社労士模試は種類が多く「結局どれを受ければいいのか」「今の自分に合う模試はどれか」で迷いやすくなります。
大切なのは、模試をたくさん受けることではなく、学習段階と目的に合わせて選び、結果を復習に落とし込むことです。
まずは、目的別に選びやすい3つを先に整理します。

オススメの模試
資格の学校TAC
こんな人に向く
時間配分・会場の緊張感も含めて、本試験レベルで試したい

迷ったら、まずは「今の目的」で決めればOKです。
社労士模試のおすすめ【すぐに選べる模試5選】
社労士模試は「結局どれを選べばいいの?」と迷いやすい項目です。
そこでこのパートでは、まず読者が選ぶべき模試をすぐ決められるよう、目的別におすすめを5つ(アガルート/ユーキャン/TAC/大原/LEC)に厳選して紹介します。
アガルート|全問オリジナルで出題されやすい論点を反映【直前の総仕上げにおすすめ】

アガルートは、社労士試験の直前対策(総仕上げ)に特におすすめの模試です。
全問オリジナルで頻出論点を反映しており、実戦的な演習ができます。
学習終盤〜直前期(総仕上げ段階)
ユーキャン|全3回あり!模試→採点→復習をテンポよく進められる【復習重視の人におすすめ】

ユーキャンの社労士模試は受けっぱなしにせず「採点→復習」までを前提に学習を設計したい人に向く模試です。
全3回セットなので、「1回ごとに成績を分析して復習し、次の回で改善」というサイクルを作りやすいのが特徴です。
初学者〜中級者(基礎の抜けを見つけて、復習で確実に克服したい人)
TAC|会場受験あり!資料付きで弱点が一目でわかる【分析重視の人におすすめ】

資格の学校TACの「勝利の全国模試シリーズ」は全国最大規模で、会場受験で本番の緊張感を再現しつつ、個人別成績表・分析資料で弱点を「見える化」できるのが強みです。
受験後に「優先復習ポイント」まで把握できるため、直前期の学習効率を上げたい人に向きます。
中級者〜上級者(本番同様の環境で受けたい/データで弱点を把握して直前期の修正精度を上げたい人)
大原|緻密な解説で基礎から応用まで対応【総合的な実力養成におすすめ】

資格の大原の社労士模試は、基礎〜応用までバランスよく実力チェックしつつ、解説が細かいので「間違えやすいポイント」を理解しながら弱点補強しやすいのが特徴です。
自宅受験・会場受験どちらにも対応しており、自分の学習環境に合わせて選べます。
中級者〜直前期(基礎〜応用を一通り学んだうえで、解説で“理解の穴”まで埋めたい人/本番の緊張感も含めてシミュレーションしたい人)
LEC|実戦的な試験対策と的中率重視の問題で本番シミュレーション【実践的な対策をしたい人におすすめ】

