【大学入学共通テスト2022】東大刺傷事件受け、文科大臣が臨時会見

 2022年1月15日、大学入学共通テストの会場となっている東京大学本郷試験場で受験生ら3人が被害に遭った刺傷事件を受けて、文部科学省の末松信介大臣は同日午後4時から臨時会見を行った。事件を受けて大学入試センターは、各大学に警備体制の強化を要請した。

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 2022年1月15日、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の会場となっている東京大学本郷試験場で受験生ら3人が被害に遭った刺傷事件を受けて、文部科学省の末松信介大臣は同日午後4時から臨時会見を行った。あわせて事件を受けて大学入試センターは、試験会場となっている各大学に警備体制の強化を要請した。

 事件は、2022年度共通テスト初日の1月15日午前8時30分ごろ、東京大学本郷試験場で発生。名古屋市の私立高校2年生の男子生徒が、受験生の男子高校生と女子高校生、70代の男性の計3人を背中から刺したとされている。

 事件を受けて、文部科学省の末松大臣は1月15日午後4時から臨時会見を実施。「このような事案が発生したことは誠に遺憾。被害に遭った受験生の容体をまず見守りつつ、受験生本人の意向等を踏まえながら、今後の対応について検討したい」と語った。

 今回の共通テストでは、新型コロナウイルスに感染した受験生等に対し、1月29日と30日に追試験を設定。さらにオミクロン株の急速な感染拡大を受け、共通テストの本試験と追試験のいずれも受験できなかった受験生のため、個別試験で合否判定する特例的な措置を示している。被害に遭った受験生2人に対しても救済策の適用が検討されるとみられる。

 大学入試センターでは1月15日午後、国公私立大学に対して、共通テスト試験場の警備体制の強化を要請。実施要領にある「試験場の入口等で受験票の提示を求め、受験者以外の者や挙動不審者等の入構防止に努めること」という旨を文書にて示し、引き続き、試験場の警備体制の強化に努めるよう求めている。

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《奥山直美》

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