【高校受験2017】東京都立高校入試<数学>講評…関数と立体が難化

 リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「数学」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

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【高校受験2017】東京都立高校入試<数学>講評…関数と立体が難化
  • 【高校受験2017】東京都立高校入試<数学>講評…関数と立体が難化
 平成29年度東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が2月24日に実施された。全日制募集人員31,995人に対し最終応募人員は48,152人で、応募倍率は1.50倍だった。リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「数学」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

◆<数学>講評(SAPIX中学部 提供)

[1]小問集合
 問1から問6は計算問題、問7は二次関数の変域、問8はさいころの確率、問9は作図と全体的に例年と同様の構成でした。すべて基本問題なので、ミスなく正解したいところです。

[2]文章題
 「生徒が作った問題」についての文章題で、大問1と同様に例年の傾向を踏襲しています。問題文が長いことが特徴ですが、問1は規則性の利用、問2は文字を用いた基本的な計算で問題なく正解できたでしょう。

[3]関数
 一次関数とそれによって作られる三角形の面積についての出題でした。問1は基本問題です。問2は三角形の面積比から線分比の関係に注目する必要がありました。解法によっては計算にやや手間がかかりますので、より良い解き方を選択できたかどうかがポイントでした。

[4]円
 長方形の内部に接する半円に関する出題でした。問1は中心角と円周角の関係に気づけば正解できたでしょう。問2は直角三角形の相似に着目する問題で、証明問題を含め多少時間がかかった受検生もいたかもしれません。

[5]空間図形
 三角すい内部の線分の長さ、立体の体積についての出題でした。問1は求める線分が含まれている平面を把握できたかどうかがポイントでした。問2は求める立体の体積を直接計算するか、もとの三角すいとの体積比を利用して解くことができますが、難度が高く正解にたどり着くのが厳しかった受検生も多かったと思われます。
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 このレポートは、2017年2月25日に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。

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 SAPIX中学部では、新小学6年生、新中学1・2・3年生とその保護者を対象に、「高校入試分析会 地域別入試概況(東京・神奈川・埼玉・千葉・関西)」を3月11日(土)より順次実施する。2017年入試の概況やトピックス、また、来春の入試について地域別に説明する。3月22日(水)には「志望校別データ分析(都立日比谷・西高)」を実施し、両校の出題傾向や対策のほか、合否を分けた科目などについて、データに基づいた内容を解説する。詳細、申込方法はSAPIX中学部Webサイトにて確認できる。

協力:SAPIX中学部
《編集部》

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