IT家電ショーCES2020開幕…ロボット・VRなど新製品

米国・ラスベガスで開催中の世界最大級のけIT家電ショー「CES 2020」が7日より開催されるのに先立ち、世界中のスタートアップ企業が集まって開催する公式メディアイベント「CES Unveiled Las Vegas」が1月5日、マンダレイベイ・ホテルで開催された。

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CESの前夜祭としての位置づけで、メディア向けに開催された「CES Unveiled」
  • CESの前夜祭としての位置づけで、メディア向けに開催された「CES Unveiled」
  • GROOVE Xは家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」。注目度はかなり高かった
  • 「LOVOT(らぼっと)」はコミュニケーションを取りながら育てていく
  • 「LOVOT(らぼっと)」は充電スポットへも自走ししていく
  • インラインスケートを急制動できる「Stopskete」
  • 「Stopskete」は充電式で2~4時間程度使える
  • 「Stopskete」はリモコンを使って急制動がかけられる
  • AI搭載ベビーモニター「Cubo(キューボ) AI」は顔認識技術を使い、赤ちゃんの危険を監視してくれる
米国・ラスベガスで開催中の世界最大級のけIT家電ショー「CES 2020」が7日より開催されるのに先立ち、世界中のスタートアップ企業が集まって開催する公式メディアイベント「CES Unveiled Las Vegas」が1月5日、マンダレイベイ・ホテルで開催された。

「CES Unveiled」は、CES 2020の2日前に開催するプレス関係者向け前夜祭としての位置付けにあり、世界各国から200社以上が参加。開催時間はわずか3時間しかないものの、世界から1500人以上のプレス関係者が集まることから、メディアに採り上げられることを狙って参加する企業も多い。そんな中、各社ともデスク一つ分のスペースを使い、スマートホームやIoT製品、ロボット、VRなどの分野で自慢の新製品を披露した。

日本から参加したGROOVE Xは家族型ロボット『LOVOT(らぼっと)』を出展。これは、人工知能・AI技術を活用してペットのように家の中で一緒に過ごすパートナーとも言えるもので、日々のコミュニケーションの中で成長していくことができる。留守番モードにすれば、家の中の様子を指定したスマホに送信することも可能で、使い方次第で防犯カメラとしても活用できる。

CES 2020では特に優れた製品に贈られる、「CES 2020 イノベーションアワード」を受賞した。日本では発売済みで、価格は30万円ほど。高騰著しい最近のペット価格を考えれば、決して高いとは言えない。

AI搭載ベビーモニター『Cubo(キューボ)AI』は、顔検出技術によって、赤ちゃんの口と鼻が覆われている可能性があることを認識した場合に警告する、スマートベビーモニターだ。赤ちゃんの顔が何らかのアイテムで覆われていたり、うつむき状態になっていたりすると、リアルタイムで指定した連絡先にアラートを送ることができる。

また、子供が成長して、危険ゾーンに入った場合にもアラートを出せる幼児モードも備える。その他、なかなか捉えにくい赤ちゃんの表情をカメラで記録することも可能となっている。

インラインスケートを効果的、確実、安全に制動する方法のアイデア商品として出展したのが、その名も『Stopskate』だ。インラインスケートは危険を回避する急制動には対応できない。そこでリモコンを使っていつでも停止できるシステムとして開発されたのが本製品だ。

ブレーキシステムは、リモートコントロールと2つのブレーキキャリパーで構成されており、利用時は左右用をセットにして使う。駆動はリチウムイオン電池によるもので、マイクロUSBポートを介して充電が可能。利用時間は使い方次第で2~4時間程度だという。

次世代ドローンのエアロネクスト社はUnveiledに初出展。エアモビリティの概念を覆す新たなコンセプト『空飛ぶゴンドラ』と、そのコンセプトを具現化した原理試作一号機「Next MOBILITY」を米国で初めて披露した。

空飛ぶゴンドラとは、安全性と快適性を両立させて今までにない快適な飛行体験を提供し、まるで観覧車のゴンドラが空に飛び立つような世界をイメージした。Next MOBILITYは回転翼と固定翼を備えたVTOL(垂直離着陸機)で、従来のエアモビリティの課題解消、例えば垂直離着陸時の恐怖心の払拭や、離陸から水平飛行への円滑な移行などを実現できる。同社ではこの実装が次世代移動サービスシステムMaaSにおける「空の移動」をもたらすと考えており、同社はこの技術の採用を各社に働きかけて行く考えだ。

【CES 2020】世界中のスタートアップ企業が集結…Unveiled 開催

《会田肇@レスポンス》

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