首都大、名称変更後マーク決定…校歌は意見割れる

 2020年4月に大学名を「東京都立大学」に変更する首都大学東京は、名称変更に関するアンケート調査を実施し、結果を公表した。校歌については「大学名部分を変更」「新しい校歌」などに意見が分かれたが、大学公式マークは現行マークが8割に支持された。

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 2020年4月に大学名を「東京都立大学」に変更する首都大学東京は、名称変更に関するアンケート調査を実施し、結果を公表した。校歌については「大学名部分を変更」「新しい校歌」などに意見が分かれたが、大学公式マークは現行マークが8割に支持された。

 大学の名称変更は、東京都都政改革本部会議における小池百合子都知事からの提案を受けて検討。法人名を公立大学法人首都大学東京から「東京都公立大学法人」、設置する2つの大学の名称を首都大学東京から「東京都立大学」、産業技術大学院大学から「東京都立産業技術大学院大学」に2020年4月から変更することを決めている。

 首都大学東京の名称変更に関するアンケート調査は2018年11月9日~30日、学生や教員、法人職員を対象に実施。1,134人から回答を得た。回答者のうち、学部生や博士課程など学生が9割を占めている。

 首都大学東京の校歌は2008年度に制定。全国公募の中から岡部剛機氏の作品が選ばれ、作詞家のさいとう大三氏による補作、作曲家の松下耕氏による作曲で完成している。「首都大学東京 あぁ ここに」の詞が、1番から3番まですべてに入っている。

 アンケート調査では、「大学名変更にあたり、校歌の取扱いはどのようにすべきと考えるか」と質問。その結果、「現在の校歌の詞の『首都大学東京』の部分を『東京都立大学』に変更」が341人(30.1%)ともっとも多く、ついで「新しい校歌を作詞・作曲」が286人(25.2%)と続いた。このほか、「校歌を制定しない」(158人)、「校歌の曲はそのままに、詞全体を新しい詞に変更」(94人)、「現在の校歌のまま変更せずに使用」(75人)、「現在の校歌の詞の『首都大学東京』の部分を大学名称以外の詞に変更」(64人)などの意見も支持された。

 一方、大学公式のシンボルマークについては、「現在のコミュニケーションマークを大学公式マークとすることに賛成」が899人と約8割を占めた。これを受け、首都大学東京では、名称変更後の東京都立大学のシンボルマークに現在のコミュニケーションマークを採用することを決め、すでに公表している。
《奥山直美》

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