Scratch日本版の父、阿部和広氏がiTeachers TVに登場…学習効果やポイントを伝授

 iTeachers TVは4月12日、阿部和広氏を迎えた動画「作ることで学ぶ ~なぜ、いま、プログラミング教育なのか~」を、YouTube公式チャンネルで公開した。教育関係者に向け、プログラミング教育の今後の展望を示す。

教育ICT 先生
iTeachers 阿部和広先生(青山学院大学)後編:iTeachersTV ~教育ICTの実践者たち~(画像は動画の一部)
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 iTeachers TVは4月12日、阿部和広氏を迎えた動画「作ることで学ぶ ~なぜ、いま、プログラミング教育なのか~」を、YouTube公式チャンネルで公開した。教育関係者に向け、プログラミング教育の今後の展望を示す。

 iTeachers TVは、教育関係者らが立ち上げた教育者チーム「iTeachers」が提供するインターネット動画。教育ICTを通じて子どもたちに「新しい学び」を提案することをコンセプトに、現場で活躍する教員や塾・企業、教育委員会など、教育に携わる者を招き、YouTube上で教育ICT活用方法を紹介する番組を公開している。

 4月12日に公開された動画、「iTeachers TV Vol.89」は5日に公開されたVol.88前編に続く後編。青山学院大学社会情報学部客員教授の阿部和広氏が出演し、全児童が自分のパソコン「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」を持ち、教科の授業にScratch(スクラッチ)によるプログラミングを取り入れている品川区立京陽小学校の事例を紹介。実際に得られた学習効果のほか、授業を行うにあたり教員が注意すべきポイントも伝える。京陽小学校のほか、三鷹市立中原小学校中原はちのすけクラブ、仙台市立荒町小学校で行われたScratch授業のようすも登場する。

 阿部和広氏は、Squeak(スクイーク)とScratch(スクラッチ)の日本語版を担当した経験を持つ。近年は子ども向け講習会を開催したり、Eテレ「Why!?プログラミング」を監修したりと、子どものプログラミング教育分野において幅広い活動を行っている。

 阿部氏によると、子どもたちは遊びの中に学びの構造を持っている。他生徒の作品を見て、楽しい、きれいと感じた気持ちが興味関心の連鎖を産み、クラス全体に波及する。Scratchは、生徒たちがお互いに、かつ、主体的に学び合う姿勢を生む助けとなっているようだ。

 動画本編後には、「教育ICTなんでも3ミニッツ」コーナーを収録。教育現場で使えるiPadアプリ講座として、教育ICTコンサルタントの小池幸司氏がアプリ「元素図鑑」の実用方法を紹介する。元素図鑑は、ポピュラーサイエンス誌でコラム「グレイ・マター」を連載するTheodore Gray氏による世界的ベストセラー「世界で一番美しい元素図鑑」をもとに制作されており、小池氏によると、「紙の本では表現できないような実物感」を体感できる。

 動画はすべてiTeachersのYouTubeチャンネルで視聴できる。過去動画もすべてアーカイブされているため、興味を持った回から覗いてみるとよいだろう。iTeachers TVは毎週水曜日夜、YouTube内で「iTeachersTV ~教育ICTの実践者たち~」シリーズの新作を発表している。

◆【Vol.88】阿部和広先生(青山学院大学)前編:iTeachersTV ~教育ICTの実践者たち~


◆【Vol.89】阿部和広先生(青山学院大学)後編:iTeachersTV ~教育ICTの実践者たち~
《佐藤亜希》

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