結婚式の引菓子「ドラジェ」その歴史と由来

 結婚式のプチギフトの定番「ドラジェ」。砂糖ペーストでコーティングしたフランスの祝い菓子だが、結婚式の引き菓子に配るのはなぜか、ご存知だろうか。ジューンブライドにちなんで、ドラジェの古い歴史から由来までを紹介しよう。

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結婚式の定番「ドラジェ」の由来。紀元前からあるって知ってた?
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結婚式の定番「ドラジェ」の由来。紀元前からあるって知ってた?

結婚式のプチギフトの定番「ドラジェ」。砂糖ペーストでコーティングしたフランスの祝い菓子だが、結婚式の引き菓子に配るのはなぜか、ご存知だろうか。ジューンブライドにちなんで、ドラジェの古い歴史から由来までを紹介しよう。

1. ドラジェとは?

ドラジェとはアーモンドに砂糖のペーストでコーティングしたお菓子のこと。もともとのドラジェは、アーモンドに糖衣が施されただけのものであったようだが、日本ではチョコレートに砂糖をコーティングしたものなどがドラジェとされることも多い。アーモンドやチョコレートのほかにも、ピスタチオやリキュールなども用いられる。

この菓子の発祥はアーモンドの栽培が盛んなイタリアのシチリア島だとされている。すでに紀元前には結婚式などの内祝いとしてローマ貴族の間で用いられるようになっていたとの記録が残っている。その後、フランス・ヴェルダンのとある薬剤師がアーモンドに砂糖と蜂蜜をかけて作ったものが、現在のハードコーティングのドラジェの原型となったといわれている。

イタリア語では「コンフェッティ」、英語では「シュガーアーモンド」という名がつけられており、日本でよばれている「ドラジェ」の名称はフランス語だ。フランス語でドラジェは「幸福の種」という意味があるとされ、ヨーロッパでは古くから結婚式だけでなく、出産、洗礼、誕生日などのお祝いごとには欠かせない祝い菓子として扱われてきた。そのため、白・ピンク、淡いブルーやグリーン、イエローなどのパステルカラーのものや輝くゴールドやシルバーに着色した糖衣まで、色とりどりのものが作られている。

2. 結婚式にドラジェを配る?

アーモンドはぶどうの房のように1本の木にたくさんの実をつけることから、ヨーロッパでは子孫繁栄の象徴とされており、アーモンドに砂糖掛けしたドラジェは古くから結婚式でも配られてきたといわれている。転じて祝い事があるときにはみんなに配るというような習慣となったようだ。

結婚式では、「結婚する2人が子宝に恵まれた幸せな人生になりますように」との願いを込めると同時に、「2人の幸せをゲストのみなさまにおすそわけする」という意味で、ドラジェをゲストに配る。

ドラジェには、「幸福」「健康」「子孫繁栄」「富」「長寿」の5つの意味が1粒ずつに込められ、それぞれを意味する5粒のドラジェをチュールなど薄い布で1つに包んだものが正式だといわれているようだ。薄い布に包むのは、かつてのヨーロッパではパーティのお開きの際に、花嫁が自分のベールを切ってドラジェを包んだという逸話に倣っているともされる。

現在では、リボンやハートなどの模様をアイシングしたものや、きれいな箱に入れたりセロファンで包んだものなど、ラッピングに凝ったものも多々あり、チュールにくるんでいないものも多くあるため、好みのものを用意して配るケースが増えている。

3. ジューンブライドって?

ヨーロッパでは古くから「6月に結婚すると花嫁は幸せになれる」という言い伝えがあり、日本でもその「ジューンブライド(June Bride)」の言葉は広く知られている。

意味や由来には諸説あるとされるが、ギリシャ神話に登場する神々の王ゼウスの妃である女神ヘラが関係しているといわれている。ヘラは、ローマ名ユノ、英語名Junoで、守護している月が6月のため、英語で6月がJuneとなったといわれている。ヘラは女神の中でも最高位に位置し、結婚・出産を司る婚姻と女性・子どもの守護神とされているため、結婚式を6月に挙げると女神ヘラの加護を受けて生涯幸せになれるといわれているのだ。

ジューンブライドの言い伝えが生まれたヨーロッパでは、6月は爽やかな好天に恵まれる日が多い季節でもあるのだが、日本では梅雨のシーズンだ。フランスでは、「雨の日の結婚式は幸せをもたらす」との言い回しもあるといい、発音の似ている「年をとった結婚は幸せをもたらす」というフレーズから転じた慰めの言葉とも取れるようだが、「祝福の雨」や「雨で2人の地盤を固める」、「これから2人が流す一生分の涙を、結婚式の日に天の神様が流してくれている」という意味を込める場合もあるのだとか。

結論

ドラジェはヨーロッパでは紀元前から祝い菓子に使われてきたほど歴史の古いお菓子。日本の金平糖と同様に、本格的なドラジェ造りは、1人前になるまでには数年かかるともいわれている。ドラジェはいろいろな形態で販売されているので、結婚式だけではなくプチプレゼントとして使ってみるのもおすすめだ。

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投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

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《オリーブオイルをひとまわし編集部》

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