電池の液漏れ原因と対処方法

 電池の液漏れを発見した経験はあるだろうか。液漏れは適切に管理すれば多くは避けることができる現象である。今回は、思わぬ危険から身を守るために、電池の液漏れの原因から対処方法までを分かりやすく解説する。

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電池の液漏れは安全のため?電池の液漏れ原因と対処方法。
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電池の液漏れを発見した経験はあるだろうか。液漏れは適切に管理すれば多くは避けることができる現象である。今回は、思わぬ危険から身を守るために、電池の液漏れの原因から対処方法までを分かりやすく解説する。



1. 電池の液漏れの原因と注意すること


日常生活を送る中でなくてはならない存在として、一定の地位を築きあげている電池。暑い夏、エアコンをつけようとしてリモコンが作動しなかった時など非常に困るものである。リモコンの電池を交換するために蓋を開けて、入れっぱなしだった電池が液漏れし白い粉が付着したうえ、リモコン本体の金具にサビまで発生していた場合の衝撃は大きい。電池を入れっぱなしにしておくことは避けるようにとのエアコンの説明書の注意書きを目にしたことはあるかもしれないが、そもそも電池の液漏れする原因は何であり、どのようなことに気を付ければよいのだろうか。


電池の液漏れが起きる原因の一つは安全のための動作

電池の液漏れの原因は、電池の性能が悪いからだと考えてはいないだろうか。確かに電池の密封度の悪さや、何らかの原因による密封度の劣化が液漏れの一つの原因とはなっていることはあるが、それは主に未使用電池で起きる液漏れである。しかし、使用中もしくは使用後の液漏れの多くは、性能が悪いからではなく、異常に発生したガスを抜く安全のための動作に伴う現象である。

具体的に説明すると、電池は化学反応で電気を発生しているが、何らかの要因で異常な化学反応が起きたり、過放電放置状態が続いたりすると電池内部にガスが発生する。そのガスがうまく放出されないと電池が破裂し非常に危険な事態となるのだ。その事態を避けるため、電池はある一定の圧力がかかると安全にガスが抜ける構造になっており、ガスが抜ける際に電池内部の電解液が一緒に放出される。それがいわゆる液漏れである。

液漏れさせないために注意すること


では、液漏れさせないためにはどのようなことに注意すればよいだろうか。下記はJIS日本工業規格や一般社団法人電気工業会、大手電池製造メーカーが推奨している液漏れを引き起こさないための電池の適切な取り扱い方法である。下記の取り扱い方法を守ることで、今後液漏れの事態を避ける確率は格段に高くなるだろう。


使用中・使用後の取り扱い方法

・プラス(+)マイナス(―)を正しく入れる。
・長期間使用しない場合は電池を取り外しておく。
・使い切った電池はすぐに取り出し、早めに廃棄する。
・懐中電池などスイッチをオンにしたまま放置しない。使用していない時はオフにする。
・ワイヤレスマウス・リモコンなど微小な電流の流れている機器に使用している場合は、完全に使い切る前に電池交換をする。
・使いきりの一次電池を充電器で充電しない。
・使用推奨期限内に使用する。
・火中に投入しない。
・液体で濡らさない。
・衝撃を与えない。
・電磁調理器の上に置かない。

交換時の注意点

・一つの機器内の電池を交換する際は、全ての電池を同時に交換する。
・新しい電池と古い電池を混在させない。
・種類の違う電池を混在させない。

保管時の注意点

・直射日光、暑い車内で保管しない。
・涼しい乾燥した場所で保管する。
・保管する際、金属物と一緒に保管するとショートが発生し液漏れにつながるため、ナイロン袋に入れて向きを揃えて保管する。


2. 電池の液漏れ対象方法:素手で触ってはいけない


液漏れを発生させてしまった場合は素手で触ると危険であり、まずは身体に被害を起こさないことを最優先に考えるべきである。


液漏れした液体の正体は?

電池の内部には負極、正極、電解液の3種類の物質が存在している。液漏れでの際に出てくる液体はその中の電解液であり、JISにおいて電池系ごとに電解液の種類は定められている。代表的な乾電池の電解液には下記が使用されている。

・マンガン乾電池・・・塩化アンモニウム、塩化亜鉛、水
・アルカリマンガン電池・・・アルカリ金属水酸化物、水

液体を素手では触らない

上記電解液の内アルカリ電池に使用されている電解液は強いアルカリ性を持っているので、液体の状態で素手で触ると化学やけどを起こす可能性がある。もし触ってもすぐに何も起こらないからといって安心してはいけない。なぜなら、化学やけどは時間とともに皮膚深部に進行することが多いことが特徴であるからだ。

すぐ身体に異常がないからといって安心せず、必ず大量の水で洗い流し電解液を中和させる必要がある。マンガン電池に使用されている電解液は、弱酸性のためアルカリ電池ほど強い危険性はないが、やはり素手で触ることは避けるべきである。

白い粉は水溶性のため溶けると危険である

液漏れした電解液が空気中の二酸化炭素と反応したものが、電池に付着している白い粉である。白い粉は水溶性のため、汗や水に溶けることで再度アルカリ性の液体となり化学やけどを引き起こす可能性がある。つまり粉の状態であっても素手で触った場合は流水でしっかり洗い流す必要があるということだ。

また、粉の状態は飛散し目に入る可能性もあるので、電池を取り出し廃棄する際はビニール手袋をした上に眼鏡をするなどして目に入らないよう気を付けよう。もし目に入ると最悪の場合失明の可能性があるので、大量の水で洗い流し医師の治療を受ける必要がある。


3. 電池の液漏れ処理方法:大量の水で洗う


漏れた液体が衣類や家具についた場合の処理はどのようにすればよいのだろうか。


衣類など洗えるものは大量の水で洗う


液漏れした白い粉は、衣類などについてもよく分かりにくいため放置してはいないだろうか。手についた時と同様、白い粉が何らかの原因で水に溶けた場合、その粉がアルカリ性水溶液となり皮膚に付着して化学やけどを引き起こす可能性もある。衣類など洗えるものに付いた場合は、必ず大量の水で洗い流すようにしよう。


電気機器や壁・家具についた場合は水に濡らした布などできれいに拭き取る


大手電池製造メーカーによると、漏れた液体や白い粉が電機機器の内部や洗い流せない物に付着している場合の処理方法として、液体を大量のティッシュか布で拭き取り、その後水で濡らしたティッシュか布で何度か繰り返し拭くことを推奨している。水で濡らした布等で拭くことで液漏れした物質を中和除去できるからである。その際、液体や白い粉を触らず、目に入らないようにして処理することを忘れてはいけない。


結論


電池の液漏れの原因から対処方法までを解説したが、いかがだっただろうか。電池は現代の生活の中ではなくてはならない存在であるが、管理方法や扱い方を間違えると思わぬ危険を引き起こす可能性がある。液漏れは適切に取り扱うことで多くの場合回避できる現象なので、今回紹介した内容を参考に、電池は安全な状態で取り扱うよう心がけてほしい。

 
投稿者:
オリーブオイルをひとまわし編集部

電池の液漏れは安全のため?電池の液漏れ原因と対処方法。

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