日本科学未来館、展示「ビジョナリーキャンプ」10/4より

 日本科学未来館は2019年10月4日より、新規展示「ビジョナリーキャンプ」を公開。3月に開催したアイデアワークショップ「未来館ビジョナリーキャンプ」で優秀賞に選ばれた、15歳から25歳の3チームが制作した作品を紹介する。

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ビジョナリーキャンプ
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 日本科学未来館は2019年10月4日より、新規展示「ビジョナリーキャンプ」を公開。3月に開催したアイデアワークショップ「未来館ビジョナリーキャンプ」で優秀賞に選ばれた、15歳から25歳の3チームが制作した作品を紹介する。

 展示「ビジョナリーキャンプ」で紹介するのは、15歳から25歳のメンバーで構成された「チーム家族」「チーム葛藤」「チームパー」の3チームが制作した作品。“2030年のコミュニケーション”をテーマに、理想の未来像を思い描き、それを実現するための考え方やツールをプロトタイプとして展示作品に仕上げた。一般の10代・20代と研究者、クリエイターが共に議論し、展示物を制作するのは未来館初の試みだという。

 「チーム家族」の展示では、“物理的距離を越えて家族のきずなを保つ”をビジョンとし、家族が自分に触れたときの感触をデジタル化し、身近なものにインストールして元気がほしいときに再現したり、相手を元気づけたいときに感触を送ったりする「パーソナルメディア」を提案。個人の記憶や希望に合わせてカスタマイズできるようになることを想定して、3人のビジョナリーそれぞれのプロトタイプを紹介する。

 「チーム葛藤」の展示では、“テクノロジーを使うときに生まれる葛藤を大事にする”をビジョンに、人生のライフイベントでの困難を乗り込えるための架空の商品が並ぶ近未来のショップで葛藤を体験する。悩みや愚痴をすべて肯定してくれるアンドロイドや、子どもに感情的に接するのを抑えてくれる薬など、未来の技術が搭載された行き過ぎた商品を使うメリット・デメリットを理解し、心のモヤモヤを感じながらテクノロジーとの付き合い方を考える。

 「チームパー」の展示では「コミュニケーションの『不完全さ』を受け入れる」をビジョンとし、「伝える側」と「受け取る側」の理解のずれを可視化する体験ブースを用意。2人1組でそれぞれ異なるブースに入り、離れた場所の2人が相手の置かれた状況がわからない中で、制限時間内に通話による協力のみであるミッションにチャレンジする体験を通じて、思っていることを伝えることの難しさを体感する。

 また展示ではこれらの作品だけでなく、「未来館ビジョナリーキャンプ」で提案された多様なビジョンを通して、理想の未来を思い描き、その実現に向けて取り組んでいくことの大切さを映像やパネルで伝える。最後には、展示を見た来館者自身がどのようにビジョンを描くことに関わっていきたいかを宣言する。

 公開日は10月4日で、展示期間は約1年間。休館日は毎週火曜日。入館料は大人630円、18歳以下210円(10月1日以降)。

◆ビジョナリーキャンプ
公開日:2019年10月4日(金)
※約1年間展示する
休館日:毎週火曜日
時間:10:00~17:00(入館券の購入は閉館時間の30分前まで)
会場:日本科学未来館3階 常設展「ビジョナリーラボ」内(東京都江東区青海2-3-6)
入館料:大人630円、18歳以下210円
※2019年10月1日(火)以降




《桑田あや》

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