子どもが野菜を嫌う「科学的な理由」

 「肉ばかりでなく野菜を食べなさい」「好き嫌いはするな」。ついつい子どもに言ってしまう言葉だ。しかしよく考えると、自分も昔は野菜が嫌いではなかっただろうか?実は、子どもが特に野菜を嫌うのには、科学的な理由があるのだ。

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嫌いで当然?子どもは本能的に野菜を避ける
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嫌いで当然?子どもは本能的に野菜を避ける

「肉ばかりでなく野菜を食べなさい」「好き嫌いはするな」。ついつい子どもに言ってしまう言葉だ。子どもはえてして野菜嫌いな傾向がある。しかしよく考えると、自分も昔は野菜が嫌いではなかっただろうか?やみくもに怒ってますます食べられなくなるのは困ってしまう。実は、子どもが特に野菜を嫌うのには、科学的な理由があるのだ。

1. 子どもの味覚は独特

子どもの舌は大人以上にとても敏感だ。食や味に対する経験値がまっさらな状態である。まずは大人と違うということを理解しよう。

まずいもの=危険と判断

子どもの味覚は本能的で、甘いものや旨みは害がないと判断する。塩味も人体に不可欠なナトリウムとして認識するため、受け入れやすい。ところが、苦い、酸っぱいなどの味は子どもにとって「まずいもの」で、本能的に危険と判断する。特に野菜はアクがあり、子どもの敏感な舌は渋みを察知している。歯や口腔が未発達な子どもにとって、繊維質で固い点も野菜を避ける理由になる。

味覚センサーは大人の3倍

舌の味センサー「味蕾(みらい)」は、30~40代で子ども時代の約3分の1に減ってしまう。つまり、子どもは大人の約3倍も味に敏感なのだ。大人はいつのまにか苦みや酸味に鈍くなっているので、「これくらいなら食べられるだろう」と自分の感覚を子どもに押し付けがちだ。子どもにとって、離乳食から先は常に「初体験の味」である。その時期に食べられないことを怒られる記憶として与えてしまうと、その後の野菜嫌いを助長してしまう可能性がある。

2. 遺伝子レベルで苦手な子どもがいる

最新科学によると、子ども自身のせいでも親の教育のせいでもなく、遺伝子レベルで野菜が苦手な子どもがいることが判明した。

人工物を好む子ども

実は小さな子どもは「自然物」や「植物性のもの」を避ける傾向にある。プラスチック製のおもちゃや化学繊維を好むのだそうだ。人間は古来より植物採集で食料確保していたので、毒キノコや野草が危険だとうことを遺伝子レベルでインプットされている。長い歴史で刷り込まれた命がけの食生活が、野菜という自然物を避けさせるのだ。警戒心が強い子どもほど野菜が嫌いである。食べても大丈夫という経験で上書きすることで野菜を克服していく。

苦味に敏感な遺伝子がある

野菜に含まれる苦味は、専用の受容体で知覚する。苦味受容体TAS2R38遺伝子が変異していると、通常より苦味に敏感で野菜を口にする回数が減るのだといわれている。ただし、これは経験によって補完されるため、成長するとコーヒーや山菜などを食べられるようになる。苦味に敏感な遺伝子を持っていると、経験不足な子どものうちはどうしても野菜が苦手になるようだ。

3. 子どもに野菜を食べてもらうコツ

最大のコツは無理やり食べさせないことだ。その時絶対食べさせようとするのではなく、経験を積ませることが大切だ。

楽しく食べる様子を見せる

親や年上の兄弟が手本になって、野菜は美味しいものだ、食べられるものだということを見せてあげよう。親が偏食だと子どもが偏食になる理由は、親が避けるもの=危険と判断するからだ。あなたは好き嫌いなく食べられるだろうか?

自分で育てる、作る

簡単なミニプランターや水耕栽培でもいいので、野菜のヘタを再生したり、はつか大根などを植えてみよう。料理を手伝わせるのも、食べても大丈夫という認識につながる。

調理法を変える

苦い、酸っぱい、渋いといった子供の苦手要素を減らす。水にさらしたり、蒸して甘みを増やしたり、食べやすい大きさに切るのが効果的である。皮を厚くむいたり、柔らかくするのもおすすめだ。

結論

野菜などの植物性食材には、すべてに微量の毒が含まれている。子どもが本能的に避けるのは仕方がない。食の経験が豊かになればなるほど、食べられる野菜が増えるはずだ。いろいろな野菜を家族で楽しく食べる機会を作り、上手に野菜嫌いを克服していこう。

子どもの野菜嫌いを克服!?野菜を一緒に育ててみよう投稿者:
オリーブオイルをひとまわし編集部
監修者:
管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

嫌いで当然?子どもは本能的に野菜を避ける

《オリーブオイルをひとまわし編集部》

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