0~2歳までの子供の就寝時刻、理想と現実の差が明らかに

 0から2歳までの子供を持つ家庭における「睡眠」に関する課題について調査したところ、7割の親が午後9時までに子供を寝かせたいのに対し、実際に寝かせることができているのは5割以下であることが、江崎グリコが2021年12月13日に公表した調査結果から明らかになった。

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  0から2歳までの子供を持つ家庭における「睡眠」に関する課題について調査したところ、7割の親が午後9時までに子供を寝かせたいのに対し、実際に寝かせることができているのは5割以下であることが、江崎グリコが2021年12月13日に公表した調査結果から明らかになった。

 0から2歳までの子供を持つ家庭における「睡眠」に関する課題の調査は、育児に役立つ機能が多数搭載されている子育てアプリ「こぺ」の新サービスとして、熊本大学名誉教授の三池輝久氏の監修による子供の睡眠サポートプログラムを開始するにあたり0歳から2歳までの長子を持つ親800人を対象にアンケート実施した。調査日は2021年10月4日。

 「理想的には、子供に平均して何時ごろに就寝してほしいと思うか」の質問に対し、「午後7時より前」が1.7%、「午後7時から午後8時の間」が14.3%、「午後8時から9時の間」が52.8%、「午後9時から10時の間」が25.3%、「午後10時から11時の間」が4.5%、「午後11時から12時の間」が1.0%、「午後12時以降」が0.3%だった。7割近くの親が夜9時までに子供を寝かせることを理想としていた。

 一方、「実際は、子供は平均して何時ごろに就寝しているか」と質問したところ、「午後7時より前」が1.3%、「午後7時から午後8時の間」が10.3%、「午後8時から9時の間」が34.5%、「午後9時から10時の間」が36.2%、「午後10時から11時の間」が12.8%、「午後11時から12時の間」が4.3%、「午後12時以降」が0.5%で、実際に夜9時までに寝かせることができているのは5割以下だった。

 子供の就寝時間について、理想と現実に大きく差があることがわかった。

 「理想的には、子供に平均して何時ごろに起床してほしいと思うか」の質問に対し、「午前5時より前」が1.3%、「午前5時から6時の間」が3.2%、「午前6時から7時の間」が40.7%、「午前7時から8時の間」が42.5%、「午前8時から9時の間」が10.2%、「午前9時から10時の間」が2.0%、「午前10時より後」が0.2%だった。

 「実際は、子供は平均して何時ごろに起床しているか」と質問したところ、「午前5時より前」が1.7%、「午前5時から6時の間」が12.5%、「午前6時から7時の間」が43.2%、「午前7時から8時の間」が29.8%、「午前8時から9時の間」が9.3%、「午前9時から10時の間」が2.8%、「午前10時より後」が0.7%だった。

 また、「午後9時以降に就寝している子供」の起床時刻と「午後9時より前に就寝している子供」の起床時刻を比較したところ、「午後9時以降に就寝している子供」の午前7時より前に起床している割合が38.5%だったのに対し、「午後9時より前に就寝している子供」の午前7時より前に起床している割合は、65.8%で27.3%も高かった。

 このことから、午後9時より前に就寝している子供は朝7時より前に起床できているが、午後9時以降に就寝している子供は「遅寝、遅起き」の睡眠リズムになりがちであることが判明した。

 子供の睡眠の実態について尋ねたところ、「子供が眠りにつく時間が、日によってバラバラである」と回答した人が39.8%、「子供が夜中に目を覚ますことがある」と回答した人が39.7%で4割近いことがわかった。

 また、「午後9時以降に就寝する子供」の親は「午後9時以前に就寝する子供」の親よりも、就寝時刻のバラつきを顕著に感じていることも判明した。

 しかし、午後9時までに就寝させることが難しい、睡眠リズムがバラつくなどの課題があるにもかかわらず、午後9時以降に就寝する子供の親で、子供の睡眠に関して問題意識をもっている人は、約2割にとどまった。

 三池輝久氏は、睡眠は生命を維持するためにとても重要で、適切な体内時計こそ、生涯にわたって心身の健康を守るとしている。

 睡眠リズムを整えるために、2週間、寝た時間と起きた時間、昼寝時間、夜間覚醒や夜間授乳の有無を記録して、現状を確認し遅くとも夜9時までに寝られるように生活リズムを見直すことをすすめている。
《鈴木あさり》

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