TOEFL iBT、試験回数の増加と再受験までの期間短縮

 Educational Testing Service(ETS)は2019年9月4日、TOEFL iBTテストの試験回数を増やし、再受験までの期間を短縮すると発表した。特定日に午後の部のテストを実施し、受験日の翌週末に再受験の申込みを可能にする。

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ETS「TOEFL iBTテスト」
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 Educational Testing Service(ETS)は2019年9月4日、TOEFL iBTテストの試験回数を増やし、再受験までの期間を短縮すると発表した。特定日に午後の部のテストを実施し、受験日の翌週末に再受験の申込みを可能にする。

 TOEFLテストは、世界150か国以上で1万を超える大学やそのほかの機関が導入している、学術英語のテスト。TOEFL iBTテストは、大学レベルの英語を使用および理解する能力を測定する。さらに、Reading、Listening、Speaking、Writingの各スキルを組み合わせて、学術的な課題を遂行する能力も評価する。

 TOEFLテストの価値向上の一環として、TOEFL iBTテストの試験回数の増加や、再受験までの期間短縮など、より柔軟な選択肢を受験者に提供する。

 具体的には、特定日に午後の部のテストを実施し、試験会場でより多くの受験者の収容を可能にする。また、これまではテスト受験後、次の受験日まで12日間空ける必要があったが、試験日によっては受験日の翌週末に再受験を申し込むことが可能となる。

 受験者がより速やかに受験もしくは再受験ができるようになることで、大学などのスコア受取団体は受験者のスコアレポートをより迅速に受け取れるようなり、より多くの出願要件を満たす志願者に対し、迅速に入学受け入れ判断をすることができるようになる。

 ETS TOEFLプログラム エグゼクティブ・ディレクターのスリカント・ゴパル氏は、「今回のTOEFLテストの変更点は、受験者のテスト体験をさらに高めるものです。効率化を図ることで、受験者は時間を節約し、迅速な行動ができるようになります。柔軟に受験できることを受験者は望んでおり、今回の新たな変更により、将来の学歴に備え、締め切りや多忙なスケジュールに追われる受験者の利便性が向上します」と述べている。
《工藤めぐみ》

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