中学生コースリニューアルでひとりひとりに最適化&英語4技能強化…Z会は「不易流行」

 保護者満足度で表彰する「イード・アワード2020 通信教育」において、昨年に続き多数のコースで最優秀賞を受賞したZ会。最優秀賞を受賞した中学生コース、高校生・大学受験生コースについて、中高事業本部の小西勲氏にサービスの特長や今後の展望について聞いた。

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Z会中高事業本部の小西勲氏
  • Z会中高事業本部の小西勲氏
  • 「中学生コースリニューアルのポイントは、オープンカリキュラム、個別強化AIプログラム、添削指導の3点」(Z会中高事業本部 小西勲氏)
  • ストレスなく使えるように文字の書き心地にこだわっているところが専用タブレットの特長
  • 中学生タブレットコースの画面
  • 人の力が必要な添削指導は、これまでどおり。タブレットでも紙と同じように答案作成でき、提出はより簡単に。
  • Z会中高事業本部の小西勲氏
  • 「イード・アワード2020 通信教育」において、幼児コース、小学生コース(総合・タブレット)、中学生コース(総合・タブレット)、高校生・大学受験生(総合・タブレット)での最優秀賞を受賞。中高一貫生コースは部門賞を受賞。
 通信教育業界において、長年の実績と信頼を誇るZ会。保護者満足度で表彰する「イード・アワード2020 通信教育」において、幼児コース、小学生コース(総合・タブレット)、中学生コース(総合・タブレット)、高校生・大学受験生(総合・タブレット)での最優秀賞を受賞した。

 高校受験、大学受験に向けたよりハイレベルな学びのニーズを満たす「中学生向けコース」「高1・高2生向けコース/大学受験生向けコース」の特長とこだわり、今後の展望についてZ会中高事業本部の小西勲氏に聞いた。

教育におけるデジタルの必要性の認識が進んだ2020年



--「イード・アワード2020 通信教育」総合、タブレットにおいて中高生向けコースが最優秀賞に輝きました。「効果のある通信教育」「教材がよい通信教育」「添削の質がよい通信教育」「受験・進学情報の充実している通信教育」「ブランド信頼性の高い通信教育」など数々の部門賞も受賞されています。受賞の感想を教えてください。

 「ありがとうございます」のひと言に尽きます。また、2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大で生活が変わる中、新学習指導要領が小学校から始まり、新しい学習がスタートした年でした。今回の受賞にあたって、どんな状況下でも、目の前の子どもたち・保護者のみなさまの期待に応えるサービスを提供するというのが私たちの責務だ、という思いを新たにし、身が引き締まる思いです。2021年は、中学校でも新学習指導要領がスタートし、大学入試改革もあり、それに伴い学校教育も大きく変わっていきますが、今後もつねによりよいサービスを提供していきたく思っています。

--Withコロナの中で4月から中学校で新学習指導要領が全面実施となり、高大接続、大学入試改革など日本の教育が大きく変化していきます。子どもたちを取り巻く環境にどのような変化を感じていますか。

 2020年3月2日からの臨時休校要請により、学校が休校になったり、休校が終わったあとも、授業の進め方が学校によって異なったりしました。つまりは、今まで全国一律に定められていたカリキュラムが予定どおりに進まなくなったことが変化のひとつとしてあげられます。

 また、こういう世の中になって、教育におけるデジタルの必要性の認識がより進みました。生活様式の変化に対応して家庭学習も変化し、デジタルの活用が進んだことも、今後の子どもたちを取り巻く環境に大きく関わっていくでしょう。

中学生コースがリニューアル、3年分の単元が学び放題のオープンカリキュラム+AI技術+添削指導で個別最適化を徹底



--中学生コースの教材の特長を教えてください。2021年3月からのリニューアルのポイントについても教えてください。

 タブレットのコースとテキストのコースがありますが、タブレットのコースについてご紹介します。中学生コースのリニューアルの大きな特長は3つあります。

 1つ目は「オープンカリキュラム」です。先ほど申し上げたとおり、学校のカリキュラムや授業の進め方が均一ではなくなっています。お子さまひとりひとりの学習環境に合わせた学び方というのは、今後も求められていくと思います。「オープンカリキュラム」は学校の学習進度に合わせて学習が可能なのはもちろんのこと、自分の実力や受験勉強の計画に合わせて、学習する単元を自由に選択できるので、たとえば、現在は中2だけれど中1の単元の復習ができたり、中3の単元を先取りで学んだりすることも可能です。自分が学習したいところをすぐに学習できるプラットフォームをつくることにこだわりました。

 2つ目は「個別強化AIプログラム」です。AI技術の導入により、ひとりひとりの正誤情報を総合的に判断して、到達度に合わせて次に取り組むべき問題を指し示すアダプティブ学習が可能になりました。もちろん、未習の単元をはじめて学習するときは、理解に必要な知識を順序立てて学習するシナリオ的な学習が必要です。ただ、一度学習したあとは、理解状況やミスの傾向に応じて問題を出し分け、自分に合った演習を行うことがより深い理解につながります。

