ファイナンシャルプランナー1級だと、平均合格率10%前後とされており、決して簡単に合格できる試験ではありません。
“10%”という数値は独学に限らず、通信講座で学んだ受験者も含まれているため、独学のみで考えると合格率は”10%”以下になることが想定できます。
そこで、そんなファイナンシャルプランナー試験の独学での合格を目指すにあたって、必要な情報を調査してまとめました。
【当ページの内容をざっくりまとめると…】
・ファイナンシャルプランナーの合格率には、独学のみの統計データは無い
・独学だと2級は150〜300時間、3級は80〜150時間の勉強が必要
・対策用の参考書は多く、独学で合格する方法を発信している人も多い
・独学だと費用はかなり抑えらるが、わからない問題は自分で調べて解決する必要がある
・モチベーション維持や効率性を考えると通信講座には勝てない
今回は、上記の内容をそれぞれ詳しく解説していきます。(5分ほどでサックリ理解できるようまとめました。)
【結論】ファイナンシャルプランナーは独学で取得できる?
結論から申し上げますと、独学でもファイナンシャルプランナー試験の合格は可能です。
ただし、一人で勉強するとなると、それなりの苦労も。。
さっそくですが、一番気になるであろう「独学でFPの勉強をする上で、苦労する悩み」について答えをまとめておきました。
【悩みNo.1】独学だと何ヶ月で合格できる??
ファイナンシャルプランナーの資格取得には、独学だと2級は150〜300時間、3級は80〜150時間が必要です。
1日の勉強時間にもよりますが、毎日2時間勉強する場合、2級で3ヵ月〜4ヵ月、FP3級なら2ヵ月〜3ヵ月になります。
ただし人によって、勉強する時間は大きく違います。理由としては、大学や高校で経理やお金の勉強をしている方には、馴染みのある内容も多いからです。
たとえば、税金の場合、経理の内容を理解していると、計算問題は簡単です。保険の内容や不動産の内容を事前に理解していると、覚えなければならない内容が減ります。
2級からは株式の内容が深く問われるので、世界経済を理解しなければなりません。
そのため独学でも人によっては、2ヵ月未満で3級を取得が可能です。
【悩みNo.2】独学初心者だけど合格できるの?
結論から言いますと、独学初心者でも合格は可能です。
「自分で勉強して理解できるか心配」
「そもそも独学で合格する人はいるの?」
そう思う方も多いでしょう。しかし独学でも合格できる人は多いです。理由はファイナンシャルプランナーの資格向けの参考書は多く、独学で合格する方法を発信している方がいるからです。
Twitterでは、試験に合格したユーザーが合格するためのロードマップを作成しています。YouTubeでは、攻略法を無料で教えてくれるチャンネルや過去問の解説をしている動画も投稿されています。
実体験に基づいた内容なので、独学初心者の体験記を見つければ、合格までの道のりがイメージしやすいです。
またわからない問題があれば、誰かに質問できる環境もあるため、独学でも合格できるでしょう。
【悩みNo.3】そもそも独学で学んで意味あるの?
独学で学ぶと、試験合格にしか目が行かず、資格を活かして業務ができないと感じるかもしれません。通信講座のほうが実務でも使う知識を学べるかもしれません。
しかし一部の独学の参考書は、合格するためだけに執筆しているものもあります。しかし中には、業務で使う人向けの参考書や問題集が存在します。
またファイナンシャルプランナーという肩書きに、資格は必要ないです。資格がなくても、顧客のライフプランやお金に関するアドバイスはできます。
しかし資格を取得すると、ライフプランを詳しく解説できたり、よりよいお金の運用方法を提案できたりします。
通信講座や学校、独学のどれでも等しく知識が身につくため、独学でもファイナンシャルプランナーの知識を身に着けて損はありません。
むしろファイナンシャルプランナーの資格保有者は年々増加傾向にあるため、資格を取得しないと業務で集客できなくなるでしょう。
ですから独学で学んでも、今後の実務に役に立ちます。
FPの勉強を独学で進めるメリット・デメリット
独学でFP試験に挑むことは、かなり苦労することはわかりますが、もちろん良いこともあります…!
