2019年度医学部入試、女子の合格率に変化はあったのか

 医学部不正入試問題に揺れた2018年。発覚後、初の入試となった2019年度入試はどうなったのか。不正問題発覚の発端となった東京医科大学と、医大唯一の女子大である東京女子医科大学の入試結果を見ていく。

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東大螢雪会の栃木拓郎代表
  • 東大螢雪会の栃木拓郎代表
  • 東京医科大学平成31年度 医学部医学科 入学者選抜実施結果
 医学部不正入試問題に揺れた2018年。発覚後、初の入試となった2019年度入試はどうなったのか。不正問題発覚の発端となった東京医科大学(以下、東京医大)と、医大唯一の女子大である東京女子医科大学(以下、東京女子医大)の入試結果を見ていく。

 東京医大が2019年5月20日に公表した「平成31年度 医学部医学科 入学者選抜実施結果」によると、志願者数は1,428名で前年の2,935名の半数以下となった。

 全体の合格率は男子19.8%、女子20.2%という結果で、男女で大きな差がないことがわかった。

 一般入試の志願者は男子614名(63.6%)に対して女子352名(36.4%)で合格率は男子16.9%、女子16.7%。センター入試の志願者は男子209名(60.2%)に対して女子138名(39.8%)で合格率は男子25.2%、女子26.5%。推薦入試の志願者は男子68名(59.1%)に対して女子47名(40.9%)で合格率は男子25.4%、女子23.9%。いずれも男女で大きな差はなかった。

東京医科大学平成31年度 医学部医学科 入学者選抜実施結果
東京医科大学平成31年度 医学部医学科 入学者選抜実施結果

 一方で2018年度の合格率は男子8.8%、女子2.9%と3倍近い開きがあったことがわかる。

 他大学については、入試結果が出揃っていない状況だが、医学部指導に長年の実績をもつ東大螢雪会の栃木拓郎代表は「2019年度は女子の合格者が増えた印象があります」と語る。その根拠として「東京女子医大の繰上合格者が例年にくらべ多かった」ことをあげる。

 東京女子医大の繰上げ合格者数は、2016年度72名、2017年度65名、2018年度39名と減少傾向にあったが、2019年度には94名と急増している。このことは、東京女子医大の受験生が併願した大学で、例年以上に女子の合格者が出て、東京女子医大を入学辞退した受験生が多かったことを示す結果と見ることができる。

 受験者数や合格者数のデータは、2019年度については各大学の公式サイトを、2018年度については東大螢雪会がまとめたデータを参考にした。
《田村麻里子》

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