【とっておきの私立中学校2023】富士見丘中学校…21世紀を生き抜く「グローバル・コンピテンシー」を育てる

 「中高6年間一貫教育を考える会」発行の中学受験情報誌『とっておきの私立中学校』と連携し、注目の私立中学校を紹介する本企画。本記事では、富士見丘中学校を紹介する。

教育・受験 小学生
富士見丘中学高等学校長 吉田 晋先生
  • 富士見丘中学高等学校長 吉田 晋先生
  • 創立80周年を機に制服も一新
  • SGHからWWLへ
  • 英語4技能を伸ばす教育を実践
  • 高大連携のアクティブラーニングプログラム
  • 自由研究プログラム「5×2」

 夏休みも明け、2023年度の中学受験を目指すご家庭では、そろそろ第一志望校・併願校を決定したいところだ。

 リセマムでは「中高6年間一貫教育を考える会」と連携し、同会が発行する『とっておきの私立中学校』の中から抜粋して、注目校の魅力をお伝えしていく。

 本記事でご紹介するのは、富士見丘中学校。東京都渋谷区にある中高一貫の女子校だ。学校長・吉田 晋先生からのメッセージの他、特色のあるプログラム等を紹介する。

2023年度「富士見丘中学校」入試情報

「グローバル・コンピテンシー」を育てる

 今まで教師が教えてきた「正解」はAI(人工知能)が瞬時に答え、「正解」の積み重ねの上に成り立ってきた産業社会においてもAIが人間に取って代わっていくでしょう。従来の学校教育が育んできた学力では第4次産業革命と呼ばれる現代社会の大転換に応じきれないのです。

 人間には既存の枠組みを超えた柔軟な思考と大胆な発想に基づくイノベーションが求められ、それを支えるのがコンピテンシーです。また、グローバル化の進展や複雑化する社会構造は、異文化圏の人々や考えの異なる人々との連携や協働を必要とし、その中で身近な問題からグローバル・イシュー(地球規模の課題) まで、さまざまな問題の解決に取り組まねばなりません。そこでは粘り強く真摯に問題解決に取り組む姿勢コミュニケーション能力も必要になってきます。

 文部科学省指定のスーパーグローバルハイスクール(SGH)実績校である本校は、英語4技能教育を土台とした英語コミュニケーション能カの育成によって、グローバルな連携や協働を可能にしつつ、SGHプログラムの中核となる高大接続プログラムや国内外でのフィールドワークを通して、未知の問題にチャレンジする旺盛な行動力を育んでいきます。

 現下の諸問題には絶対的な「正解」はありません。大事なことは「正解」に辿り着くことではなく、その過程において、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を涵養し、幅広い資質・能力を磨いていくこと、加えて英語4技能のスキルを習得してグローバル社会への飛躍を可能にしていくことと考えています。国際性豊かな若き淑女を輩出すべく、21世紀のグローバル社会を生きる力=グローバル・コンピテンシーを育てているのが富士見丘学園なのです。(校長・吉田 晋)

富士見丘中学高等学校長 吉田 晋先生

新制服のコンセプトは「ブリティッシュ・トラッド」

 2018年度入学生から新制服を導入。グローバル教育に力を入れている富士見丘中学校では、特にイギリスへの海外留学を他校に先駆けて1972年にスタートし、その交流は半世紀近くを数えます。新しい制服は『ブリティッシュ・トラッド』を意識したデザインを取り入れ、2020年に創立80周年を迎えた富士見丘の歴史と伝統を継承しながら、21世紀型の新しい教育を実践する「国際性豊かな若き淑女」に相応しい制服に変わりました。

創立80周年を機に制服も一新
創立80周年を機に新制服を導入

国内外の事業と提携し、さらなるグローバル教育を

 文部科学省からSGHとしての5年間の実績が高く評価された同校は、2020年3月、さらにSGHの進化形である「WWLコンソーシアム構築支援事業・拠点校」に指定されました。WWLは「ワールド・ワイド・ラーニング」を意味し、国内外の事業提携校とコンソーシアム(共同事業体)を構築する拠点校として、さらなるグローバル教育の推進を託されました。

 同校はSGHとして追究してきたサステイナビリティ(持続可能性)を、国連が掲げるSDGs(持続可能な17の開発目標)に昇華させ、海外フィールドワークや課題研究活動も次なるステップに高めるとともに、SDGsの諸問題解決に向けた高校生による国際会議の開催等を通して、より高次元のアドバンスト・ラーニング・ネットワークを設立していくことになります。

SGHからWWLへ
SGH(スーパーグローバルハイスクール)からWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)へ

高大連携のアクティブラーニングプログラム

 富士見丘が進めるプログラムの1つとして高大連携プログラムがあります。高1の慶應義塾大学院メディアデザイン研究科大川研究室との連携は「グローバルスタディ基礎講座」において、年間全8回のグローバルワークショップを実施しています。

 この授業ではファシリテーターとして参加する大学院生の半数が留学生。各グループに英語でアドバイスをしてくれて、大いに刺激になっています。高2になると連携先は海外にもおよび、「グローバルスタディ演習」で実施される海外フィールドワークでは、台湾の国立成功大学、シンガポール経営大学、マレーシアのイスカンダル地域開発庁等の協力を得て、現地調査、現地関係者へのインタビュー、地元高校生とのディスカッション交流等を行います。

アクティブラーニングプログラム
高大連携のアクティブラーニングプログラム

英語4技能を伸ばす教育

 7人のネイティブ教員をフル活用し、英語4技能を伸ばす教育を実践しています。中学の英語授業は1週間に7時間、そのうち1時間はネイティブの英会話、3時間はネイティブと日本人教員とのTTのオールイングリッシュ授業で、20人以下の少人数授業です。中学2年になると、スカイプを使って1対1でネイティブと英会話を行うオンラインスピーキング、中学3年になると辞書を使わず英語の原書を読み進めるExtensive Readingが始まり、会話力、速読力を養っていきます。

 帰国生の割合が全校生徒の20%と多く、休み時間にも英語が飛び交い、周りの生徒が常に刺激を受ける環境にあります。授業以外にもネイティブ講師が朝のHRやランチタイムを生徒と過ごしたり、放課後にマンツーマンの英会話教室を開いたりしています。

英語教育プログラム

英語4技能を伸ばす教育
英語4技能を伸ばす教育を実践

自主研究プログラム「5×2」

 中学1~3年および高校2年が実施する自主研究プログラムである「5×2」は、1年を通して担任の指導を受けながらレポートをまとめていくものです。研究テーマはどんなジャンルでもまったく自由で、それぞれの興味・関心を掘り下げることを通じて『探究』の面白さに気づき、自身の独自性を発見していきます。取り組んでいく中で将来の進路を決める生徒も多くいるそうです。毎年4月には前年の最優秀者や過去に優れた研究を行った卒業生を招いて、それぞれの研究についてのプレゼンテーションを行う『5×2セレクション~知の探求~』が開催されています。

自由研究プログラム「5×2」

学校概要

所在地:東京都渋谷区笹塚3-19-9
アクセス:京王線「笹塚駅」徒歩5分
電話番号:03-3376-1481

説明会情報
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《編集部》

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