LEC東京リーガルマインドの社労士模試は、「本番を想定した実戦演習」を重視したい人に向く模試です。
過去の試験傾向を反映した問題で、試験本番の空気感をシミュレーションしながら対策できます。
模試後は成績分析を通じて弱点が把握しやすく、次の学習方針に落とし込みやすい点もメリットです。
中級者〜上級者(本番を意識した実戦演習で、当日対応力を上げたい人)
社労士模試を選ぶときのポイント【学習段階×目的別】
模試は「とにかく数をこなす」よりも今の学習段階と目的に合うものを選ぶほど効果が出ます。
初学者は基礎の抜けを埋めること、再挑戦の人は弱点の再発防止、直前期は本番の時間配分と緊張感への慣れなど、優先順位が変わるためです。
ここでは学習段階(初学者・再挑戦・直前期)に加えて、目的(基礎確認・本番再現・弱点分析)の軸で、失敗しない模試選びのポイントを整理します。
基礎確認を重視した模試選び【理解を深める】
学習初期〜基礎固めの段階で大切なのは、点数よりも「基礎の抜けを見つけて復習で埋めること」です。
だから模試は、腕試しではなく「復習まで回しやすいもの」を選びましょう。
この段階で見るポイントは3つだけです。
- 回数が複数ある(改善サイクルが作れる)
- 採点が早い(復習が遅れない)
- 解説がわかりやすい(理解が深まる)
初学者にはユーキャンのように「模試→採点→復習」を回しやすいタイプが無理がありません。
全3回なので、1回目で弱点を見つけて直し、2回目で改善し、3回目で仕上げる流れが作れます。
Web解答なら即時採点でき、総評や平均点なども確認できるため、復習の優先順位も付けやすいです。
受け方はシンプルに、「解く→即採点→間違えた論点を解説とテキストで戻って理解」を徹底しましょう。
これだけで基礎が安定しやすくなります。
本番再現を重視した模試選び【試験環境に慣れる】
「試験環境に慣れる」練習は直前期だけの話ではありません。
中級者は実力があっても本番の緊張や時間制限で崩れやすく、再挑戦者は「前回の失敗パターン」を繰り返しやすいため、早めに本番形式で慣れておくのが効果的です。
模試は、次の3点がそろうものを選びましょう。
- 本番形式に近い(できれば会場受験)
- 時間制限を守って解ける(時間配分を固定できる)
- 本番レベルの問題で演習できる
この「環境×時間×レベル」を本番と揃えるほど、当日のブレが減って「いつも通り」解ける確率が上がります。
具体的には、会場で本番を体験できるTAC、本番に近い問題で実戦演習しやすいLECが候補になります。
弱点分析を重視した模試選び【自分の理解の穴を見つける】
弱点分析目的なら模試は「受けて終わり」ではなく、解説・フィードバックで“どこで、なぜ間違えたか”まで特定できるものを選ぶのが大事です。
チェックはこの3つだけで問題ありません。
- 間違えた理由まで振り返れる解説がある
- どの分野で落としたかが分かる(分析が細かい)
- 復習に戻しやすい(解説→テキストへ繋げやすい)
弱点分析に強い模試では大原(解説・分析が詳細)とLEC(弱点分析に強み)がオススメです。
またアガルートは約5時間の丁寧な解説があり、復習に回しやすいので「直前期の弱点つぶし」に向きます(※自己採点式で成績通知はなし)。
模試の効果を引き出す心構え【受ける前に知っておくべきこと】
なぜ模試を受けるのか立ち止まって考えたことはあるでしょうか?
模試を受ける前は「判定が悪かったらどうしよう」「点数が伸びなかったら意味がないのでは」と不安になりがちですが、社労士模試は合格判定のためというより、自分の理解が不十分な部分(弱点)を明確にして、学習を修正するための道具として使うものだと理解すると良いでしょう。
大切なのは「模試で高得点を取ること」よりも、模試を通じて「どこでつまずいたか」「なぜ間違えたか」を掘り下げ次の学習計画に落とし込むことです。
つまり、模試の結果を見て「一喜一憂することはない」と言うことです。
ここからは模試を受けっぱなしにせず、結果を得点力に変えるための心構えを整理します。
模試は合格判定でなく、自身の「弱点」を見つけるために使う
模試は「合格できるか」を判定するためより自分の弱点(理解が不十分な部分)をはっきりさせて学習を立て直すために使うものです。

