【インフルエンザ19-20】患者数1万人突破、最多は北海道

 厚生労働省は2019年11月29日、第47週(2019年10月18日~24日)のインフルエンザ発生状況を発表した。定点あたり患者報告数は3.11人で、前週の1.84人より増加。46都道府県で前週より増えており、最多は北海道の10.12人であった。

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インフルエンザ流行レベルマップ(第47週)
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  • インフルエンザ定点あたり報告数推移
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 厚生労働省は2019年11月29日、第47週(2019年10月18日~24日)のインフルエンザ発生状況を発表した。定点あたり患者報告数は3.11人で、前週の1.84人より増加。46都道府県で前週より増えており、最多は北海道の10.12人であった。

 インフルエンザの2019年第47週の定点あたり患者報告数は3.11人。第46週(11月11日~17日)の1.84人から増加した。第47週における全国の患者報告数は1万5,390人と、今シーズン初めて1万人を超えた

 都道府県別では、北海道(10.12)がもっとも多く、青森県(8.08)、石川県(6.04)、宮城県(5.14)、山形県(5.13)、広島県(5.04)、富山県(4.96)、福岡県(4.85)、鹿児島県(4.34)、長崎県(4.13)、熊本県(4.10)、秋田県(4.00)、神奈川県(3.94)、福島県(3.88)、新潟県(3.51)、愛知県(3.27)、沖縄県(3.22)、東京都(3.00)と続いている。

 前週の報告数との比較では、減少した福井県を除く46都道府県で増加した。全国で警報レベルを超えている保健所地域は北海道の1か所、注意報レベルを超えている保健所地域は1道14県の29か所だった。

 国内のインフルエンザウイルスの検出状況を直近の5週間(2019年第43週~第47週)でみると、「AH1pdm09」が90%を占めている。このほか、「AH3亜型」6%、「B型」3%。

 基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は159例あり、前週の95例より増加した。38都道府県から報告があり、年齢別では「1~9歳」が79例と最多で、「80歳以上」28例、「10代」16例と続いた。

 インフルエンザ様疾患による保育所、幼稚園、小学校、中学校、高校の休業施設数も増え続けており、第47週は休校が9施設、学年閉鎖が125施設、学級閉鎖が361施設であった。

 国立感染症研究所によると、インフルエンザの流行の程度とピークの時期はその年によって異なるが、日本では例年11月下旬から12月上旬ごろに始まり、翌年1月から3月ごろに患者数が増え、4月から5月にかけて減少していくパターンを示す。予防にはワクチンのほか、流行期に人混みを避ける、マスク着用、外出後のうがいや手洗いなどがあげられる。
《奥山直美》

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