「明石焼き」の魅力、たこ焼きとの違いは?

 たこ焼きは全国区だが、明石焼きとなると関西以外ではあまり馴染みがない。あなたは明石焼きを食べたことがあるだろうか?「たこ焼きに似ている食べ物」程度の認識かもしれないが、実は明石焼きはたこ焼きとはまったく異なる郷土料理である。

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県で言い方が違う?たこ焼きと明石焼きの違い
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県で言い方が違う?たこ焼きと明石焼きの違い

たこ焼きは全国区だが、明石焼きとなると関西以外ではあまり馴染みがない。あなたは明石焼きを食べたことがあるだろうか?「たこ焼きに似ている食べ物」程度の認識かもしれないが、実は明石焼きはたこ焼きとは全く異なる郷土料理である。そんな明石焼きの魅力についてご紹介しよう。

1. 実は明石焼きの方が先輩

ルーツには諸説あるものの、明石焼きは兵庫県明石市で古くから伝わる郷土料理である。たこ焼きはずっと後からうまれた食べ物なのだ。

元々の名前は「玉子焼き」

明石ではいまだに玉子焼きと呼ばれているのだが、全国一般的な玉子焼きと区別するために明石焼きと呼ばれるようになった。
そのルーツは大正8年。屋台販売で始まったが、本当の元祖は江戸時代末期と言われている。明石では人工サンゴを作るのに大量の卵白だけを使用したが、余った卵黄で料理を作ったのが始まりらしい。名産のタコが具として入れられた。

たこ焼きはスジ焼きだった

たこ焼き誕生は昭和に入ってからと言われ、こちらも、もともとは「ラジオ焼き」という別名で呼ばれていた。
明治から大正にかけて、大阪では溶いた小麦粉にスジ肉を混ぜて丸く焼いた粉物を子供がおやつにしていたが、明石のタコにヒントを得て具に加え、「たこ焼き」と名付けたようだ。

2. 素材や具が違う

何も知らなければ形や具が違うくらいでしょ?と思いがちなこの両者。実は根本から全く別方向の食べ物である。

玉子焼き対粉物

明石焼きはまさに「玉子焼き」。メインはあくまで鶏卵である。小麦粉はつなぎに少量加えるのみで、「じん粉」という小麦から精製したでんぷん粉を加えるのが特徴だ。じん粉は熱を加えても硬くならないので、ふわふわの仕上がりになる。盛り付けると自重で楕円形につぶれるほど柔らかい。それに対し、たこ焼きは大阪の本領発揮の「粉物」。しっかりした硬さを持つ丸い球体状に焼き上げるため、生地もモッチリとして小麦粉主体だ。出し汁で溶く明石焼きより粉の分量ははるかに多い。

具の違い

明石焼きは具がタコのみ。シンプルに地元産のタコを使い、ほぼ液体状態の生地で包んで形を整えていく。出し汁で溶いているので本体にもほのかな出汁の味が効いている。昔は卵黄だけを用いていたが、今ではもちろん全卵だ。たこ焼きはタコの他、ネギや紅ショウガ、天かすが入ることが多く、具やソースにはバリエーションが豊かなのも特徴である。揚げたこ焼きもあるように、どちらかといえば表面はカリカリで硬めの焼き加減であることが多い。

3. 食べ方にも大きな違いがある

明石焼きの大きな特徴は、まるでスープのように出し汁に本体をダイブさせて汁を含ませて食べることだろう。出汁につける、ソースをかける、それが大きな違いだ。

むしろ冷たくてもいい

明石焼きは「あげ板」と呼ばれる木の板に直接乗せられる。プルプルなので焼き型をひっくり返してそのまま移すのだ。あげ板の上にある自重で平らになった明石焼きを箸でそっと摘み上げ、かつおや昆布の出し汁につけて冷ましながら食べる。冷たい出汁でも大丈夫だし、出汁の温冷を選べる店もある。

かける文化の大阪

熱々をヤケドしそうになりながらほおばる、そんなたこ焼きはソースの他、魚粉や青のり、マヨネーズ、鰹節などをかけて食べる。
ソースの味にもバリエーションが多く、具と相まって様々なアレンジがされている。素材の味そのものを味わう明石焼きと異なり、味付けを楽しめるのが粉物の懐の大きさだろう。

結論

実は、明石焼きは焼き型までたこ焼きとは違う。フワフワに焼き上げるため熱伝導が優しい銅板の焼き型で、たこ焼きのように千枚通しは使わずに木製の菜箸でひっくり返していくのだ。対するたこ焼きは表面をしっかり焼き固めるため鉄板を使い、金属製の千枚通しをひっかけて素早く転がしていく。どちらも大変魅力的な食べ物なので、機会があればぜひ明石焼きも食べてみてほしい。

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

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《オリーブオイルをひとまわし編集部》

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