社労士の難易度と合格率を徹底分析|行政書士や司法書士とどちらが難しい?

社労士の資格は、「難易度が高い」というイメージはありませんか?合格率が一桁台といわれていますが、実際はわからないと思います。

そこで、今回は以下のような内容について調査を実施しました。

【当ページの内容をざっくりまとめると…】
・社労士の合格率から見る試験の難易度
・社労士の勉強時間と年齢、学歴から見る試験の難易度
・社労士とほかの資格の比較から試験の難易度を理解する
・社会人と大学生では合格の難易度が異なるのかどうか
・それぞれの難易度の考察と対策やアドバイス

今回は、上記の内容をそれぞれ詳しく解説していきます。(5分ほどでサックリ理解できるようまとめました。)

目次

社労士の合格率から見る難易度

社労士過去5年間の試験の合格率は以下の通りです。

年度受験者数合格者数合格率
2023年42,741人2,720人 6.4%
2022年40,633人2,134人5.3%
2021年37,306人2,937人7.9%
2020年34,845人2,237人6.4%
2019年38,428人2,525人6.6%
引用:厚生労働省

社労士の試験の合格率は6〜7%台で推移しています。受験者数や合格人数に大きな変化はなく、同程度の人数です。

しかし2017以前の試験の中には合格率が2.6%のときもあるため、難易度が大幅に変わることもあります。合格率が大きく変化しないため、難易度も最近は変化していないと予想されます。

社労士の勉強時間から見る難易度

社労士の科目別勉強時間は以下の通りです。

勉強時間(目安)
労働安全衛生法150時間
労働者災害補償保険法30時間
雇用保険法70時間
労働管理そのほかの労働に関する一般常識200時間
社会保険に関する一般常識50時間
健康保険法100時間
厚生年金保険法150時間
国民年金法150時間
労働基準法50時間
労働保険の保険料の徴収等に関する法律50時間
合計1,000時間

社労士に合格するには、最低でも合計1,000時間は必要です。

とくに「労働安全衛生法」「労働管理そのほかの労働に関する一般常識」「厚生年金保険法」「国民年金法」は勉強に時間がかかるため、重点的に勉強をしましょう。

また実務や経験によって、勉強時間がかわるので注意しましょう。

社労士はほかの難関資格と違って、会社員のときに取得する割合が多いです。

職業構成比
会社員58.8%
無職12.3%
公務員8.8%
その他20.1%
引用:厚生労働省

社労士の年齢別合格率から見る難易度

社労士の年齢別合格率は以下の通りです。

年齢2019年2020年2021年2022年2023年
20代以下8.2%12.3%12.8%10.7%11.8%
30代33.1%30.1%35.6%30.4%32.6%
40代31.5%30.1%28.5%31.7%29.2%
50代18.8%18.7%16.9%20.1%18.9%
60代以上8.4%8.8%6.2%7.1%7.5%
引用:社会保険労務士試験オフィシャルサイト

社労士の合格者は30代から40代が多いです。
20代で社労士の資格取得を考えている人は少ないため、資格を取得する人のほとんどが社会人といえます。

就職してから5〜10年ほど経ってから資格の勉強を開始したともいえます。学生には人気がなく、資格勉強している人は約1%のみです。(厚生労働省の調査より引用

そのため社労士は、就職して必要になったから資格取得をしたともいえます。

ほかの資格と比較した場合の難易度はどれくらい?

国内でも屈指の難関資格と社労士を比較してみました。

各資格の合格率は以下の通りです。

資格名平均合格率(直近10年分)
公認会計士10%
税理士18%
司法書士4%(過去6年)
弁理士7%
引用:公認会計士・監査審査会国税庁法務省特許庁

一般的に公認会計士試験に合格するのは難しいといわれており、社労士は同等の難易度といえます。弁理士や司法書士の合格率と同様のため、社労士試験に合格するのは難しいです。

合格するためには、司法書士や公認会計士の試験を受験するような勉強の姿勢が必要です。

【分析結果】社労士のまとめ

当ページでは、社労士の合格難易度について、調査した結果をまとめました。
冒頭でもまとめた内容ですが、復習としてもう一度ざっくり記載しておきました。

・社労士の合格率から見る試験の難易度
・社労士の勉強時間と年齢、学歴から見る試験の難易度
・社労士とほかの資格の比較から試験の難易度を理解する
・社会人と大学生では合格の難易度が異なるのかどうか
・それぞれの難易度の考察と対策やアドバイス

まずは資料請求をして、社労士の講座について、料金や内容を確認してみることもおすすめです。

ちなみに「BrushUP学び(https://www.brush-up.jp)」というサイトであれば、資料を一括請求することもできるので、覚えておきましょう。

目次