東北大、団体単位での活動可能に…大阪大はウィズコロナで平常化目指す

 東北大学は2020年10月28日、11月2日から団体単位での活動が可能となるStep4に引き上げることを公表した。横浜国立大学は、卒業・修了年次以外の学年も進級などに必須な一部の授業を再開するなど、新型コロナ対応が進められている。

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 東北大学は2020年10月28日、11月2日から団体単位での活動が可能となるStep4に引き上げることを公表した。横浜国立大学は、卒業・修了年次以外の学年も進級などに必須な一部の授業を再開するなど、新型コロナ対応が進められている。

 東北大学は、これまで限定的・段階的に課外活動の再開を認めていたが、Step4に引き上げられることで、基本的には団体単位での活動が可能となる。2020年度の新歓は11月9日から行うことを決めている。しかし、人数制限や、施設ごとの入退室の際のQRコード登録など、Step3までのルールも一部残るため、再度各施設の使用ルールの確認が必要となる。また、課外活動団体による合宿、集団飲食などを原因としたクラスターも多く発生しているため、飲食を伴う懇親会などは厳に慎しむなど、引き続き責任ある行動を呼び掛けている。

 首都圏では依然として感染者数の多い状況が続いている。横浜国立大学は10月5日から秋学期を開始し、オンライン授業を原則としつつも、感染対策を最大限に講じたうえで、卒業・修了年次以外の学年も進級などに必須な一部の授業(実験・実習・実技等)について対面での授業を再開した。Webサイトでは、新型コロナ感染症と大学版新しい生活様式の動画を掲載。キャンパス内で対面授業や研究活動を安全に安心して実施するために、学内外で感染リスクを高める行為や守るべきことをまとめている。

 大阪大学は、11月1日以降の活動基準を見直し、段階的に緩和しながらウィズコロナ時代における大学の平常化を目指す。学部生や院生の授業の受講生は入構可能。対面式の講義や実習などは、妊婦や重症化しやすい者、新型コロナウイルスに対して著しく不安を抱えるなど、配慮者への対応を前提に実施は可能。教室内の定員は3分の2以下で実施する。課外活動は内容により一部許可するなど、11月30日までの活動基準の目安をまとめている。

 九州大学は、福岡県を含む国内において多数の新規感染者が発生し続けていることから、大学関係者(学生・教職員、大学構内で業務を行う人、大学が指定している業者など)以外の訪問者について、訪問の必要性の検討を依頼。さらに、感染が急激に拡大している地域などからの訪問については、その必要性を再考してほしいとしている。訪問が必要な場合は、滞在はできるだけ短く、感染拡大防止に最大限の配慮を求めている。
《田中志実》

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