クランテテ三田でモンテッソーリの幼児保育を一日体験

 2013年11月に開校した教育託児施設「クランテテ三田」に、4歳の息子が1日体験入会をし、モンテッソーリ活動やリトルアスリートクラブを体験した。いつも騒がしく飛び回っている息子の、違った一面を垣間見ることができた。

教育・受験 その他
花の水切り作業
  • 花の水切り作業
  • はめこみ円柱
  • 匂いの違いも学べる
  • 小さなポットに中身を移し替える
  • ビー玉を容器に入れる
  • 巧技台
  • 英語教室
  • 花瓶に水を注ぐ
 2013年11月に開校した教育託児施設「クランテテ三田」に、4歳の息子が1日体験入会をし、モンテッソーリ活動やリトルアスリートクラブを体験した。いつも騒がしく飛び回っている息子の、違った一面を垣間見ることができた。

 クランテテは、学研塾ホールディングスと市進ホールディングスの共同出資で2013年5月に設立したGIビレッジが運営する。「子どもが生まれながらにして持っている力を信じ、自立を助ける」というモンテッソーリ教育を基本に、プリスクール(幼児保育)とアフタースクール(学童保育)をレギュラープログラムとして提供している。モンテッソーリ教育はグーグルやAmazon.com、Facebookの創業者が学んだことでも知られている。

 また、学研と全日本スキー連盟フィジカルコーチの遠山健太氏が開発した子ども運動教室「リトルアスリートクラブ」や、中学受験対策、個別指導、パパ・ママ&赤ちゃん向けのスペシャルプログラムなど、習い事として通うエールプログラムも提供している。

 初めての場所ということもあって、息子は「お母さんと一緒じゃなきゃいやだ!」と泣き叫んでいた。すんなり預けられずに苦戦している一方、常時通っている子どもたちの登園のようすを見ていると、とても落ち着いているのが対照的だった。母の姿が見えなくなった後も泣いていたが、キッズサポーター(保育士)が息子の気持ちに寄り添ってお話をすると、次第に落ち着いたという。子どもが納得するまで話をすることの重要さに改めて気づかされた。

 1日の活動(キンダークラス)は、登園~9時半までモンテッソーリ活動、片付けをして、朝の会、さくらんぼ体操(オリジナル体操)。この日は週2日のリトルアスリートクラブが行われた。11時45分から昼食、12時45分からネイティブスピーカーによる英語教室、14時降園というのが1日の流れだ。

 モンテッソーリ活動で息子は、「お絵描き」と「スタンプ」のほか、自ら選んだ「圧覚筒」「はめこみ円柱」に熱心に取り組んだ。モンテッソーリの教具では、大きさや太さ、重さ、手触り、材質、匂いの違いを学ぶことができる。「圧覚筒」は、円筒の上に付いているつまみを押すと、それぞれ違う圧力が感じられるようになっている。「はめこみ円柱」は、大きさや太さ、長さの合った穴に円柱をはめ込み、重さや大きさなどを感じられる。匂いの違いを感じる「嗅覚筒」で息子は「くさい匂いもあったよ!」と嬉しそうに報告してくれた。

 リトルアスリートクラブでは、「運動音痴は遺伝しない」とし、幼児期にさまざまな身体の動きを経験させて多くの刺激を与えることで、運動能力を最大限に伸ばすことを目指している。息子は、跳び箱や鉄棒、マット運動など一通りできて満足そうだった。今日一番楽しかったプログラムは、この体を動かす活動だったと家に帰ってから話してくれた。

 英語教室では、息子は最初、恥ずかしがっていたが、すぐに打ち解けて楽しめたようだ。教室内には色彩豊かな英語表現のカードや地図などが掲示されている。活動によってそれぞれの場所で行うので、すぐに頭が切り換えられるのも特徴だ。

 帰りがけに教室の机に飾ってあるカーネーションをお土産に持たせてくれた。息子は花瓶に生けたカーネーションを机に広げ、キッズサポーターのお手本を見ながら、花の茎を水が張ったボールの中でハサミを使って切る「水切り」の一連の作業を静かに集中して行った。いつも騒がしく飛び回っている息子とは違う面が垣間見られた。

 モンテッソーリ教育では、「自己」「他者」「環境」への3つの配慮、つまり、基本的な生活習慣を身につけ、他者を思いやり、片付けなど環境の中でのルールを守るということを子どもたちに身につけさせている。クランテテでは、秩序の保たれた環境で、子どもたちが落ち着いて快適に過ごすようすが印象的だった。
《工藤めぐみ》

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