プログラミング教育「推進月間」9月…企業連携で教材配信など

 文部科学省、総務省、経済産業省は2019年2月18日、2020年度からの小学校プログラミング教育に向け、2019年9月を「未来の学び プログラミング教育推進月間」として取組みを実施すると発表した。17社の民間企業・団体と連携し、スペシャル授業の実施や教材配信などを行う。

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未来の学び プログラミング教育推進月間について
  • 未来の学び プログラミング教育推進月間について
  • 未来の学び プログラミング教育推進月間における各企業等の取組みについて
  • Apple Japan, Inc.の取組み
  • NTTドコモの取組み
  • グーグルの取組み
  • グーグルジャパンの取組み
  • 佐川急便の取組み
  • 積水ハウスの取組み
 文部科学省、総務省、経済産業省は2019年2月18日、2020年度からの小学校プログラミング教育に向け、2019年9月を「未来の学び プログラミング教育推進月間」として取組みを実施すると発表した。17社の民間企業・団体と連携し、スペシャル授業の実施や教材配信などを行う。

 プログラミング教育については、文部科学省、総務省、経済産業省の3省が「未来の学びコンソーシアム」として取組みを進めてきた。今回、2020年度からの小学校のプログラミング教育実施に向けた機運醸成を目指そうと、2019年9月を「未来の学び プログラミング教育推進月間」に設定。全国の小学校に月間中にプログラミング授業に取り組むよう呼び掛け、小学校でのプログラミング教育実施に向けた準備を推進する。

 協力企業は、Apple Japan, Inc.、NTTドコモ、グーグル、佐川急便、積水ハウス、Twitter Japan、ディー・エヌ・エー、トヨタ自動車、日産自動車、日本郵便、ひろしま自動車産学官連携推進会議、フューチャーおよびライブリッツ、Preferred Networks、本田技研工業、ヤマトホールディングス、LINE、リコージャパンの民間企業・団体17社。

 民間企業との連携によって、「プログラミングが社会でどう活用されているのか」に焦点をあてた総合的な学習の時間の指導案を配信。指導案を活用した企業訪問や外部講師派遣によるスペシャル授業を実施し、プログラミング教育の教材となる動画を配信する。

 協力企業のうち、NTTドコモはプログラミング教育用ロボット「embot」を活用した授業実施案を提供。組立てやプログラミングによる操作を通じてロボットプログラミングの基礎を学び、自ら発掘した社会課題についてプログラミングを用いて解決する内容を予定している。

 グーグルジャパンは、YouTubeやプログラミングで作ったアニメーションを使って地域の情報発信に挑戦する教材を提供。トヨタ自動車など自動車4社は、「私たちの生活と、自動車の未来を考えよう」と題し、工場見学などを通して、情報技術の進展と生活の関わりなどを考えさせる。

 スペシャル授業は、希望する学校を全国から公募する。文部科学省では3月15日まで、Webサイトの応募フォームから希望する学校を受け付けている。希望多数の場合は抽選。抽選結果や日程については、3月末までに連絡予定。

 プログラミング教育に関する動画配信を希望する学校は事前登録が必要。文部科学省Webサイトの登録フォームに4月15日までに必要事項を入力する。動画とそれを活用した授業の指導案などは、6月末までに配信予定だという。

 なお、小学校でプログラミング教育を実施するにあたっては、学校ICT環境の整備などが必要となる。そのため、文部科学省では月間に合わせて各教育委員会などにICT環境整備の必要性を周知してもらうとともに、2018年(平成30年)7月12日付30文科生第286号「第3期教育振興基本計画を踏まえた、新学習指導要領実施に向けての学校のICT環境整備の推進について(通知)」などを踏まえ、整備に万全を期してほしいと呼び掛けている。

 「未来の学び プログラミング教育推進月間」や指導案の詳細などは、未来の学びコンソーシアムのWebサイト「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」から確認できる。
《奥山直美》

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