タカラトミー、やんちゃな小型AIロボット「COZMO(コズモ)」発売

タカラトミーは小型AI ロボット『COZMO(コズモ)』を9月23日に発売する。COZMOを開発した「Anki(アンキ社)」のボリス・ソフマンCEOは、「アニメや映画に出てくるかわいいロボットキャラクターを現実世界で作りたいと思いました」という。

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COZMO(コズモ)
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  • タカラトミーのメイ社長
  • アンキのソフマンCEO
タカラトミーは小型AI ロボット『COZMO(コズモ)』を9月23日に発売する。7月11日に東京都内で開催された記者会見で、COZMOを開発した「Anki(アンキ社)」のボリス・ソフマンCEOは、「アニメや映画に出てくるかわいいロボットキャラクターを現実世界で作りたいと思いました」と述べた。

COZMOは人格を持っているかのように、しぐさや声、表情、動きを組み合わせて動作をする。「エンターテイメントは新しい技術を試すのにいい出発点です。COZMOは手のひらに乗せられるほど小型でありながら、360個のパーツで構成されており、160万通り以上のプログラミングを搭載しました」とソフマンCEO。

タカラトミーのハロルド・G. メイ社長は「タカラトミーは近年、“おもちゃ4.0”とのコンセプトで、アナログの玩具にデジタルの要素を組み合わせています。ロボット産業の市場は2015年に1兆6000億円規模だったものが、2035年には9兆7000億円規模に成長すると予想されています。これらは“物”の数字ですが、AIを搭載した人格を持っているかのようなロボットがCOZMOです。やんちゃなやつなんですよ」と、新製品を紹介する。COZMOは遊べば遊ぶほど成長する。その際にユーザーの操作は不要で、COZMOは自ら進化する。その進化を見るのもCOZMOの楽しさだ。

COZMOは2016年10月に米国でアンキ社より発売された。アンキ社のソフマンCEOは、COZMOの日本発表にあたり、「我々は、ユーザーのロボットに対する認識を、ロボットとして形を成すだけでなく、身体的にも感情的にもつながり合えるレベルへと作り変えた。その奥深さ、キャラクターの魅力、対話性が、アメリカ市場でCOZMOがヒットしたベースとなっている」と分析する。COZMOの発売はアメリカ市場に続いて7月にカナダで、9月に日本とヨーロッパで予定されている。

タカラトミーは1984年に次世代エンターテイメントロボット『Omnibot(オムニボット)』シリーズを市場投入した。“ロボットがいる遊び心のある生活”をコンセプトに、2014年本格的にロボットトイビジネスを再始動させ、仔犬型ロボット『Hello! Zoomer(ハロー!ズーマー)』シリーズ、おしゃべりロボット『Robi jr.(ロビジュニア)』、NTTドコモと共同開発したクラウド型おはなしロボット『OHaNAS(オハナス)』を発売している。おもちゃならではの工夫とアイデアで、癒しや驚きなど個性あるロボットの開発を意図する。

タカラトミーのメイ社長は「COZMOは出発点。第2、第3のCOZMOが登場して、“遊び”の範疇を超えたロボットが登場するかもしれない」と期待する。ちなみにコードは公開されており、サードパーティによるカスタマイズは可能だ。

【タカラトミー コズモ】映画から飛び出してきた? やんちゃな AI ロボット

《高木啓@レスポンス》

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