リクナビ内定辞退予測を購入した企業、トヨタなど12社…新聞ウォッチ

就活情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアが、学生の個人データから内定辞退率を予想し、その情報を本人の同意が不十分なまま企業に販売していた問題で、購入した企業が相次ぎ判明している。

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気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

8月初旬の報道で発覚した就活情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアが、学生の個人データから内定辞退率を予想し、その情報を本人の同意が不十分なまま企業に販売していた問題で、購入した企業が相次ぎ判明し、各紙が断続的に報じている。

きょうも読売など各紙が、「親会社のリクルートホールディングス(HD)も予測データを利用していたことがわかった」と報じたほか、新たに三菱電機も購入していたことを発表。さらに、京セラや東京エレクトロンも購入していたことを明らかにしている。

これまでの報道では、すでにトヨタ自動車やホンダのほか、YKKグループ、レオパレス21、さらにりそなHD、アフラック生命保険、NTTコムウェア、NTTファシリティーズなどの企業も購入が判明。きょうの朝日によると、「りそななど12社も利用」としている。

リクルートキャリアによると、38社が購入・利用していたそうで、20日現在で12社ということは3分の1にも満たない。これからも購入した企業名が報道などを通じて明らかになることだろう。

今回、購入が判明したトヨタやホンダにしてもひと昔前ならば、就活学生が選ぶ人気企業ランキングで常に上位にランクインしていたが、ここしばらくはIT関連企業などの後塵を拝する厳しい状況が続いているという。仮に優秀な学生に内定を出したとしても、他の志望する企業に決まれば、比較したうえで辞退されては元も子もない。人事担当者の苦労も理解できるが、過去の栄光を引きずらないで「逃げられない」ための待遇面や企業好感度などの改善努力も大切だろう。

2019年8月20日付

●辞退率三菱電機も購入、大手で判明続々(読売・9面)

●りそななど12社も利用、リクナビ内定辞退予測自社でも(朝日・4面)

●あおり運転身を守るには、窓・鍵閉め110番、ドラレコ利用(朝日・25面)

●温暖化対策空路に逆風、CO2排出量鉄道の5倍(毎日・4面)

●貿易2か月ぶり赤字、7月2496億円中国向け車部品減少(産経・11面)

●飛行ドローン情報共有、空の安全確保、国交サイト登録を義務化(産経・27面)

●横浜市カジノ誘致へ、山下ふ頭候補、市民反対強く(東京・1面)

ホンダのバイクレンタル「ホンダGOバイク」(イメージ)●ホンダバイク旅先の「足」に、福島や京都などで無料レンタル(東京・7面)

●傘のシェア、1日70円、小田急、新宿駅周辺で試行(日経・12面)

●広島挑む新市場、部品各社、マツダと米へ(日経・25面)

リクナビ内定辞退予測を購入した企業、トヨタ、ホンダなど12社[新聞ウォッチ]

《福田俊之@レスポンス》

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