CROSS STUDYにインタビュー!プロジェクトリーダー泉麻里子氏に勉強法などを聞いてみた!

50年以上にわたり資格取得のための指導を行う通信講座「クレアール」が、記憶定着に効果がある認知心理学を取り入れたWeb学習ツール「CROSS STUDY」をリリースしました。

CROSS STUDYは一問一答の問題演習のほか、確認テストやユーザータグなどさまざまな機能を搭載。

豊富なオリジナル学習教材や手厚い学習サポートに加え、認知心理学を実装したCROSS STUDYを利用することで効率的な学習を実現できます。

本記事では、CROSS STUDYのプロジェクトリーダーである泉麻里子氏にCROSS STUDYを開発した経緯や期待できる効果、受講生からの評価などについて伺いました。

■泉麻里子氏プロフィール

株式会社クレアール 情報戦略統括部 プロジェクト推進室 室長
ITソリューションベンダーでのカスタマーサポート、広報YouTube番組の企画兼メインキャスター、ラーニングコンテンツの開発を経て2022年6月より株式会社クレアールへ。
資格学習の通信教育を提供するクレアールではWeb学習システムの整備・運用・改善や、社内業務のデジタル活用推進を担当。認知心理学の学習法を取り入れたWeb学習ツール「CROSS STUDY」ではプロジェクトリーダーとして参加。企画・開発・運用から広報活動までを引き受ける。受験生と共に進化していける学習システムを提供するために試行錯誤しながら取組み中。

目次

効率良く学べる勉強方法について調べる日々

ミツカル学び編集部(以下、編集部):まず初めに、どのような背景や考えから、資格学習に認知心理学を取り入れた「CROSS STUDY」を開発しようと思い至ったのかお聞かせください。

CROSS STUDYプロジェクトリーダー 泉麻里子氏(以下、泉麻里子氏):当社では資格学習の通信教育をスタートした1998年より、合格に必要とされる学習範囲のみを集中して反復学習し理解をすることが合格への近道であると提唱してきました。この学習方針を「非常識合格法」と名付けて、提供するすべての講座において教材開発の指針としています。

しかし、当社が学習支援を行っている資格や検定試験は難易度が高いものが多いです。試験では高度な専門知識を幅広い分野から問われることが多く、範囲を絞ったからといっても決して楽に覚えられるものではありません。

受験日までの限られた時間の中で、忙しい社会人や学生が効率よく資格勉強をするための方法はないか。資格試験に必要な項目を『精度を高めて記憶する力』と『必要な時に記憶から知識を呼び出す力』を高められる勉強方法はないかと調べていくうちに出会ったのが、認知心理学の学習法でした。

また認知心理学の専門家にお話を伺い、「認知心理学の知見は資格学習においても有効である」との確信を得られました。

そこで認知心理学の学習法を手軽に取り入れるために、パソコンやスマホ、タブレットで手軽に演習できるWeb学習ツール「CROSS STUDY」を開発しました。

認知心理学を取り入れた学習で「記憶定着と思い出す力」を鍛える

編集部:クレアールの通信講座はすでに効率の良さで定評がありますが、より効率的で、より精度の高い学習を提供するために開発されたのですね。

では、資格勉強に認知心理学を取り入れることで、受講生は具体的にどのような変化を実感できると考えられますか?

泉麻里子氏:いくつかありますが、あえて一つ挙げさせていただくと「記憶定着とそれを思い出す力が鍛えられる」ことでしょうか。

認知心理学の学習法では、新しい事柄を覚える(記憶に定着させる)際に、同じ内容を繰り返すことは推奨していません。例えば同じテキストを何十回も繰り返して読むことは、効果が低い学習法だとしています。

その代わり、学んだ内容を思い出す頻度を高める「検索練習(想起練習)」と言われる手法を推奨しています。

具体的には、講義動画やテキストでのインプットと小テストでのアウトプットを繰り返すことや、昨日学んだ内容を翌朝思い出してみることがあります。これらを取り入れることによって強固な記憶として定着しますので、試験での高得点につながると思います。

さらに詳しく知りたい方はこちらの特設サイトをご覧ください。専門家の先生方に伺った内容を記事にしていますので、ぜひ読んでいただきたいです。

スキマ時間で正確な知識を蓄積したい方におすすめしたい

編集部:認知心理学を取り入れたクレアールの資格学習は、記憶を定着させやすく思い出す力も養えるということですが、とくにどのような人におすすめしたいですか?

