英語民間試験、6割が利用予定…東大・京大など630校

 2020年4月から英語民間試験を活用して大学入試で英語4技能の評価を支援する「大学入試英語成績提供システム」について、文部科学省は2019年10月21日、最終版の利用予定大学一覧を公表した。全大学の59.0%にあたる630校が利用予定。

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 2020年4月から英語民間試験を活用して大学入試で英語4技能の評価を支援する「大学入試英語成績提供システム」について、文部科学省は2019年10月21日、最終版の利用予定大学一覧を公表した。全大学の59.0%にあたる630校が利用予定。

 利用予定大学の定義は、「大学入試英語成績提供システム」を利用し、かつ「成績提供システムの成績の利用方法」「求めるCEFRのレベル(出願資格とする場合のみ)」「利用する参加試験の種類」「2回の成績の利用方法」をすべて決定している学部・学科・選抜区分が1つ以上ある大学。総大学数は、募集停止校を除く、すべての4年制大学(大学院大学を除く)と短期大学。

 大学入試英語成績提供システム利用予定状況は、総大学数1,068校の59.0%にあたる630校4年制大学では全760校の70.9%にあたる539校が利用予定。4年制大学のうち、国立は82校中78校で95.1%、公立は91校中78校で85.7%、私立は587校中383校で65.2%が利用予定。9月30日時点では総大学数1,068校の52.5%にあたる561校だったが、国公私立いずれも増加した。

 文部科学省の大学入試英語ポータルサイトでは、利用予定大学の一覧が掲載されている。国立は東京大学や京都大学など、公立は首都大学東京や京都府立医科大学など、私立は早稲田大学や関西大学などが利用予定。なお、各大学における活用予定状況は、近日中速やかに更新予定だという。

 従来の大学入試センター試験に代わり、2021年度入試より開始される大学入学共通テストでは、英語4技能「読む・聞く・話す・書く」を測定するため、英語民間試験が導入されることとなった。対象となる資格・検定試験は6団体が行う22試験。受験生が大学を受験する年度の4月から12月までの期間2回までの資格・検定試験の成績を、大学入試センターが「大学入試英語成績提供システム」で集約・管理し、大学の求めに応じて提供することとなっている。
《工藤めぐみ》

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