風邪の時に、ネギを首に巻いて寝るのは本当に良いの?

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風邪の時に、ネギを首に巻いて寝るのは本当に良いの?

昔から風邪の時にはねぎを首に巻くと治るといわれてきた。「おばあちゃんの知恵袋」として知られる風邪症状の緩和に使われてきた方法だが、これは、単なる迷信、気のせいなのだろうか。それとも本当に効果があるのだろうか。本当に効果があるのか、また実際どうやって巻くのかなどについて紹介する。

1. ねぎを首に巻く効果って?

ねぎを顔に近づけてみた時に感じるツンとした臭い。これは「硫化アリル(アリシン)」という成分である。硫化アリルは、ねぎだけでなくにんにくや玉ねぎなどユリ科の植物に含まれる。硫化アリルは揮発性で粘膜を刺激するため、玉ねぎなどを刻んだ時にはその臭いはさらに強く感じ、目が痛くなることもある。
この臭いの成分の硫化アリルは、同じくねぎなどユリ科の植物に含まれる酵素アリイナーゼで分解され、アリシンという物質に変化する。アリシンには、疲労回復や殺菌効果、血行促進作用、免疫力を高める、胃腸の働きを増進させる、といった様々な効能があるといわれている。
風邪による症状は、血行が促進されたり疲労が回復することで緩和されることが想像でき、胃腸の働きをよくすることで、栄養素を摂取しやすくし、体調を整える助けとなるだろう。
ただし、ねぎを首に巻くという行為によって、ねぎの成分が肌を通して吸収されるというよりは、揮発成分であるアリシンが口や鼻からのどに入り吸収されることで風邪の症状が治まるということのようだ。
ちなみに、長ねぎがないような国ではにんにく湿布をするとよいとされ、民間療法として活用されているという話である。

2. ねぎを首に巻く方法

ねぎを首に巻くといっても、そのまま長ねぎを首に巻くわけではない。
硫化アリルをアリイナーゼでアリシンに変化させるには、細胞を壊すようにするとよいといわれている。つまり、つぶしたり、刻んだりするほど、ねぎからはアリシンが合成されるということであるが、首に巻くためにはある程度の扱いやすさも必要となる。
よく使われる方法では、長ねぎの白い部分をぶつ切りにしてよく焼いた物を、ガーゼやタオルに包んで首に巻く、というものがあげられる。ご存知のように、ねぎはある程度加熱すると臭いが失われるのだが、アリシンは熱に弱く、加熱しすぎると壊れてしまうので、焼きすぎると効果も半減してしまうだろう。しかし、温かいものを首に巻くことで、首を通る太い動脈に熱が伝わり、体をあたためる効果も期待できるのではないだろうか。また、切ったねぎを首に巻くには刺激が強すぎるため、加熱することで調節しているのかもしれない。
さらに、アリシンは肌につくとかゆみを催す場合があるため、ねぎの汁がしみだしてこないように刻みすぎないこともポイントである。
また、病人は布団で過ごすことも多いだろうが、首にものを巻いて寝ることになるため、子どもや寝相がよくない人の場合は、首がしまらないように看護者は目を離さないようにする必要がある。

3. ねぎをもっと効果的に利用するには?

このように、首にねぎを巻くことは科学的にも効果があるようだが、もっとねぎを効果的に活用する方法を紹介しよう。それは、巻くのではなく食べることである。
殺菌効果や疲労回復効果など、風邪の症状を緩和させるといわれているアリシンは、揮発させて鼻や口から吸い込むのではなく、まるごと食べる方がより効果が高いといわれている。それでは、どのように食べるのがよいのであろうか。
加熱に弱いアリシンは、油で調理すると分解されにくい状態になるといわれているため、油を使った炒め物はアリシンを摂取する時には最適の調理方法といえる。うどんに入れたり煮物に使うといった、生食以外で食する際にも、あらかじめ油で炒めるという過程を経ることがおすすめだ。ねぎの臭いが苦手な人にもねぎの効果が発揮できる摂取方法ということになる。
さらに、豚肉や緑黄色野菜など、ビタミンB1を多く含む食品と一緒に料理すると、「アリチアミン」という脂溶性のビタミンB1誘導体となる。アリチアミンは、脂溶性のため膜透過性に優れており、ビタミンB1よりも腸管吸収や組織内への移行がスムーズとなる。ビタミンB1は糖質からのエネルギー生成とや皮膚・粘膜の健康維持を助ける働きをし、疲労回復効果があるとされている。ビタミンB1は水溶性ゆえに体内で分解されやすいのに対して、アリチアミンは血液中で長時間維持されるため、風邪など体の疲労が大きい時には有効な摂取方法となる。

結論

ねぎは首に巻くことでもある程度の風邪緩和効果があると思われるが、油で加熱してビタミンB1を含む食品とともに摂ることで、その効果はパワーアップするといわれている。ねぎの硫化アリルは体質によりアレルギーを起こしたり、胃腸を荒らしたりすることもあるため、生の状態で食べ過ぎないようにしよう。

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

《オリーブオイルをひとまわし編集部》

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