地域で異なる?時代で変わる?春の訪れを知らせる「春告魚」

 厳しい冬の寒さが緩み始める頃、産卵などのために日本近海に現れて春の訪れを知らせてくれる漁獲量の多い魚を、「春告魚(はるつげうお)」と呼ぶ。今回は「春告魚」について学んでみよう。

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地域で異なる。時代で変わる。春の訪れを知らせる「春告魚」とは?
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雪解け水、春一番、ふきのとう、梅、桜、菜の花、ウグイスの鳴き声…。みなさんは、どんなものごとに春の到来を感じるだろうか。厳しい冬の寒さが緩み始める頃、産卵などのために日本近海に現れて春の訪れを知らせてくれる漁獲量の多い魚を、風情ある日本語で「春告魚(はるつげうお)」と呼ぶ。

1. 東の春告魚は釣り人にも人気のあの魚

桜の開花時期が地域で異なるように、春告魚と呼ばれる魚も地域によって異なる。

1950年代まで、北の海に春を告げる魚といえば「ニシン」だった。しかしそれ以降は漁獲高が激減。今では北海道から北陸、関東など、幅広い地域で「メバル」や「サヨリ」が春告魚として親しまれている。淡白な白身魚メバルは煮付けにするとじつに美味。半透明の美しい身をもつサヨリはやはり刺身で食したい。

2. 西の海なら懐石料理でもお馴染みのあの魚

一方、西の代表は「鰆(サワラ)」。サゴシ(サゴチ)→ナギ(ヤナギ)→サワラと成長に従って名の変わる出世魚で、塩焼きや西京焼きが美味しい。春の瀬戸内海には産卵のためにたくさんの鰆が集まり、卵や白子も旬の味覚として人気だ。

播磨灘や大阪湾で早春に解禁を迎える「イカナゴ(コウナゴ)」も、みなが心待ちにしている春告魚の1つ。大量のくぎ煮を作ることが年中行事になっている家庭もまだまだ多いだろう。

その他にも、伊豆諸島の「ハマトビウオ」、九州の「シロウオ」、三陸の「イサダ」、庄内の「サクラマス」など、日本列島の各地域に「春告魚」は存在する。

結論

栽培・養殖技術の進化によって、あらゆる食材が季節を問わず手に入るようになった昨今。だが「やはりこの季節が一番美味い!」という「旬」の概念はまだまだ健在だ。時には「春告魚」や春野菜をふんだんに使ったメニューに腕を振るい、食卓で旬を堪能してみてはいかがだろうか。

さわらは大きさで名前が変わる!出世魚である理由とは?投稿者:
オリーブオイルをひとまわし編集部
監修者:
管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

地域で異なる。時代で変わる。春の訪れを知らせる「春告魚」とは?

《オリーブオイルをひとまわし編集部》

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