食品による窒息事故に注意…8割が6歳以下で発生

 平成22年から平成26年までの5年間で、14歳以下の子どもの窒息死事故のうち、食品による窒息死事故は約17%を占めており、食品による窒息死事故の84%が6歳以下の子どもで発生していることが、消費者庁の分析結果より明らかになった。

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14歳以下の子どもの食品による窒息死事故の年齢別発生件数と比率
  • 14歳以下の子どもの食品による窒息死事故の年齢別発生件数と比率
  • 窒息死事故の原因となった食品と発生件数
  • 食品による子どもの窒息事故を予防するポイント
 平成22年から平成26年までの5年間で、14歳以下の子どもの窒息死事故のうち、食品による窒息死事故は約17%を占めており、食品による窒息死事故の84%が6歳以下の子どもで発生していることが、消費者庁の分析結果より明らかになった。

 消費者庁は、厚生労働省「人口動態調査」の調査票情報(平成22年~26年の5年間分)を入手・分析した。分析の結果、14歳以下の窒息死事故623件のうち、「就寝時」が173件(28%)ともっとも多く、「胃内容物の誤えん」170件(27%)、「食物の誤えん」103件(17%)が続いた。

 食物の誤えんとは、食道に入るべき食品が誤って気道に入ることで、食品が子どもの窒息死事故を引き起こす大きな原因の1つであることがわかった。食品による窒息死事故を年齢別にみると、「0歳」47%、「1歳」17%、「2歳」9%、「3歳」6%、「4歳」3%、「5歳」1%、「6歳」1%と、84%が6歳以下の子どもで発生している。

 事故の原因となった食品は、菓子類(マシュマロ、ゼリー、団子など)が11件、果実類(りんご、ぶどうなど)が5件、パン類(ホットドッグ、菓子パンなど)が4件、肉類(焼肉、唐揚げなど)が3件などであった。

 子どもが食品による窒息事故に遭わないよう、消費者庁は事故予防のポイントを紹介。食品を小さく切り、食べやすい大きさにして与えることや、ピーナツなどの硬い豆・ナッツ類は誤って気管支に入りやすいため3歳ごろまでは食べさせないこと、遊びながら・歩きながら・寝ころんだまま食品を食べさせないことなどをあげている。
《工藤めぐみ》

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