埼玉県「本多静六博士奨学生」募集…定員を撤廃

 埼玉県は2022年8月22日、「本多静六博士奨学生」の募集を開催する。県内在住の高校生等を対象に、「入学一時金」として30万円以内、「月額奨学金」として月額3万円以内を無利子で貸与する。なお、今年度から募集定員を撤廃する。

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 埼玉県は2022年8月22日、「本多静六博士奨学生」の募集を開催する。県内在住の高校生等を対象に、「入学一時金」として30万円以内、「月額奨学金」として月額3万円以内を無利子で貸与する。なお、今年度から募集定員を撤廃する。

 埼玉県出身の本多静六博士は、日本最初の林学博士として近代林学の基礎を築くとともに、明治神宮の森や東京都水源林等の森林の造成、日比谷公園や大宮公園をはじめとする全国各地の公園の設計等を行い、近代日本の発展に大きく貢献した。同奨学金は、本多静六博士から寄贈された森林を活用して設立した基金を基に、学生の進学等に必要な費用を無利子の奨学金として貸与している。同奨学金は60年以上にわたり、延べ2,000人以上が利用しているという。

 奨学金は「入学一時金」として30万円以内、「月額奨学金」として月額3万円以内を、入学・編入学または在籍する学校の所定の修業期間貸し付ける。これら2つは併用可能で、その他の奨学金制度との併用もできる。なお、今年度から募集定員を撤廃している。さらに、入学一時金は、申込みから最短2か月後の貸与が可能になり、多様化する入学試験に対応できるようになった。

 出願資格は、高等学校またはこれに準じる教育課程在学時(終了者は最終修学期間)に県内に住民登録している者で、大学院・大学・短期大学・専修学校専門課程に入学・編入学を希望または在学している者。過去に「本多静六博士奨学金」の貸与を受けたことがない、成績の基準を満たしている等の他、学校長からの推薦を受けること。世帯の所得金額の制限等がある。返還については、貸与期間の2倍の年数の期間(最長12年以内)において、毎年均等に年2回(7月と12月)で返還する。

 2023年度採用の奨学生の募集期間は、8月22日~2023年1月31日。埼玉県のWebサイトから募集案内をダウンロードができる。希望者には募集案内冊子を郵送で配布(210円分の切手を貼ったA4サイズ封筒が必要)する。応募書類の送付先、問合せは、農林部森づくり課森林活動支援担当まで。

◆埼玉県「本多静六博士奨学金」(貸与)
入学一時金:30万円以内(無利子)
月額奨学金:月額3万円以内(無利子)
募集人数:設けていない
応募期間:2022年8月22日(月)~2023年1月31日(火)
《田中志実》

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