点数や判定だけを見ても次に何をすべきかが曖昧になりがちですが、模試は「どこでつまずいたか」を見える化し、その後の勉強のやり方を変えるヒントを与えてくれます。
解説で「なぜ間違えたのか」まで確認し、弱点の改善策を決めて復習に戻す。
この使い方を繰り返すほど、模試が得点力に直結します。
- 「なぜ間違えたか」を根拠に、次の学習計画を修正する
- 見るべきは「合否」よりも「理解の穴がどこか」
「点数」ではなく「間違えた理由」を把握して次に活かす
模試後にまず見るべきは「点数」ではなく、「どこでなぜ落としたか」です。
間違えた問題は、知識不足/ 読み違い/時間不足に分けて、次の行動を決めましょう。
ここで大事なのが、「思い出す(解き直す)」行為そのものが記憶を強くするという点です。
いわゆるテスト効果では、読み直し中心よりもテストを挟んだ学習のほうが、時間がたった後の定着が良いことを示しています。
復習はシンプルで問題ありません。
解説を見る前に「本当は何を問われていたか」を一度思い出し、テキストの該当箇所で確認→翌日〜数日後にもう一度解き直す。
この「思い出す→確認→再テスト」のサイクルを繰り返すことで、次の模試で同じミスが減ります。
参照:テスト強化学習:記憶テストを受けると長期記憶が改善される(Roediger & Karpicke 2006)
模試で良い成績を取ることが目的ではない!最終目標の本試験に向かって進む
模試の結果はあくまで通過点です。
目指す流れは「模試 → 過去問 → 本試験」で、最終的に本試験で高得点を狙える状態を作ることが合格につながります。
そのため、模試の点数に一喜一憂する必要はありません。
模試は「合否判定」ではなく、弱点を見つけることと、本番の雰囲気に慣れる・時間配分や解く順番のペースを固めるために活用しましょう。
模試で見つかった穴を復習でしっかり埋め、得点を安定させていくことが本試験での結果に直結します。
社労士模試を受ける前の注意点
社労士模試は受け方次第で「実力を伸ばす武器」にも「時間を消耗する原因」にもなります。
本試験は例年8月の第4日曜日ですが、その直前期は模試を増やすほど安心感は出る一方で復習が追いつかず受けっぱなしになりやすくなります。
だからこそ受験前に「どの模試を、どの目的で、受けた後どう復習するか」まで決めておくのが大切です。
ここからは、模試の効果をきちんと得点力につなげるために、受ける前に押さえておきたい注意点を整理します。
必要以上に模試を受けすぎない
模試は回数を増やすほど安心しがちですが、復習が追いつかないなら逆効果です。
大切なのは「受けた回数」ではなく、「受けた後に弱点を潰せたか」。
1回受けたら復習日までセットにして、消化できる回数に絞りましょう。
回数を増やす前に、最低限これが回るかチェックしましょう。
- 模試を受ける前に「復習日」を確保できている(受けっぱなし防止)
- 間違いを 知識不足/読み違い/時間不足 に分けて、次の対策が決まる
- 「解説を読む → テキストに戻す → 解き直す」までできる量に絞れている
模試の数が多いこと自体が悪いわけではありませんが、復習が追いつかないなら「受ける量」より「直す質」を優先したほうが合格に直結しやすくなります。
細かいところまで追求しすぎない
模試の復習は大事ですが、細部にこだわりすぎると時間があっという間に過ぎていきます。
特に社労士試験は範囲が広いので「1問に何十分もかける」より点数につながる論点を優先して積み上げるほうが効率的です。
完璧を目指すより、得点力に直結するところから回収していきましょう。
復習で迷ったら次の基準で切り分けるとラクになります。
- まずは「頻出・基本」の取りこぼしを潰す(ここが一番伸びる)
- 細かい例外、数字の暗記の暗記に行き詰まったら一旦「保留」にする
- 追うのは「次に同じミスをしないための原因」まで(深掘りしすぎない)
余裕があるなら細部まで詰めるのは強みになります。
しかし直前期は、完璧さよりも合格点を取りにいく優先順位が大切です。
模試は「できなかった所を全部理解する」ではなく、「点になる所を確実に取れる状態にする」ために使っていきましょう。
模試の結果に左右されすぎない【あくまでも参考程度でOK】
模試の点数や判定を見ると、つい一喜一憂してしまいますよね。
ですが、模試は本番と条件が完全に同じではなく、難易度や出題のクセによって点数はぶれます。
大切なのは「良かった・悪かった」よりも、どこが弱点として出たかを見つけることです。
結果はあくまで参考程度に受け止めて、次の勉強に活かしていきましょう。
見方のコツは、点数より「中身」に目を向けることです。
- 点数より「落とした問題の種類」を確認する(知識抜け/読み違い/迷い/時間崩れなど)
- 苦手科目、苦手論点が偏っていないかを見る(復習の優先順位が決まる)
- 良い結果でも「たまたま取れた問題」がないかチェックする(再現性を上げる)
模試は合否を決めるものではなく、合格に近づくための診断ツールです。
結果に振り回されず、「次は何を直すか」を具体化できたら、それだけで十分価値があります。
【模試受験後】E判定だったら?試験本番までの対策方法
模試でE判定が出ると不安になりますが、ここで大切なのは「落ち込むこと」ではなく、本番までに伸ばせるポイントがどこかが可視化できたと捉えることです。
E判定=不合格確定ではなく、現時点の弱点がはっきり出ただけだと考えましょう。
悲観せずに対策をしっかり取ることでここから十分に巻き返せます。
| 1)まずは「弱点」を特定する | 模試の間違いを見直し、苦手科目・苦手論点を洗い出します。注力すべき範囲を先に決めましょう。 |
|---|---|
