スポーツ庁、サッカー・柔道の「部活動用指導手引き」を紹介

 スポーツ庁は2018年9月6日、日本サッカー協会と全日本柔道連盟が作成した運動部活動用指導手引きを、Webサイトで紹介した。目的に向けて合理的かつ効果的な部活動が行えるよう、具体的な運営・指導方法などを解説したガイドラインで、指導者へ活用を勧めている。

教育・受験 先生
中学校部活動サッカー指導の手引き「1週間の練習例」
  • 中学校部活動サッカー指導の手引き「1週間の練習例」
  • 中学校部活動サッカー指導の手引き「上達のサイクル」
  • 中学校部活動サッカー指導の手引き「休息と練習の効果」
  • 柔道部部活動の指導手引き「年間および週間活動計画」
  • 柔道部部活動の指導手引き「初心者の練習プログラム」(一部)
  • スポーツ庁
 スポーツ庁は2018年9月6日、日本サッカー協会と全日本柔道連盟が作成した運動部活動用指導手引きを、Webサイトで紹介した。目的に向けて合理的かつ効果的な部活動が行えるよう、具体的な運営・指導方法などを解説したガイドラインで、指導者へ活用を勧めている。

 日本サッカー協会(JFA)は「中学校部活動サッカー指導の手引き」において、部活動は学校での重要な教育活動のひとつであるとの考えを示し、サッカーを楽しみ上手くなるための合理的、効果的な運営や指導の工夫が必要であるとしている。また、サッカーを通してフェアプレーや協調性、自律などを学ぶとともに、社会性の学びはサッカー以外の時間への配慮も必要としている。

 内容は、上達の鍵となる「練習」「試合」「課題の抽出」のサイクルをベースにした年間活動計画、練習計画の立て方や、練習頻度と強度、指導上の留意点、練習内容構成などについて、例や図を示し解説。またゲームに関しても、特徴、構造、戦術、システム、ルールなどについて、図を入れ分かりやすく解説している。そのほか、指導上の安全面の配慮や予定表のサンプルなども掲載している。

 全日本柔道連盟は「柔道部部活動の指導手引き」において、部活動は指導内容の科学的な根拠ならびに安全確保について十分配慮し、これを生徒に理解させることによって意欲ある主体的な活動の育成、生徒との信頼関係を構築することが重要としている。生徒と指導者双方にとってより安全で充実した活動となるよう、運営や指導のあり方を具体的に示した内容となっている。

 構成内容は、学年に応じた年間・週間活動計画、練習項目と練習メニュー例、効果的な練習方法、指導上の留意点、初心者向けプログラム、活動上の安全管理などで、表や図、写真を使い分かりやすく解説している。また、指導歴が浅い、競技歴がない先生のためのワンポイントアドバイスを載せている。

 指導手引きは日本サッカー協会・全日本柔道連盟の各Webサイトに掲載されており、スポーツ庁はこれらを学校現場でぜひ活用してもらいたいという。なお、内容は今後随時更新される予定。
《荻田和子》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top