“探究”の甲子園「第1回自由すぎる研究グランプリ」大賞決定

 トモノカイは、「探究」に取り組む高校生の自由研究「第1回自由すぎる研究グランプリ」の大賞作品を発表した。心地よい音楽を数学で分析した高2の小笠原優海さんや、バッタの養殖飼料について研究した高3の黒岩夕綺さんらのチームが選出された。

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第1回自由すぎる研究グランプリ
  • 第1回自由すぎる研究グランプリ
  • 【エンターテインメント大賞】心地良い「音楽」を「数学」で奏でる
  • 【イノベーション大賞】バッタは養殖業を救うのか?

 トモノカイは、「探究」に取り組む高校生の自由研究「第1回自由すぎる研究グランプリ」の大賞作品を発表した。エンターテインメント大賞に心地よい音楽を数学で分析した高2の小笠原優海さん、イノベーション大賞にバッタの養殖飼料について研究した高3の黒岩夕綺さんらのチームが選出された。

 高校の学習指導要領の改訂により、2022年度から 「総合的な探究の時間」が始まっている。「自由すぎる研究グランプリ」はこの探究学習に対して、より楽しみながら取り組み、未来を創造できる人の育成を目的に実施。2022年4月から5月にかけて応募を受け付け、1次審査は大学生延べ1,000人による投票、2次・最終審査は、各業界の企業8社による厳正な審査を行った。

 審査の結果、エンターテインメント大賞に大妻多摩高校2年の小笠原優海さんが選出された。小笠原さんは「心地よい『音楽』を『数学』で奏でる」をテーマに、心地よい和音についてや、既存曲での使用の割合等を検証し、3つの音を入力するだけで心地よい和音を明らかにするソフトを開発した。

 また、イノベーション大賞は「バッタは養殖業を救うのか?」をテーマにした長崎県立長崎東高校3年の黒岩夕綺さんらのチームが受賞した。先行事例が少ないバッタを養殖飼料として用いるための課題について、さまざまな面から取り組んだことが評価された。

 なお、サプライズ大賞については、今回は該当なしとした。

 運営事務局は、今回の「自由すぎる研究グランプリ」を通して「自分の『好き』をテーマにしている研究からはやはり並々ならぬ熱意を感じ取り、必然的にそのような研究は内容も深くなっておりました」「これからも自由な発想は大切にしながら、『一等賞を決める直線的なコンテスト』ではなく、多様な目線で評価できるよう私たちも探究し続けたいと考えています」とコメントした。

《木村 薫》

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