デジタル教科書、平成31年度発行予定状況を公表…文科省

 文部科学省は2019年(平成31年)2月8日、2019年度(平成31年度)学習者用デジタル教科書の発行予定について、都道府県教育委員会教育長などに通知した。2019年1月時点の発行予定状況を小学校・中学校・高校別で一覧にまとめ、文部科学省のWebサイトからも公表している。

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 文部科学省は2019年(平成31年)2月8日、2019年度(平成31年度)学習者用デジタル教科書の発行予定について、都道府県教育委員会教育長などに通知した。2019年1月時点の発行予定状況を小学校・中学校・高校別で一覧にまとめ、文部科学省のWebサイトからも公表している。

 文部科学省では、学校教育法等の一部を改正する法律等が2019年4月1日から施行され、学習者用デジタル教科書が制度化されることを受け、各教科書発行者に対して、学習者用デジタル教科書の発行予定を調査。取りまとめた結果について、都道府県教育委員会や指定都市教育委員会の教育長、都道府県知事、附属学校を置く国公立大学法人の長などに文書で知らせ、管下の学校への周知を依頼している。

 これによると、2019年度の学習者用デジタル教科書の発行予定は、小学校用が学校図書、信州教育出版社、光村図書出版、帝国書院、新興出版社啓林館、文教社の6社。内訳は、学校図書が国語・書写・算数・理科の32種類、信州教育出版社が理科・生活の6種類、光村図書出版が国語6種類、帝国書院が地図1種類、新興出版社啓林館が算数・理科の17種類、文教社が保健2種類。

 中学校用は教育図書、開隆堂出版、学校図書、光村図書出版、帝国書院、新興出版社啓林館、数研出版、育鵬社の8社。内訳は、教育図書が技術・家庭の2種類、開隆堂出版が英語3種類、学校図書が国語・数学・理科・英語の12種類、光村図書出版が国語3種類、帝国書院が地図・地理・歴史・公民の4種類、新興出版社啓林館が数学・理科の12種類、数研出版が数学3種類、育鵬社が歴史・公民の2種類。

 高校用は東京書籍、教育図書、新興出版社啓林館、数研出版、文英堂の5社。内訳は、東京書籍が数学5種類、教育図書が家庭3種類、新興出版社啓林館が英語・数学の29種類、数研出版が数学・物理・化学・生物・国語・古典・英語の53種類、文英堂が英語・古典の10種類。

 文部科学省では、発行予定状況を一覧にまとめ、Webサイトからも公表している。一覧は小学校・中学校・高校別にまとめており、発行者名のほか、学年、教科、教科書番号、教科書名も確認できる。

 なお、今回の調査は2019年1月時点の状況を取りまとめたもの。今後、発行の取り止めや新規発行の可能性があるという。2020年度使用教科書に関する学習者用デジタル教科書の発行予定については、教科書目録での周知を予定している。
《奥山直美》

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