SDGs貧困解決へ…「お金の教科書」こども食堂で配布

 「お金の教科書」を2018年8月17日より一般販売しているフォルケが、全国350のこども食堂をつなぐ「こども食堂ネットワーク」とコラボレーション。こども食堂に通う子どもたちに同書を配布することを2018年9月6日に発表した。

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 「お金の教科書」を2018年8月17日より一般販売しているフォルケは9月6日、全国350のこども食堂をつなぐ「こども食堂ネットワーク」とコラボレーションし、こども食堂に通う子どもたちに同書を配布することを発表した。

 2018年4月に公認会計士の眞山徳人氏が起案したクラウドファンディングプロジェクト「貧困を連鎖させないために『お金の教科書』を作りたい!」は、開始後40時間で目標調達金額である50万円を集め、最終的には100万円に近い94万8,200円が集まった。

 プロジェクト内容は、小学校高学年から中学生とその保護者に向け、おこづかいから起業までを扱った「お金の教科書」を作成および配布することで、お金との正しい向き合い方を身に付けてほしいとするもの。本体価格2,000円(送料込)を1冊購入すると、もう3人の子どもに教科書が渡る仕組み。初期ロット1,000部のうち、約250部はクラウドファンディングの返礼と一般販売のために確保され、残りの750部を児童養護施設や生活困窮世帯の子どもたちに寄贈する予定だという。

 この「お金の教科書」を全国にスムーズに展開するため、フォルケは全国各地から350以上のこども食堂が参加している国内最大級のネットワーク「こども食堂ネットワーク」とコラボレーションする。

 「こども食堂ネットワーク」は、「こども食堂」の運営者同士が交流を図り、さらにその輪を広げるために活動している連絡会。今回のコラボレーションにより、同ネットワーク事務局から各地の「こども食堂」に寄贈の依頼を呼びかけるメールが配信され、希望する「こども食堂」にはフォルケが必要部数を寄贈する。「お金の教科書」の輪を全国に広め、より多くの子どもに貧困の連鎖から抜け出すために必要なお金との向き合い方を学んでもらうねらい。

 フォルケは、販売によって集めた資金はすでに発生している制作コストまたは増刷に要するコストや送料に充当し、余剰金を用いて「お金の林間学校」の開催や児童養護施設などでの授業実施などを予定しているという。SDGs(持続可能な開発目標)にも掲げられている「貧困」の解決に貢献する同プロジェクトへ参加を呼び掛けている。
《田口さとみ》

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