電力で母校を応援「学校応援でんき」H30年1月スタート

 NTTスマイルエナジーとみんな電力は、柴田工業と大阪府高槻市の協力により、電力利用が母校の応援につながる日本初の電力サービス「学校応援でんき」を開始すると発表した。2018年(平成30年)1月よりサービスの受付、提供を開始する予定。

生活・健康 その他
学校応援でんき ビジネスイメージ
  • 学校応援でんき ビジネスイメージ
  • ENECT by みんな電力
  • NTTスマイルエナジー
  • 高槻市
 NTTスマイルエナジーとみんな電力は、柴田工業と大阪府高槻市の協力により、電力利用が母校の応援につながる日本初の電力サービス「学校応援でんき」を開始すると発表した。2018年(平成30年)1月よりサービスの受付、提供を開始する予定。

 2016年4月に家庭向け電力の小売自由化が開始されたが、「価格の安さ」「他サービスとのセット割引」など価格訴求の電力サービスが多く、現状は料金面以外に付加価値をおいた「多種多様な電力サービス」を消費者が選択できることは少ないという。NTTスマイルエナジーは「消費者のゆかりのある場所で作られた電力を選択、利用する」ことをエネルギーの新たな価値と捉え、賛同する事業パートナーとともに新たな電力サービスの提供を開始する。

 学校応援でんき」は、「母校で発電した電気を買って、母校を応援する」という新たなコンセプトの電力サービス。学校への太陽光発電設備施工のパイオニアである柴田工業と、再生可能エネルギー拡大に官民の垣根を越えて取り組む大阪府高槻市が賛同し、小売電気事業者であるみんな電力がサービスメニューとして販売、NTTスマイルエナジーが発電量の計測などのプラットフォームを提供することでサービスの販売が実現した。

 今回、柴田工業が高槻市内の小中学校の屋根に設置する太陽光発電設備で発電した電力を、みんな電力が全国の消費者に販売。おもに設置した学校の在校生や卒業生の家族からの購入を見込む。開始当初は、高槻市立第六中学校、高槻市立芥川小学校、高槻市立柳川小学校の3校で発電を行い、順次学校を増やす予定だという。

 「学校応援でんき」は、消費者が電力を購入することで母校などへ応援金が還元される点が最大の特徴。今回のケースでは、応援金は高槻市が環境基金として受け取る。学校施設や自治体などは、応援金に加えて太陽光設備設置による使用料を見込めるため施設の改修などが可能になり、電力購入を通じた母校の応援につながる仕組みだ。

 サービスは2018年1月に受付、提供開始予定。受付開始や申込み方法など詳細はみんな電力のWebサイトにて発表される。NTTスマイルエナジーは、消費者が自らの選択で特定の発電所と結びつき、価値が目に見える形で還元される新たな電力のあり方と再生可能エネルギー流通による価値創出を、今後全国へ展開していきたいとしている。
《畑山望》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top