大卒就職率97.6%、過去2番目の高水準…文科省・厚労省調査

 文部科学省と厚生労働省は2019年5月17日、2019年3月大学等卒業者の4月1日現在の就職状況を発表した。大学生の就職率は97.6%。前年同期比0.4ポイント減ながら、調査開始以来2番目に高く、引き続き高水準を維持している。

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 文部科学省と厚生労働省は2019年5月17日、2019年3月大学等卒業者の4月1日現在の就職状況を発表した。大学生の就職率は97.6%。前年同期比0.4ポイント減ながら、調査開始以来2番目に高く、引き続き高水準を維持している。

 「大学等卒業者の就職状況調査」は、設置者や地域などを考慮し、文部科学省・厚生労働省が112校(国立大学21校、公立大学3校、私立大学38校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校20校)、調査対象人員6,250人を抽出。電話や面接などの方法により、4月1日現在の状況をとりまとめた。

 大学(学部)の就職率は97.6%。過去最高となった前年同期の98.0%から0.4ポイント減少したものの、1997年の調査開始以来、2番目に高い高水準となっている。

 大学の就職率のうち、国公立大学は前年同期比0.7ポイント減の97.3%、私立大学は前年同期比0.3ポイント減の97.7%。文理別では、文系が前年同期比0.8ポイント減の97.4%、理系が前年同期比1.2ポイント増の98.4%。

 男女別では、男子大学生が前年同期比0.2ポイント減の97.3%、女子大学生が前年同期比0.8ポイント減の97.8%。国公立大学は男子96.7%、女子97.8%、私立大学は男子97.5%、女子97.8%であった。

 地域別では、「関東地区」の98.1%(前年同期比0.4ポイント減)がもっとも高く、ついで「近畿地区」98.0%(同0.6ポイント増)、「中部地区」97.9%(同1.6ポイント減)、「北海道・東北地区」97.2%(同0.2ポイント増)、「中国・四国地区」97.1%(同0.3ポイント減)、「九州地区」95.2%(同2.3ポイント減)と続いた。

 短期大学の就職率は、前年同期比0.5ポイント減の98.6%、高等専門学校の就職率は前年同期比0.4ポイント減の99.6%、専修学校(専門課程)の就職率は前年同期比1.9ポイント増の96.6%。大学、短期大学、高等専門学校を合わせた就職率は、前年同期比0.4ポイント減の97.8%、専修学校(専門課程)を含めると前年同期比0.2ポイント減の97.7%。

 なお、就職率とは就職希望者に占める就職者の割合。進学希望者、自営業、家事手伝いなどを含めた大学卒業者全体に占める就職者の割合は、前年同期比0.4ポイント増の74.2%だった。
《奥山直美》

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