もちろん「苦労する」などのデメリットがあることも事実ですので、その両面からFP試験の独学について分析しました。
【分析】独学のメリットと理由
独学のメリットは、勉強代を安く抑えられる点です。独学に比べて通信講座は数万円からそれ以上するものが多いです。
通信講座の内容は、独学で使われる参考書と問題集で大きな差はありません。ただ、講座のテキストには、イラストが多かったり講師の方の考え方やアイデアが多く含まれていたりします。
独学だと1万円もせずに教材をすべて購入できます。2級と3級を同時に勉強しても2万円を超えることはありません。
出費を抑えたい方には、独学がおすすめです。
独学をするときは、自分でスケジュールを決められます。スクールや通信講座だと、スケジュールが組まれていたり、進捗状況を確認されたりします。
独学では、自分の好きなタイミングで好きなだけを勉強可能です。急な予定やトラブルに見舞われても、自分で勉強する時間を変更できるのが強みです。
試験前だけ、勉強時間を増やすなど自己管理がしっかりと出来れば、試験に合格しやすいでしょう。
独学だと自分にあう教材が探しやすいです。理由は、独学の場合、書店などで参考書や問題集の中身を確認できるからです。
イラストや解説の仕方によって、理解のしやすさが大きく変わるでしょう。参考書でも絵が多めな解説が好みな人や、文章多めで詳細に解説されているのが好きな人もいます。
また一度購入した参考書が理解できなくても、別の参考書を買えば理解できるかもしれません。参考書は安いので、気軽に自分に合うものを購入できます。
通信講座だと数万円もするため、別の教材を購入するのは難しいでしょう。
そのため独学だと、自分に合う教材を探せます。
独学で勉強するため、勉強に対してストレスが比較的溜まりにくくなります。独学は誰かに強制されてするものではありません。
独学だと自発的に勉強をするので、時々勉強が楽しいと思います。楽しく勉強できれば、ストレスなくできます。
ストレスを溜めて勉強をすれば、必ず後で体調が悪くなったり、生活に乱れが起きたりするかもしれません。試験中に体調不良になるのは避けたいと思うでしょう。
独学だと、自分の気分に合わせて好きな場所で勉強ができます。通信講座やスクールだと、Wi-fiがある環境や校舎に行かなければなりません。
独学だと、図書館でも誰もいない場所でも勉強が可能です。
どこでも勉強ができるため、電車内や待ち時間にも勉強ができるでしょう。旅行しながら勉強もできるため、自分に合う勉強環境を選べます。
独学は、自己管理ができればその日の気分でどこでも勉強が可能です。
【分析】独学のデメリットと対策法
独学の場合、わからない問題は自分で解決しなければなりません。通信講座だと、わからない問題は質問すれば回答をもらえるでしょう。スクールだと質問すればすぐに講師の方が解説します。
参考書の解説だけでは、物足りなかったり、不十分だったりするかもしれません。誰か問題を教えてくれる人が必要になるでしょう。
※対策法※
問題が解ける人を探すには、Twitterがおすすめです。Twitterユーザーの中には、解説を無料でしてくれたり、おすすめの独学法を教えてくれたりする人もいるかもしれません。
たとえば、独学でファイナンシャルプランナーの資格を取得した人を検索すれば教えてくれるでしょう。ユーザーによっては、ファイナンシャルプランナーの試験問題を解説している投稿もあるかもしれません。
仲良くなれば、おすすめの参考書や試験対策を教えてくれるでしょう。メッセージを送れば、わからない部分を解説してくれる人もいます。
そのため独学で合格したい人は、Twitterで仲間を探すと良いでしょう。
独学だと自分で勉強計画や、モチベーションの維持をしなければなりません。通信講座だと、AIによって毎日勉強しなければならない内容を教えてくれます。
スクールでは、授業が校舎で行われるため必然的に勉強をさせられます。
独学の場合、勉強のスケジュールを試験から逆算して考えなければなりません。
※対策法※
モチベーションの維持や学習スケジュールの対策として、同じ試験を受ける仲間を探すのが良いでしょう。仲間や競い合う相手がいれば、必ず勉強をします。
毎日お互い勉強した内容を共有して、お互いに教え合ったり、目標を宣言したりすれば、モチベーションの維持にもつながります。
とくにTwitterやInstagramでは、勉強の報告をする人が一定数いるのでその人たちにメッセージを送れば、勉強仲間になれるかもしれません。
勉強仲間を探すのは一苦労ですが、見つかればモチベーションの維持につながります。
独学だと、試験対策向けのテクニックが身につきません。通信講座やスクールだと試験に合格するための裏技や、簡単に問題を解く方法が教えられないでしょう。
自分の苦手な分野で簡単に解く方法があれば、ほかの分野に勉強時間を使えます。全体的にまんべんなく、勉強をすれば合格しやすいでしょう。
独学でも参考書によっては、裏技を解説しているかもしれませんが、すべてを教えられるわけではありません。
※対策法※
対策法は、インターネットに公開されている攻略サイトを確認することです。最近では、ファイナンシャルプランナーの受講者数が増えてきています。以下の表を参照。
試験実施年度 | 受験者数 |
---|---|
2021年 | 184,807 |
2020年 | 106,025 |
2019年 | 125,518 |
2018年 | 115,813 |
2017年 | 112,062 |
2016年 | 103,046 |
2015年 | 87,594 |
2014年 | 82,334 |
2013年 | 73,313 |
2012年 | 70,057 |
受験者数が増えたので、攻略情報も増えてきました。TwitterやInstagramでも発信者も増えてきているので、検索をすれば簡単に見つかるでしょう。
