名古屋市、小学校の部活動廃止へ…教員の多忙化解消

 名古屋市は平成30年3月5日の市議会本会議で、市立小学校の部活動を平成32年度末に廃止することを明らかにした。活動の場の確保については、保護者や地域の人々と相談して検討するという。

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名古屋市会 本会議中継(平成30年3月5日)
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 名古屋市は平成30年3月5日の市議会本会議で、市立小学校の部活動を平成32年度末に廃止することを明らかにした。活動の場の確保については、保護者や地域の人々と相談して検討するという。

 平成30年3月5日に開催された名古屋市議会本会議で、杉崎正美教育長は「部活動は子どもたちが豊かな学校生活を送るうえで大切な役割を果たしていると認識している。しかし、教育に関わる課題の複雑化・多様化による教員の多忙化に伴い、教員が教材研究や自己研鑽の時間を確保することが急務となっていることから、教員が指導する部活動のあり方が求められている。そのため、小学校の部活動は廃止する方向で見直し、教員がひとりひとりの児童としっかり向き合える環境を整えていく」と述べた。

 小学校の部活動廃止に伴い、子どもたちの運動や文化活動の機会が失われることのないよう、活動の場の確保については、保護者や地域の人々と相談し、しっかりと検討していくという。

 また、中学校の部活動については、教員の多忙化解消という観点だけではなく、成長期にある生徒が運動・食事・休養・睡眠のバランスのとれた生活が送れるよう、保護者・生徒・教員による共通理解を図り、適切な活動日数や活動時間による運営を行っていくとの考えを示した。具体的には、顧問の派遣の拡充など、校外の人材の活用を進めることで、質の高い指導と教員の負担軽減を図っていくとしている。
《工藤めぐみ》

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