星付レストランシェフが語る、料理と食を通じた父娘の繋がり

料理は、父と子どもの関係性を深める格好のシチュエーションだ。「子どもと一緒に立つキッチン」は、普段の生活ではなかなか気づくことができなかった子どもの成長や好奇心に触れることができる場所。と同時に、子どもの目にも「パパと一緒に立つキッチン」は新鮮に映る。…

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多方面で活躍中のマルチシェフ【米澤文雄氏にインタビュー】“料理と食”を通じた、父娘の繋がり

料理は、父と子どもの関係性を深める格好のシチュエーションだ。「子どもと一緒に立つキッチン」は、普段の生活ではなかなか気づくことができなかった子どもの成長や好奇心に触れることができる場所。と同時に、子どもの目にも「パパと一緒に立つキッチン」は新鮮に映る。今回は、料理が得意な母の背中を見て育ち、小学生にしてキッチンに進んで立っていたという、米澤文雄さんにインタビュー。8歳と5歳の娘さんとの親子関係についてなど、いろいろとお話しを伺った。

1. 娘たちと作るのは「餃子」や「ハンバーグ」

「シェフという職業柄、一般的なお父さんに比べて家にいる時間が圧倒的に少ないんです。だからこそ休みの日は、娘たちとべったり一緒の時間を過ごします。なかでも"ごはんのしたく"は、毎週楽しみな、娘たちとのコミュニケーションです」
オフの日は娘たちと公園に行き、その帰りにメニューを決めつつスーパーで一緒に買い物。帰宅後一緒に、ごはんの支度を始めるそうだ。
「娘たちは基本、おいしいとこ取り。大変な下ごしらえは、僕の担当です(笑)。でも、どんなことだって楽しいことから始めるのが大事だと思うんです。つまらないことから入っても続かない。こねたり包んだりが楽しめる、餃子やハンバーグをよく作ります。最近ではハンバーグをひっくり返すのも上手になって。成長したなあ、と感心しますよ」

お店で出すような料理は、家では作らないのですか?の問いに、
「腕によりをかけた創作メニューは、ホームパーティなどで作ることもあるんですけど、子どもたちには正直不評です(笑)。やっぱり、自分たちで作った餃子やハンバーグにはかなわないんでしょうね」と、米澤さんは笑う。

2. 娘たちといろいろな"食"体験をしていきたい

普段の休みは公園からの料理コースがお決まりという米澤さんだが、つい先日に娘たちと訪れた「田植え体験」が、とても印象に残っているという。
「普段当たり前のように食べているお米ですが、"どんなふうにできるんだろう"と、田植えを体験できたことは、子どもたちにはとても勉強になったと思います。夢中になって田植えをするあまり、転んでしまったのもいい思い出に。やり終えた後にみんなでかぶりついたおむすびは、最高においしかったですよ」
楽しそうに語りながら、写真を見せてくれた米澤さん。これからも「体験」を通じて、"食"にまつわる大切さを、子どもたちに積極的に教えていきたいという。
「娘たちはまだ小さいので、あまり難しいことではなく、収穫体験などを通じて、楽しみながら学んでもらいたいですね。野菜を収穫して、そのあと獲れた野菜で子どもたちとBBQ、なんていうのもこの夏は計画していたりするんですよ」
小学校高学年くらいになったら、食についての知識も徐々に教えていきたいとか。

3. 「食」を通じて子どもたちに知ってほしいこと

シェフとしてのみならず、食を通じていろいろな活動をしている米澤さん。越後妻有の「大地の芸術祭」にてオフィシャルシェフとして活動するほか、病気の子どもたちを支援する施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」でのレシピ監修も務める。さらには、"格好いい父ちゃん像"をもったパパが集まる団体「スーパーダディ協会」にも所属し、ワークショップなどを積極的に開催。多方面で「食」にまつわる子どもの好奇心を引き出す活動をしている。最近では、都内の小学校に派遣し「味覚の1週間」という授業を行ったという。
「内容は、味覚のお話、調理体験など。あらためて学ぶと知らないことも多いので、それが子どもたちの経験となってくれたら......という思いでやっています。食についての知識や料理が作れるということは、いろんな場面で役に立ちますから。食とは、生きる力。ときには人助けにもなりますしね。子どもたちには食への興味を、もっともっと、もってもらいたいですね」

結論

料理、そして"食べる"こと。それは人間の本能だからこそ、子どもたちにもそれを通じて教えられること、たくさんありそうだ。「特に現代の子どもたちには、"もったいないの精神" "感謝すること" "残さず食べること"を、親御さんからはぜひ教えてあげてほしいですね」

米澤文雄さん・プロフィール
1980年生まれ。恵比寿の「イル・ボッカローネ」を経て、単身ニューヨークへ。三ツ星付きレストラン「Jean-Georges」にて、日本人初の副料理長となる。帰国後、ジャン・ジョルジュの日本初進出となる「Jean-Georges Tokyo」のオープン時より、シェフ・ド・キュイジーヌを務める。現在は9月にオープンする「The Burn」準備中。傍では8歳と5歳の女の子のパパでもあり、食を通じて子どもたちをハッピーにする活動も行う。投稿者:
オリーブオイルをひとまわし編集部

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《オリーブオイルをひとまわし編集部》

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