中学生コースリニューアルのポイントは、オープンカリキュラム、個別強化AIプログラム、添削指導の3点
中学生コースリニューアルのポイントは、オープンカリキュラム、個別強化AIプログラム、添削指導の3点

 3つ目は「添削指導」へのこだわり。人が見て判断する添削は、AI技術を駆使するタブレットコースにおいても必要不可欠ですので、人の力が必要な添削はタブレットコースにおいても変えずに、これまでどおり丁寧な添削を行います。教科のプロがひとりひとりの答案にそった添削指導を行うので、考え方のクセや、自分では気付けない弱点に気付くことができます。受講する生徒は、タブレット上で記述式問題の解答を作成し、1タップで提出できるので、これまでのような提出の面倒からも解放されることになります。

人の力が必要な添削指導は、これまでどおり。タブレットでも紙と同じように答案作成でき、提出はより簡単に。
人の力が必要な添削指導は、これまでどおり。タブレットでも紙と同じように答案作成でき、提出はより簡単に。

 この3つの特長の根底には、Z会で大事にしている考え方のひとつである「不易流行」があります。新しいものを積極的に取り入れながら、変えてはいけないところは変えない、今後もこの姿勢は大切にしていきたいと思っています。

 これら3つの特長をギュッとつめこんだ中学生タブレットコースの学習は、中学校で学習する内容を効率よく学び進めることが可能なサービスなのです。自分自身も中学生時代にこれがあればよかったのに、と思っています。

--定期テスト対策はいかがでしょうか。

 定期テスト対策としても、AIがこれまで以上の効率と効果を実現します。日々の学習の状況から、テスト範囲の単元の到達度を可視化してくれるので、何をすれば得点アップに直結するか一目瞭然。苦手なところを重点的にカバーする学習順序と演習問題をアシストしてくれます。ひとりひとりにピッタリな学習内容を提案してくれるので、準備期間が短くても得点アップにつながる学習を進めることができます。

--新しく専用タブレットも利用可能になるそうですね。

 2020年度まではお手持ちのiPadを使っていただいていましたが、2021年度からは専用タブレットも用意しました。毎日使うものなので、ストレスなく使えるようにタブレット上での文字の書き心地にこだわっているところが専用タブレットの特長です。なお、学習アプリ自体は、iPad、専用タブレットどちらでも対応しています。

ストレスなく使えるように文字の書き心地にこだわっているところが専用タブレットの特長
ストレスなく使えるように文字の書き心地にこだわっているところが専用タブレットの特長

--英語4技能についてはどのように強化していくのでしょうか。

 英語4技能をより強化できるよう英語学習もリニューアルします。英語に関しては、中学校から本格的に学ぶお子さまと、これまで学習してきたお子さまがいらっしゃり、中学入学時点の英語力が均一ではないという課題がありましたが、今回のリニューアルで、ひとりひとりの英語4技能をAIエンジンが分析し、技能別の到達度に合った出題をすることが可能になりました。さらに、中学生タブレットコースの英語では、外国人講師とのオンライン英会話が標準のサービスの中に含まれています。リスニングやスピーキングの練習もできるようになり、さらに英検対策もできます。高校受験では、英検3級、準2級、2級を取得していると内申点に加点する高校もありますので、受験時に有利になるよう備えることができると保護者の方からも好評です。

中学生タブレットコースの画面
中学生タブレットコースの画面

 また、自分のペースで英語を進めたい、さらにハイレベルな英語4技能の習得をめざしたいお子さまに向けて、学年を超えて英語を学べる「Z会 Asteria」を選択することもできます。中学英語のカリキュラム学習とは異なる軸で英語4技能を高めたい、中学卒業時に英検2級以上の取得をめざしたい、将来海外留学や、国際系大学・学部を希望しているといったお子さまにお勧めです。

--「効果のある通信教育」「教材がよい通信教育」「添削の質がよい通信教育」で部門賞を受賞した中高一貫生コースの教材の特長も教えてください。

 これまでお話してきた高校受験をする中学生コース同様、オープンカリキュラムで一貫校の進度・レベルに合わせて予習・復習をすることができます。大学受験を見据えて基礎固めができるように作られているのはもちろんですが、より思考力が重視されるという入試改革の流れに沿って、思考力を養える良問を用意しているところも特長のひとつ。入試で問われる「複数の情報から読み取る問題」や「自分の意見を他者に伝えるような問題」は、Z会がこれまで標準的に扱ってきた問題です。日々の学習から、大学入試で必要となる力、社会に出てからも使える力を身に付けることができます。

