全国学力テストにおける神奈川県の現状…小学生の国語・算数で全国平均以下

 神奈川県は、10月31日、平成26年度の全国学力・学習状況調査の結果を分析し詳細を公表した。小学校、中学校ともに全国平均を下回る科目もあり、特にその差が年度を追うごとに開いている小学生国語・算数のA問題ついては注意が必要だ。

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【小学校】平成26年度の結果(全体の傾向)
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  • 【小学校】悉皆で行われた年度(直近3年間)の結果における経年変化の状況
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  • 【小学校】基礎的・基本的な事項を定着させる授業について
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  • 【小学校】全国学力・学習状況調査の結果の分析と活用について
  • 【中学校】全国学力・学習状況調査の結果の分析と活用について
 神奈川県は、10月31日、平成26年度の全国学力・学習状況調査の結果を分析し詳細を公表した。小学校、中学校ともに全国平均を下回る科目もあり、小学生国語・算数のA問題については、その差が年度を追うごとに開いている。

 小学生の結果では、国語・算数ともに、「知識」に関するA問題の平均正答率は、70%~80%で全体としては良好だが、算数B以外は全国の平均正答率を下回った。特に国語・算数ともにA問題ではて平成21年度より全国を下まわり、その差は年度を追うごとに開いている。

 中学校の科目ごとの平均正答率をみると、「知識」に関する国語A問題では79.2%と全国平均の79.4%を若干下まわり、「活用」に関するB問題では51.5%と全国平均の51%上回った。数学では、A問題・B問題ともに60%台であり、A問題で全国平均を下回った。

 学校質問紙調査では、「学校やグループで話し合う活動」「学校でテーマを決めた校内研修」の実施については全国平均に比べ高い数値だった。その一方で、全国学力・学習状況調査の結果の「指導改善への活用」「学校全体の教育活動改善への活用」などの事項については全国に比べ課題がある。特に「調査結果の活用」に関する事項については、全国に比べて肯定的な回答が少ないようだ。

 質問紙調査から見えることとして、「家庭学習への取組」の点では、全国と比べ「3時間以上勉強する」児童・生徒の割合が大きい反面、「30分未満及び全くしない」割合も大きく2極化している。また、学校全体で取組む読書活動についても、「一斉読書の時間」が全国に比べて小中学校ともに、低かった。
《小林瑞季》

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