【大学受験2021】阪大、特別な事情で英語認定試験を受験できない場合の措置を公表

 大阪大学は2019年7月2日、2021年度入学者選抜からの特別な事情により「英語認定試験」を受験できない場合の取扱いについて公表。「病気等のやむを得ない事情により英語認定試験を受験できなかった場合」などに該当する場合、受験者の負担を軽減する措置を行う。

教育業界ニュース 英語・語学
大阪大学入学情報 令和3年度入試【令和3年4月入学】
  • 大阪大学入学情報 令和3年度入試【令和3年4月入学】
  • 大阪大学
 大阪大学は2019年7月2日、2021年度入学者選抜からの特別な事情により「英語認定試験」を受験できない場合の取扱いについて公表した。「病気等のやむを得ない事情により英語認定試験を受験できなかった場合」など4つのケースのいずれかに該当する場合、受験者の負担を軽減する措置を行う。

 「令和3年度(2021年度)大学入学共通テスト」の実施とともに「英語認定試験」(大学入試センターが認定した英語の資格・検定試験)が大学入試に導入される。大阪大学は2019年3月28日、出願要件などとして「英語認定試験」を受験者に課すことを公表している。これに関連し、大阪大学では特別な事情をもつ人の受験機会が「英語認定試験」によって狭められることがないよう、負担軽減の特例措置を行う。

 特例措置を行う特別な事情は、「経済的に英語認定試験を受験することが困難な事情がある場合」「離島・遠隔地等に居住している場合、または通学している場合」「一定期間海外に在住していた場合」「病気等のやむを得ない事情により英語認定試験を受験できなかった場合」の4つのケース。これらのうちのいずれかに該当し、所定の条件を満たす場合は、文部科学省の「ガイドライン」(「大学入学共通テスト実施方針(追加分)」「運用ガイドライン」)による各大学共通の特例措置、または大阪大学独自の特例措置を受けることができる。

 大阪大学独自の特例措置は、在学している高等学校などの校長による英語力の証明書を提出することで、英語認定試験の受験に代えることができる。文部科学省の「ガイドライン」と大学入試センターが定める条件外となる受験者が対象。なお、一般選抜では「CEFR対照表」におけるA2以上、総合型選抜・学校推薦型選抜では「CEFR対照表」において各学部が定めるレベル以上に相当する英語力を、受験者が出願時にもっていることが求められる。

 また、障がいのある受験者については、障がいがあることにより不利益が生じないよう配慮し、「英語認定試験」において免除されている技能がある場合は、ほかの技能の得点をもとに換算して全体の得点を算出するなどの措置を行う予定。

 大阪大学の措置は、一般選抜、総合型選抜(AO入試)、学校推薦型選抜(推薦入試)共通。なお、この特例措置は「英語認定試験」を対象としたもの。大阪大学が実施する総合型選抜(AO入試)、学校推薦型選抜(推薦入試)のなかには「英語認定試験」を課さず、学部・学科が指定した英語の資格・検定試験のスコアなどを、志願者自身が出願書類の一部として提出するものがあるが、この場合は特例措置は適用されない。また、既卒者(浪人生)にもこの特例措置は適用されない。既卒者の取扱いは、後日公表予定。

 このほか詳細は、大阪大学Webサイトに掲載の「特別な事情により『英語認定試験』を受験できない場合の取扱いについて」にて確認できる。
《桑田あや》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top