| 2)間違えた問題だけ反復する | 正解した問題まで広げず、間違えた問題・曖昧だった論点を繰り返して定着させます。 |
| 3)時間配分を見直して、本番仕様にする | 演習は必ず時間を測り、解く順番/迷ったときの見切り/見直し対象を事前に決めておくと当日迷いません。 |
◎具体的な進め方:復習は“3回セット”で定着させる
模試の復習は、1回見直すだけだとミスが再発します。
次の「3回セット」で取り組むと定着しやすくなります。
当日〜翌日:解説を読んで、間違えた理由を1行でメモ(知識抜け/読み違い/迷い/時間崩れ)
これで「わかったつもり」を防ぎ、得点に変わる復習になります。
模試は「結果」より本番で点を取るための解き方の流れを作る場として使いましょう。
模試結果を活かして本番に向けた復習を最適化する方法
模試の価値は「受けた瞬間の点数」ではなく、結果をどう復習に落とし込めるかで決まります。
判定や得点に振り回されるより、間違えた問題を「理解の穴」として洗い出し、弱点を優先順位つきで補強できれば、本番の得点に直結します。
ここでは模試結果の見方(どこで・なぜ落としたか)を整理したうえで、復習を最短距離にする具体的な手順を紹介します。
模試を「結果」ではなく「本番で点を取るための学習の起点」に変えていきましょう。
模試の結果を分析して本番に活かす
模試結果は「点数の良し悪し」より失点の理由を特定して本番の行動に変えるために使います。
まずは、間違えた問題を次の4つのタイプに当てはめてください。
用語・要件・数字が曖昧で選べなかった
→テキスト1か所に戻り、要件を3行で要約、該当論点を解き直し
模試後の復習法を最適化する3つのステップ
模試後は復習を軽く回せる形にすると継続できます。
やることは次の3つに絞って取り組んでみましょう。
当日〜翌日に「やる問題」を絞る
- 間違えた問題に上のタイプを付ける
- A(重要度が高い)だけ選ぶ(頻出・基本・取りこぼしが痛いもの)
重要度が低い問題は合格者には必要のない知識なので、思い切って無視しましょう!
まとめ|社労士模試は「選び方」と「使い方」で結果が決まる
社労士模試は「たくさん受ける」ことより目的に合うものを選び、復習で得点に変えるのが重要です。
選び方はシンプルで、基礎固めなら解説が丁寧な模試、本番慣れなら時間配分を再現できる形式、弱点把握なら分析が細かいものを選ぶなど、今ほしい効果から逆算します。
模試を活用する際は点数に一喜一憂せず、失点理由(知識不足・理解不足・ミス・時間不足)を特定して修正することに集中しましょう。
解説を読むだけで終わらせず、条文・テキストに戻って根拠確認→解き直しまで行えば定着しやすくなります。
さらに、解く順番・時間配分・見直し手順を模試で固めれば、本番の取りこぼしを減らせます。
模試は「選び方」と「使い方」をマスターすることで本番に強い力につながるでしょう。
社労士模試でよくあるQ&A
社労士模試は、点数や判定そのものよりも「どこで落としたか」を把握するための診断ツールです。
模試ごとに難しさも違うので、点数の上下に振り回されるより、誤答の傾向を見て次の学習に反映させるほうが効果的です。
ここでは模試を受ける回数・申し込みのタイミング・難しい科目など、よくある疑問をまとめました。
社労士の模試は何回受ければいい?
結論から言うと「何回が正解」よりも「復習まで回せる回数」が正解です。
模試は回数を増やすほど安心しやすい一方、復習が追いつかないなら逆効果になってしまいます。
大切なのは「受けた回数」ではなく「受けた後に弱点を潰せたか」です。
回数の目安は、学習状況に合わせて次のように考えると決めやすいです。
基礎段階:複数回ある模試で改善サイクルを作る(例:全3回なら、1回目で弱点発見→2回目で改善→3回目で仕上げ)
実戦段階:本番環境・時間配分の練習として、会場受験を含む模試を数回入れる(例:TACは6月・7月の全2回など)
回数を決めるときの基準はシンプルです。
「1回受けたら模試を受けたあと、復習に2〜3日確保できるか」。
消化できる範囲に絞ったほうが、結果的に得点は安定します。
社労士模試の申し込みはいつがいい?
基本は本試験日から逆算して決めるのが正解です。
まず「模試を受けたい月」を決め、そこから復習時間を逆算して学習計画に落とし込みます。
次に意識したいのが受験形式です。
会場受験は定員に達すると、締切日前でも受付終了になることがあるため、受けたい会場・日程が決まっているなら、申込だけ先に済ませておくと安心です。
一方で、早く申し込めば良いわけではありません。
まだ過去問や基礎の回転が足りない時期に無理をすると「受けっぱなし」になりやすいので、「受験1回につき復習2〜3日を確保できるか」を基準にするとペースを保ちやすいです。
自宅受験(郵送タイプ)の場合も、到着日を見込んで申し込むと慌てません。
社労士試験で1番難しい科目は?
「どれが一番難しいか」は多くの人が労働法系を挙げています。
模試で点が崩れやすく、立て直しに時間がかかりやすいからです。
たとえば、択一式で手応えがあっても労働基準法・労働安全衛生法の細部で取りこぼして「ここだけ毎回落ちる」と悩むケースがあります。
社労士試験は科目数が多く、さらに科目ごとの基準点があるため、一科目の失点が重くなりやすい点もプレッシャーになりがちです。
難しく感じやすい理由は、条文だけでなく通達・判例が絡み、例外条件も多いことも挙げられます。
さらに労一(労働一般常識)は白書・統計系に加えて社労士法の知識も絡むため、穴が残りやすいと言えます。
対策のコツはやみくもに暗記量を増やすより、誤答理由を一言で書ける状態にして同じ型を解き直し、模試を「弱点の見える化」として使うようにしましょう。
