LINEで悩み相談、大阪府立高10校で試行実施

 大阪府教育センターは、府立高校10校の1・2年生を対象に、LINEを活用した教育相談を平成30年1月8日から週2日、期間限定で試行実施する。生徒がさまざまな不安や悩みを相談しやすい環境を整えるため、SNSを活用した相談体制の構築に向けて行われるもの。

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大阪府教育センター「LINE教育相談」
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 大阪府教育センターは平成30年1月8日から2月2日までの期間、府立高校10校の1・2年生を対象に、LINEを活用した教育相談を週2回、期間限定で試行実施する。生徒がさまざまな不安や悩みを相談しやすい環境を整えるため、SNSを活用した相談体制の構築に向けて行われるもの。

 文部科学省は平成29年6月に「いじめ防止対策協議会」を設置し、「SNSを活用したいじめ等に関する相談体制の構築に係るワーキンググループ」を開催。平成29年8月には「SNSを活用した相談体制の構築に関する当面の考え方」について中間報告を文書で公表した。

 中間報告によると、近年はスマートフォンの普及などに伴い、若年層が用いるコミュニケーション手段はSNSが圧倒的な割合を占めており、従来の24時間子どもSOSダイヤルに加え、SNSを活用した相談体制の構築が強く求められている。よって、今後試行的に一部の地域や学校でSNSを活用した相談体制の実施や検証を行い、全国展開について検討すべきとしている。

 今回、大阪府教育センターは、府立高校10校の1・2年生 約6,000名に対して、LINEによる教育相談を試行実施する。対象校の生徒にはLINE窓口のQRコードを印字した印刷物が配布され、生徒はLINE相談窓口「すこやか相談@大阪府」アカウントを「友だち追加」することで相談を開始できる。

 実施期間は平成30年1月8日から平成30年2月2日のうち、毎週月曜日と金曜日の計8日間。時間は午後5時から午後8時まで。相談担当者は臨床心理士2名・指導主事6名の計8名。なお、相談内容によっては教育庁高等学校課、大阪府子ども家庭センター、大阪府警察本部などの関係機関とも連携を図るという。
《荻田和子》

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