文科省「課題解決型高度医療人材養成プログラム」中間評価、S評価は筑波大学

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 文部科学省は3月17日、医療人材の養成事業を支援する「課題解決型高度医療人材養成プログラム」について、中間評価の結果を公表した。「医師・歯科医師を対象とした人材養成」14件、「看護師・薬剤師等のメディカルスタッフを対象とした人材養成」12件が対象。

 「課題解決型高度医療人材養成プログラム」は、医療現場の諸課題などに対して科学的根拠に基づいた医療が提供できる人材、健康長寿社会の実現に寄与できる人材を養成できるよう、大学自らが体系立てられた特色ある教育プログラム・コースを構築・普及可能とするのが目的。中間評価では、26件の選定事業の進捗状況が検証されている。総合評価はS~Dの5段階で、評価に基づき平成29年度補助金額の増減、あるいは事業停止が判断される。

 中間評価での総合評価Sは1、Aは3、Bは20、Cは2だった。また、本事業の実施により新たに開設された110の教育プログラム・コースにおいて、学部生・大学院生・社会人などそれぞれの能力に応じた多彩なコースが展開されており、受講生数は合計で1万人を超えていることが明らかとなった。

 総合評価Sは、筑波大学による「ITを活用した小児周産期の高度医療人養成」。県内主要病院と結ばれた高速・大容量の情報通信ネットワーク基盤を生かし、病院で研修中の医師を対象に、体系的なeラーニング講義とインテンシブコースによる技術指導を行う内容。

 総合評価Aは、新潟大学による「発災~復興まで支援する災害医療人材の養成」、岡山大学による「健康長寿社会を担う歯科医学教育改革」、九州大学による「実践能力強化型チーム医療加速プログラム」の3つ。

 事業内容はそれぞれ、新潟大学は、初期研修修了後の医師と、医療従事者・行政担当者を対象とするコースを設定し、共通のコーディネート研修で、組織横断的連携体制の構築を学ぶ内容。岡山大学は、複数大学が協力し、縦割りを排した新しい次元の医科歯科連携教育や在宅歯科医療学を構築し、全国レベルで均てん化する内容。九州大学は、診療放射線技師と臨床検査技師が、医療技術・医療安全管理についても知識と実践力を持つ学部生・大学教員・医療技術者を養成し、チーム医療を推進する内容が評価された。

 現状の課題として、受講者数が目標に達していない点、外部評価を実施されていない点などもあるが、今後教育プログラム内容の見直しを行い、事業全体のブラッシュアップに取り組むことで、優れた人材が多数誕生することが期待される。
《冨岡晶》

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