大学入学式間近、先輩に聞く「本当に役立つ」準備のヒント

 3月も終われば、いよいよ大学1年生。不安でいっぱいの新・大学1年準備生に向け、現役の大学生2年生に“本当に役立つ”新生活のヒントを聞いた。

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 3月も終われば、いよいよ大学1年生。入学式までの間に、引っ越しや新生活に向けた準備をこなす新入生も多いだろう。無駄な出費を抑え、快適なスタートを切るため、一体何が必要なのか。そして、緊張の入学式…友達はできるだろうか―。

 不安でいっぱいの新入生に向け、現役の大学生2年生に“本当に役立つ”新生活のヒントを聞いた。

◆入学式前に準備したもの、ことは?

 先輩からおもに得られた回答は、入学式に向けた「スーツ」だった。なかには「なんちゃってスーツ」として、正式のスーツではないが、セミフォーマルタイプの洋服をあげた女子学生もいた。理由は「スーツを買うより違うものにお金をかけたくて…」とのこと。入学準備も自分でやりくりするとなると、優先順位づけは必須だ。

 女子学生ならではの準備品は「化粧品一式」。大学からのメイクに備え、「母と一緒に買いました」との回答があった。男子学生はスーツのほか、ビジネス鞄も購入したようす。そのほか、財布を新調した先輩もいた。

 準備したこととしては「SNSでの友達づくり」や「SNSで出会った友達と入学式前に遊び」に行ったという声も。知り合いの先輩に大学の雰囲気を聞いておき、入学への緊張感を和らげるのに効果的であったようだ。

 なお、入学式当日の持ち物が心配な新入生も多いようすだが、青山学院大学に通う先輩いわく「配布物があっても、青学は手提げをくれます!」。スーツ姿でスマホ所持、財布さえあればなんとかなるという、心強いアドバイスも得られた。

◆これがあったら…しておけばよかった…など、後悔していること

 情報不足や判断に迷いがあり、結局買わなかったこと、やらなかったことで後悔したことは何か聞いた。

 「大学入る前からバイトしておけばよかった!」
 大学生になると、お小遣いをもらえず自分で稼いだお金で生活するので、サークルの新歓や新しい友達との交際費にお金が消えていったからです…。(女子)

 「大学で着る私服を買っておけばよかった!」
 毎日大学に私服で行くので、途中で着ていくものがなくなり、困ったことを覚えています。(女子)

 「スーツ、スマホ、財布で十分」
 メモもスマホでしちゃいます!(男子)

 「特になし」
 ただ、新生活が始まるので、気持ちを高めるために、新しいペンや筆箱を揃えたり、スマートフォンのケースを変えてみたり、新しいメイク用品を揃えてみたり、イメージチェンジするのもいいかもしれません。(女子)

◆新生活、これがあると便利!というグッズは?

 カラーボックスや読書・料理・入浴グッズ、救急箱や衛生品など、新入生が揃えておきたいグッズに関するアドバイスはさまざま。先輩たちが実際に利用し、よかったものを厳選して教えてもらった。回答は特に「手帳」が多かったほか、パソコンの購入は要検討を促す意見も見られた。高額商品は購入すら迷うもの。大学の設備を確認してからの購入でも、遅くはなさそうだ。

 「手帳」
 大学のレポート提出日や友達との予定、授業の変更やバイト…。大学生にはイレギュラーな予定がたくさんあります。そのため管理が大変なので手帳は必須!!(女子)
 普段の生活スケジュール、バイトのシフト、お金の管理ができるようなアプリや手帳のような、自己管理できるツールはあった方がいいと思います。(男子)
 大学生になってからスケジュール帳をよく使うようになりました。思っている以上にさまざまな予定ができると思うので、ひとつは持っていると便利だと思います。スマートフォンでもスケジュールのアプリがあるのでそれで十分だと思います。(女子)

 「大容量のクリアファイルもしくは曜日ごとに分けたファイル」
 大学の授業では、よく先生が授業で利用するパワポをまとめたプリントが配られます。毎回どの授業でも多くのプリントが配られ、なくすとテスト勉強のために使うことができなくなってしまうので、ぜひきちんと整理して持っておくべきだと思います(女子)

 「Macbook Air」
 大学によっては在学中にMicrosoft Officeを無料でインストールできるため、Windows系ではなくサイト閲覧と課題の同時進行がしやすいMacbookを購入しておくとよい。一番多く見受けられるのは、価格的に購入しやすいMacbook Air。(男子)

