元々は葉っぱが一枚だった?万能野菜キャベツの歴史

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元々は葉っぱが一枚だった?万能野菜キャベツの歴史

生のまま、炒める、焼く、煮る、蒸す…全ての調理法にむいている万能野菜、キャベツ。何気なく食べているキャベツだが、元々は逞しい野生種だったことを知っているだろうか。このコラムではキャベツの原産地や名前の由来など、知られざるキャベツの歴史をご紹介しよう。

1. 知られざるキャベツの原産地

キャベツが人間とどのように歩んで来たのか歴史を紐解く前に、まずはその原産地についてご紹介したい。

キャベツの原産地については諸説あるものの、ギリシャやイタリア等ヨーロッパの大西洋、地中海沿岸だと言われている。明確な原産地が分からないのは、その歴史があまりも古く、元々が自然に生えている野生種だったからだ。

キャベツは元々1枚葉の野草

野生種は「ケール」と呼ばれ、今のキャベツのように球状ではなく、1枚の葉状である。

原産地は石灰(カルシウム)の多い地帯で、酸性の土壌は好まない。栽培の歴史も古く、紀元前まで遡る。野生下でも逞しく育つキャベツは人の手が加わることで進化し、原産地から世界中に伝播して行った。

2. キャベツの歴史と伝播経路

前述したが、原種のキャベツは葉キャベツで、1枚葉だった。今のような結球性の球状になったのは約1,000年前である。栽培が始まった当初、古代エジプトでは薬用とされ、甘く煮てデザートとして食べた。

実はブロッコリーの親戚

原種キャベツである「ケール」は栽培の過程で着々と改良されて行ったのだが、ケールがブロッコリーに枝分かれしたことをご存知だろうか?ケールはコールラビ・芽キャベツ・紫キャベツなどのキャベツ系統と、ブロッコリー・カリフラワー・葉牡丹などのブロッコリー系統に枝分かれした。ブロッコリーとキャベツの祖先が一緒とは、今の味や形からは簡単に想像できないだろう。

アジア、そして日本へ

ヨーロッパからアジアに伝播したのは、アレクサンドロス大王のアジア遠征だったと言われている。兵士に食べさせたという記録が残っており、古代では薬用としての需要が高かったことが分かる。

日本には江戸時代に伝播し、「大和本草(1709年)」に「蛮種紅夷菘(おらんだな)、味よし」と記載されている。戦後の洋食文化が広まった際、揚げ物に千切りキャベツを添えたことで、日本中にキャベツが広がったようだ。

3. キャベツの語源とは?

日本語の「キャベツ」という呼び名は、英語の「cabbage(キャベッジ)」に由来する。当初、キャベツは「頭」を意味するラテン語で「caput(カプート)」と呼ばれていた。それがフランスのピカール地方の方言で「頭でっかち」を意味する「caboche」に変化。英語に入った時は「cabache」と変化し、最終的に「cabbage」になった。

甘くて藍色の野菜

日本でもカタカナ表記が落ち着くまでは「葉牡丹(はぼたん)」「甘藍(かんらん)」「玉菜(たまな)」などと和名で呼ばれていた。1886年「キャベツ捲」、1901年「キャベツ菜」と変化して行き、1907年(明治40年)ようやく「キャベツ」という呼び名が定着する。

このように、キャベツは語源が大変に古く、様々な呼び名に変化して来た野菜なのだ。

結論

今や野菜料理の大定番であるキャベツだが、本来の姿は野生種で、古い歴史を持つ薬用植物だ。キャベツに豊富に含まれるビタミンUの効果が薬用として重宝されていたのだろう。ビタミンUの別名はキャベジン。胃や十二指腸の健康を保つ効果が高く、揚げ物に添えてある千切りキャベツは胃もたれを防ぐ効果がある。ビタミンは熱を加えると壊れやすいのだが、キャベツなら生でサラダとして食べられるので効率が良い。

ちなみに、お菓子のシュークリームは、フランス語のシュー・ア・ラ・クレームが日本語訛りになったもの。このシューとはフランス語で「キャベツ」という意味で、直訳すると「クリームの入ったキャベツ」という意味だ。確かに見た目はその通り。語源が「頭でっかち」だったことといい、キャベツの独特の球形は見た人に強烈なインパクトを与えるようである。

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

《オリーブオイルをひとまわし編集部》

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