全国体力テスト、小学女子と中学男女が過去最高…生活習慣と関連も

 スポーツ庁は平成30年12月20日、平成30年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国体力テスト)」の結果を発表した。体力合計点は、小学女子と中学男女が過去最高を記録。朝食を毎日食べる児童生徒は高く、映像視聴時間が長い児童生徒は低い傾向もみられた。

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体力合計点の推移
  • 体力合計点の推移
  • 各種目の経年変化(小学校)
  • 各種目の経年変化(小学校)
  • 各種目の経年変化(中学校)
  • 各種目の経年変化(中学校)
  • 児童生徒の朝食摂取状況別体力合計点
  • 映像視聴時間別体力合計点
 スポーツ庁は平成30年12月20日、平成30年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国体力テスト)」の結果を発表した。体力合計点は、小学女子と中学男女が過去最高を記録。朝食を毎日食べる児童生徒は高く、映像視聴時間が長い児童生徒は低い傾向もみられた。

 全国体力テストは、国公私立学校の小学5年生と中学2年生が対象。平成30年4~7月、小学校2万121校、中学校1万645校が参加して、実技8種目のテストと運動・生活習慣に関する質問紙調査を行った。

 実技8種目による体力合計点の平均は、小学校の男子54.21点、女子55.90点、中学校の男子42.18点、女子50.43点。小学校の女子と中学校の男子と女子は、平成20年度の調査開始以降で最高値となった。小学校の男子は横ばいで、平成22年度に続き2番目に高い値となった。

 種目別で調査開始以降過去最高値を示したのは、小学校が男女の「上体起こし」「長座体前屈」「反復横とび」、女子の「20mシャトルラン」「50m走」「立ち幅とび」。中学校は男子の「長座体前屈」「反復横とび」「50m走」「立ち幅とび」、女子は「握力」「ハンドボール投げ」を除く全種目であった。

 生活習慣との関係では、朝食を「毎日食べる」と回答した児童生徒の体力合計点は、「食べない」「食べない日が多い」「食べない日もある」と回答した児童生徒に比べて高かった。「毎日食べる」と「食べない」と回答した児童生徒の体力合計点を比較すると、小学校男子で3.6点、小学校女子で3.3点、中学校男子で3.2点、中学校女子で5.4点の差があった。

 テレビやDVD、ゲーム機、スマートフォン、パソコンなどによる映像の視聴時間別に体力合計点をみると、平日1日あたりの映像視聴時間が3時間以上の児童生徒は、全国平均値よりも体力合計点が低かった。また、平日1日あたりの映像視聴時間が少ない児童生徒の方が、体力合計点が高い傾向もみられた。
《奥山直美》

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