夜間中学の設置・充実へ、取組み推進を全国に依頼…文科省

 文部科学省は2022年6月1日、さまざまな事情により十分な教育を受けられなかった人や、外国籍の人が再び学ぶ場となる夜間中学の設置・充実に向けた取組みについて、より一層の推進を各教育委員会に依頼した。

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 文部科学省は2022年6月1日、さまざまな事情により十分な教育を受けられなかった人や、外国籍の人が再び学ぶ場となる夜間中学の設置・充実に向けた取組みについて、より一層の推進を各教育委員会に依頼した。

 2022年(令和4年)5月27日、総務省統計局より2020年(令和2年)国勢調査の結果が公表された。その中で、2020年10月時点において、未就学者は約9万4,000人であり、最終卒業学校が小学校の人は約80万4,000人ということが明らかになった。

 このような義務教育を修了しないまま学齢期を過ぎた人や、不登校等さまざまな事情により十分な教育を受けられなかった人、外国籍の人等が再び学ぶ場として、夜間中学は教育を受ける機会を保障するための重要な役割を果たす。

 文部科学省では2021年(令和3年)2月に「夜間中学の設置・充実に向けた取組の一層の推進について」を通知しているが、今回国勢調査の結果を受け、より一層の推進を図るよう各教育委員会に依頼した。

 夜間中学は2022年4月時点で、大阪府11校、東京都8校等、15都道府県に40校設置されている。今後は、5年間ですべての都道府県・指定都市に少なくとも1つは夜間中学が設置されることを目指している。

 文部科学省では「いまこそ『夜中を全国に!』を合言葉に、夜間中学の設置・充実を促進し、学びたいひとりひとりを応援しましょう」と、呼びかけている。

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《木村 薫》

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