◆新生活に向けて買ったけど…意外に使わないグッズとは

 意気込んで購入したものの、利用頻度が低く、タンスの肥やしになっているグッズはあるだろうか。無用の長物に出費せぬよう、先輩の意見から学んでおこう。

 「お弁当箱」
 大学の学食などでみんな購入してお昼ご飯を食べるので、お弁当を持っていく人はとても少ないです。みんな自腹でお昼ご飯買っているので、どれが安いかとか話しながら学食を食べます。(女子)

 「パソコン」
 大学生となるとパソコンと触れる機会が多いと思われますが、2年生が終わるまでほとんどパソコンを使う機会がなかったので、急いで買う必要もないと思います。大学、学部、授業によってさまざまだと思います。(女子)

 番外編「出費しない」「特になし」
 意外に使わない…ということのないように、本当に必要になってから買います!各講義で購入を推奨されていても「結局最後の授業まで使わなかった」なんてことはよくあります。(男子)
 “意識高い系入学生”として凝った物を購入しても、それを使えば午前中の授業も普通以上のモチベを保てるはずです!(男子)

◆入学式当日、友達はできましたか?

 ドキドキ、緊張高まる入学式当日。小中高校の同級生がいないなか、ましてや遠方の大学で迎える初日ともなれば、孤独な1日になるのではないかと不安にもなりがち。ただ、先輩たちも同じ気持ちだったようすで、なかには入学式後にすぐ帰宅した、という回答も。入学式に友達ができなくても、おびえる必要はなさそうだ。

 「入学式当日は軽い説明会があったので友達はできませんでした。でも後日あるレクリエーションや説明会中にたくさんの友達ができました!一人でも自分で友達をつくれば、そこから芋づる式に友達はたくさんできると思います!」(女子)

 「当日は人混みに酔ってすぐ帰りました…笑」(男子)

 「入学式前に先輩たちによるウェルカムパーティがあったため、困ることはありませんでした。ただ、(ウェルカムパーティに)行かなくても、新歓のコンパとかに行けば先輩とも仲良くなれるし、同期の新しい友達ができるはずです。実際、現在はサークルでできた友達としか絡んでいません。」(男子)

 「SNSで繋がっていた友達とは、一緒に入学式に出る約束をしていたので会いました。ただ、その日に初めてできた友達はいなかったです。」(女子)

◆不安と期待でいっぱいの新入生へ

 「大学生は何と言ってもやることをきちんと行っていれば、とても自由時間が多く、たくさんのことを経験できます。その経験が自分の財産となるはずです。海外に飛び立ち、広い世界を見るのは、大学生のうちならたくさんできます。あなたが経験したことは、知識となりあなたの将来への道しるべになるのではないでしょうか。最後の学生期間です。たくさん経験して、たくさん失敗と成功を繰り返して、大人への準備しちゃいましょう!めいっぱい楽しんで、悔いのない大学生活をお送りください!」(女子)

 「頭の中で卒業後や社会に出て数年後を描いてから、大学生活を始めたら、充実の毎日が重ねられると思います!」(男子)

 「大学生活は人生の夏休みと言えるくらい自由です。遊ぼうと思えば毎日遊べ、サークルでは友達がたくさんでき、バイトで稼いで海外旅行をすることもできます。『遊ぶ時は遊び、授業中は勉強に集中する。』これさえ守れば成績面で困ることはまずないと思います。ただ、自由だからと言って好きなことや楽なことばかりしていると、あとから色々な意味で後悔すると思います。充実な大学生活にするためには、ひとつひとつの行動にある程度の責任を持ち、この4年間でしかできないことは何か、将来自分は何がしたいのかを考えながら生活を送ることが重要だと思います。目標のためにプランを立てて実行しようと考えているのであれば、大学生活中に絶対にするべきです。充実した大学生活になることを願っています。」(男子)

 「大学は最後の学生生活を送れる場所です。学部、学科によって忙しさなどは変わってきますが、自由な時間を大切に学生生活を送ってください。自分でよく考え、よく行動することで、人とは違った充実した生活が送れると思います。新生活、ツラいこと大変なことはあると思いますが、幸せな明るい将来を想像して楽しんでいきましょう。」(女子)

 どの先輩も熱く語ってくれた、新入生へのメッセージ。なかには「1年生のころはとにかく学校へは行かずにダラダラと過ごす毎日で、ボロボロと単位を落としました」と、痛烈な体験を吐露してくれた学生も。そのあと、周囲から刺激を受け、2年生では単位取得に奮闘したものの、「何か忘れているような気」がしたことから、現在は学業もバイトも両立する生活を送っているそうだ。

 大学に関わらず、どの先輩も新しい仲間の入学を待ち望んでいるようす。先輩の胸をかり、しっかりと準備し、これから過ごす4年間に向けた最高のスタートダッシュを切ってほしい。

※学年はすべて2017年3月24日時点のもの
《編集部》

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