【大学受験2021】立教大、全学部で英語外部試験を活用

 立教大学は2019年7月5日、2021年度入試より一般選抜において、民間の英語資格・検定試験を全面的に導入すると発表した。大学独自の英語試験をやめ、全学部で英語外部試験のスコアを得点化して合否判定に利用する。同一学科の受験機会も最大5回に拡大する。

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一般入試のおもなポイント
  • 一般入試のおもなポイント
  • 新しい一般入試制度の対象学部と実施科目(予定)
  • 2020年度の英語教育カリキュラム改革
 立教大学は2019年7月5日、2021年度入試より一般選抜において、民間の英語資格・検定試験を全面的に導入すると発表した。大学独自の英語試験をやめ、全学部で英語外部試験のスコアを得点化して合否判定に利用する。同一学科の受験機会も最大5回に拡大する。

 立教大学では、高大接続改革をより一層推進するため、2021年度入試より一般選抜を改革。「21世紀の社会をリードするグローバルリーダーの育成」を目標に掲げ、英語4技能に秀でた学生の入学を促進し、英語教育カリキュラムを改革する一方、大学入試では英語4技能を適正に測ることができる英語外部試験をすべての入試方式に導入。一般選抜で英語4技能を積極的に評価し、学力の3要素を多面的・総合的に問う選考方法へと変革する。

 2021年度入試からは、大学独自の英語試験は実施せず、英語外部試験のスコアを全学部で得点化。ほかの受験2科目の得点と合計した3科目の総点で合否を判定する。ただし、文学部はこの方式に加えて、独自の英語試験と国語、選択科目の3科目による試験日を設ける。

 利用可能な英語外部試験は、ケンブリッジ英語検定、実用英語技能検定(英検)、GTEC、IELTS、TEAP、TEAP CBT、TOEFL iBT。一般選抜の各試験実施月からさかのぼって2年以内に受験・取得したスコアを有効とする。大学入試英語成績提供システムを経由して提供されるスコアも利用可能とする予定。

 このほか、一般入試では同一学科の受験可能日数を現行の1試験日から全学部で5試験日に拡大する。受験者は1試験日につき1つの学科・専修を選んで出願。試験日が異なれば複数日の併願が可能になる。同一学科の受験機会は、2020年度入試までは全学部日程と個別学部日程の各1回・最大2回だが、2021年度入試からは最大5回(文学部は最大6回、理学部は最大2回)となる。

 また、大学入学共通テスト利用入試は、大学入学共通テストの成績のみで合否を判定。現行の大学入試センター試験利用入試と同様に3科目型/6科目型(ドイツ文学専修・3科目型/4科目型、理学部:4科目型/6科目型)で実施する。

 英語外部試験のスコアを提出した場合は、現行の大学入試センター試験利用入試と同様、英語外部試験利用制度を利用することができ、大学入学共通テストの英語(Reading、Listening)得点と立教大学が定めた1点単位での換算得点のいずれか高得点を合否判定に採用する。国語と数学の記述式問題の成績も活用し、段階別評価となる国語の成績は得点化して利用する。

 なお、今回の発表内容は現時点の情報であり、追加・変更などが生じた場合は速やかに公表するという。試験科目や試験日など入試制度の詳細は決定次第、順次公表される。
《奥山直美》

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