高校生の学習ニーズに合わせた充実の講座



--高1・高2年生向けコースのポイントを教えてください。

 英語、数学、国語、物理基礎、化学基礎、生物基礎、物理、化学、生物、日本史、世界史、地理の12科目がラインアップで、1教科から受講することができます。高校生になるとお子さまによっては通学に時間がかかったり、部活動があったりと大変忙しくなります。忙しい中でも無理なく部活や個人の活動などと並行して学習を進められるよう、1教科あたり週60分の集中学習で、テストで高得点を取っていけるよう設計しています。また、特定分野を強化できるように、英語ライティング、英語リスニング、小論文などの専科も用意しています。

 さらに、通学時間などのスキマ時間に、押さえるべきポイントをスマホでサクッと学ぶことができるWeb教材「授業アシスト」も、忙しい高校生に利用されていますね。

--大学受験生向けコースのポイントについて教えてください。

 自身の進路に合わせて、志望大別コース(東大コース、京大コース、医学科コース、難関国公立コース、早慶コース、難関私大コース、標準国公私大コース)から必要な科目を選んで受講いただけるところが特長です。2020年度合格実績(※)東大1,208人、京大961人など、これまで難関大合格を勝ち取った“生きたデータ”を分析しているのが強み。徹底的な入試分析に基づき、入試本番から逆算して合格に必要な力を身に付けられるよう学習プログラムを設定しています。いよいよ新テスト、大学入学共通テストに変わり、思考力が重要となってきますが、長年培ってきた丁寧な添削で記述力も鍛えられるよう指導しています。
(※2020年7月24日現在判明分。Z会会員合格者数は、通信教育・映像授業・オンライン授業受講生、教室本科生・講習生、および提携塾のZ会講座受講生の集計であり、模試のみの受験生は含まない)

Z会中高事業本部の小西勲氏
Z会中高事業本部の小西勲氏

「Z会を選んでよかった」という教材を



--どのような点がお子さまとその保護者に支持されていると思いますか。

 自分たちは、子どもたちの学びに真摯に向き合い、厳選したものを届けているという自負があります。保護者の方からよく「シンプルですね」「無駄がないですね」といったお言葉をいただきます。Z会の教材はいわゆる「おまけ」的なものがなく、本当に必要なものだけに厳選しているので、そのように感じていただけるのかと思います。  

 また、「Z会は難しい」というお言葉もよくいただきますが、実際に受講されているお子さまからは「ちょっと難しいけれどがんばれる」という感想も多くいただいています。自分が解ける問題ばかりを長い時間取り組んでも力になりませんし、また、難しい問題に取り組んでも結果が伴わないとやる気を失ってしまいます。Z会では、学習が苦にならなくお子さま自身がステップアップしていることを実感できるよう、教材構成を工夫をしています。

--今後の展望について教えてください。

 生活様式が変化し、先が不透明な時代に向かう中で、学習の方法も変わってきています。2021年度にリニューアルする中学生コースの教材開発に携わっているスタッフの中には、中学生の子どもをもつ親、かつて中学生だった子どもをもつ親もいます。「難しくてわからない」「先に進みたくても教材内容が合わないから進められない」という子どもたちの姿を見てきたスタッフが、保護者としての視点からも「より個別最適化した学習を設計したい」という思いを抱きながら研究を重ねてきました。

 今回のリニューアルでは、オープンカリキュラムとAI導入による個別サポートを実現しつつ、人の力が必要な「添削」にはこれまでどおり重きを置いた学習サービスをリリースすることができました。今回のリニューアルを新たな出発点として、学びの本質は変えずに、どんな状況下においても、利用された方から「Z会で学習して良かった」と言っていただけるよう、これからも研究・改良を重ねてまいります。

--ありがとうございました。

 「中学3年間は時間にすると約2万6千時間。限られた時間の中で、勉強にかかる余計なストレスを排除して、部活も遊びも学習も精いっぱい楽しんでもらいたい」と小西氏。子どもの目線を第一に、徹底的な学習効率化を目指してリニューアルされたカリキュラムは、いっそう子どもたちの学びを支え、成果となって現れるに違いない。

「イード・アワード2020 通信教育」において、幼児コース、小学生コース(総合・タブレット)、中学生コース(総合・タブレット)、高校生・大学受験生(総合・タブレット)での最優秀賞を受賞。中高一貫生コースは部門賞を受賞。
「イード・アワード2020 通信教育」において、幼児コース、小学生コース(総合・タブレット)、中学生コース(総合・タブレット)、高校生・大学受験生(総合・タブレット)での最優秀賞を受賞。中高一貫生コースは部門賞を受賞。
《吉野清美》

吉野清美

出版社、編集プロダクション勤務を経て、子育てとの両立を目指しフリーに。リセマムほかペット雑誌、不動産会報誌など幅広いジャンルで執筆中。受験や育児を通じて得る経験を記事に還元している。

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