泉麻里子氏:限られた時間の中で、正確な知識の蓄積を求められる試験に挑戦している方におすすめします。

例えば、司法書士や社労士のように法律が出題範囲に含まれる試験では、異なる科目や領域をまたがって、類似した内容について問われることが多くあります。似たような数字やキーワードであるため覚えづらく、学習段階で混乱を招きます。

このような複数科目・領域にわたる頻出事項については、科目や領域をまたいで、共通点や類似点・相違点を体系的にまとめて整理しながら覚えることが重要です。

CROSS STUDYで提供する機能の一つとして、「複数の単元を横断しランダムに問題が解ける」機能や「自分の言葉で問題にタグを付ける」機能が標準で実装されています。これは横断的に学習内容を覚えていくことに適しています。

CROSS STUDYはスマホからも利用できますので、スキマ時間に学習することが多い方ほど積極的に使っていただきたいです。

CROSS STUDYが受講生の学習に役立っていることを実感

編集部:通勤時間や休憩時間にも手軽に学習できるのは、忙しい学生や社会人にとって大きなメリットですね!

ところで、2023年10月現在、いくつかの講座で認知心理学を取り入れた学習が開始されましたが、受講生の反応はいかがですか?

泉麻里子氏:提供を開始して2か月が経過しましたが、受講生からは

  • 隙間時間を使って手軽に学習できる
  • 間違えた問いや自信のない問いを効率的に検索できる
  • 自分が本当に苦手な分野を知ることができてピンポイントで学習できる
  • 効率よく問題を解くことができ、記憶作業において効果が大きいと感じた
  • 使いこなせば問題を解くスピードと正解率を上げることができるのは間違いないと思う

等のポジティブな声を次々といただいており、CROSS STUDYが受講生の学習に役立っていることを実感しています。

初心者が試験合格を目指すには「まずは全体像をつかむ」

編集部:早速CROSS STUDYの効果を感じている受講生が多いようですね!

少し話は変わりますが、初心者に向けて、試験合格を目指すための秘訣を教えてください。

泉麻里子氏:まずは全体像をつかむことです。

よくありがちなのは、一つの単元や科目を完璧に理解してから次に進もうとする方がいらっしゃいますが、認知心理学の学習法の観点からも推奨していません。

記憶は、既にご自身がもっている知識と新しく覚える知識がつながることで定着していきます。ですので、全体像を把握してから各項目の理解を深めていく方が効率的なのです。

編集部:なるほど。ではCROSS STUDYを効果的に活用するには、どのような学習の流れをおすすめしますか?

泉麻里子氏:認知心理学の知見から、インプットとアウトプットを繰り返して知識を深めることが重要だと考えています。

そのため、学習のステップとして、

  • 講義動画とテキストを見て理解する
  • 対応する問題をCROSS STUDYで解いて理解を深める
  • スキマ時間に復習する
    ・CROSS STUDYで間違えた問題をやり直す

この①~③を、単元や科目ごとに繰り返して知識を定着していくことをおすすめします。

今後も効率的で効果がある資格学習の機会を提供していきたい

編集部:最後に、CROSS STUDYとクレアールの資格学習はどのように進化していきますか?未来の展望や目指す姿などがあれば教えていただきたいです。

泉麻里子氏:CROSS STUDYとクレアールの講座が、多くの資格取得を目指す受験生に利用され、そして「資格の学習法が分からない」「時間が無い中で効率的に結果を出したい」と悩む受験生の解決へつながることを期待しています。

最近はCROSS STUDYへの機能追加のご要望をいただくこともあり、CROSS STUDYの今後の成長に期待を寄せてくださる受講生が増えてきているのを感じています。

これからも受験生に寄り添った学習サポートと製品開発を続けていき、受験生と共に進化しながら、効率的で効果がある資格学習の機会をご提供していきたいと考えています。

編集部:受験生の効率的な学習をサポートし続けるクレアール様のますますのご活躍を楽しみにしております。ありがとうございました。

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