独学と通信講座・教室の違い
「独学」と「通信講座・教室(サービスの利用)」の違い、どちらがいいのか?を比較する上で、一番わかりやすいのはメリット・デメリットを比較することです。
それぞれのメリット・デメリットは次の通り。
【通信講座・教室】
ーメリットー
・チャットサポートなどサポート体制が充実している
・基礎から応用まで合格に必要な内容を網羅している
・何度でも繰り返し視聴や勉強ができる
・解説やテキストが理解しやすい工夫が多い
・合格特典で費用を抑えられることもある
ーデメリットー
・勉強の自己管理が時々必要
・講座によっては費用が高すぎる
・誰かに言われたり、監視されたりするのでストレスが溜まる
【独学】
ーメリットー
・高額な受講料などの勉強代を抑えられる
・自分のスケジュールで勉強ができる
・たくさんある教材の中から、自分に合う教材を探せる
・自発的に勉強するからストレスが溜まりにくい
・その日の気分に合わせて、好きな場所で勉強できる
ーデメリットー
・わからない問題は自分で解決しなければならない
・独学だとモチベーションを維持しにくい
・試験向けのテクニックが身につかない
「独学や通信講座、スクールとありますがどれが一番良いのでしょうか。」
そもそも独学と通信講座で、どちらが良いのかわからないと思います。実際に、3つの観点から「どちらが良いか?」真剣に議論してみました。
1つ目の観点は、勉強効率です。独学と通信講座では、勉強の効率は大きく違います。理由としては、通信講座やスクールの場合、講座が組んだカリキュラムで学習をするからです。
独学の場合、勉強するべき順番はわかりません。自分で参考書を購入し、その順番で内容を理解していくでしょう。
通信講座だと、得点源となる場所や最初に抑えておくべき内容から指導をします。
また合格に向けて、無駄を徹底的に省いて指導をするので、学習時間が独学よりも短くても問題ないでしょう。
以上から通信講座のほうが勉強効率は良いです。
独学と通信講座では費用は大きく違いますが、コストパフォーマンスはどうなんでしょうか。結論から言いますと、試験レベルによって大きく変わります。
試験が難しくなればなるほど、独学で理解するのが難しくなります。3級や2級は独学でも合格はできますが、1級は独学だと難しいです。
つまり簡単な試験を受験するときは独学で、難しい試験は通信講座やスクールなどすぐに質問ができる環境をおすすめします。
独学と通信教育では、勉強のモチベーションは大きく違うでしょう。独学の場合、勉強のモチベーションを常に保つのは難しいです。
反対に通信教育は、強制的にスケジュールが組まれているのでやる気がなくても勉強をしなければなりません。
モチベーションの維持ができる人にしか、独学は向いていないでしょう。ただモチベーションの維持ができるできないにかかわらず、通信教育のほうがおすすめです。
FP試験の合格率データから導かれる「難易度」とは?
ファイナンシャルプランナーの合格率には、独学のみのデータはありません。そのため当記事では、各級の合格率を日本FP協会ときんざいの合格率を参考にします。
3級の合格率データ
過去3回のファイナンシャルプランナー3級の合格率は以下の通りです。
学科と実技では試験が分かれており、両方の試験に合格しないと資格取得はできません。日本FP協会の合格率はきんざいと比べて高く、対策用の参考書も多いため独学でも簡単に合格可能です。
2級の合格率データ
過去3回のファイナンシャルプランナー2級の合格率は以下の通りです。
独学でファイナンシャルプランナー2級を取得するなら、日本FP協会の試験を受験しましょう。独学用の参考書や問題集も多いからです。注意点は、3級を受験せずに2級から受験をしたい方は、協会から認可された講座を選びましょう。
1級の合格率データ
過去3回のファイナンシャルプランナー1級の合格率は以下の通りです。
日本FP協会の学科の合格率は公表されていません。理由は学科に合格したあとに実技があり、実技は学科に合格した人しか受験できないからです。
きんざいの学科の合格率を見る限り、日本FP協会学科も難易度は高いでしょう。学習効率を考えると、独学で合格するのは難しく通信講座の受講の方がよいでしょう。
独学で合格するために意識したいポイント
合格率や独学のメリット・デメリットを解説してきたので、次にファイナンシャルプランナーの試験合格方法をお伝えします。
たくさん伝えても、覚えきれないと思うので今回は3つのポイントに絞って解説します。
①最新版の教材を使う
独学で大切なことは、最新版の参考書を使うことです。ファイナンシャルプランナーの参考書には、年度が記されています。
たとえば、「2021-2022年度版」や「21年5月ー22年1月版」など時期が書かれていたりします。古い年度用の参考書を使用してしまうと、最新の金融に関する法律をカバーできないかもしれません。
メルカリやアマゾンでは、旧年度の参考書は安く販売されていますが、決して購入しないように気をつけましょう。また新品の最新版を購入しても、安く済ませる方法もあります。
最新版の参考書を購入して試験合格後に売却すれば、新品と同様の値段で取引ができるかもしれません。つまりタイミングによっては、参考書を新品で買って、良い状態で売れば参考書にかかる実質の費用はほとんどありません。
そのため参考書は最新版を使いましょう。
②過去の試験問題を繰り返し解く
合格するためには、必ず試験問題を繰り返し解きましょう。なぜなら試験に合格するためには、どれだけ早く試験問題に触れられたかが大事だからです。
問題集や参考書の問題だけでは、試験対策にはなりません。試験問題を解いて、自分の弱点を見つけて克服するのが合格への最短ルートです。
ライフプランが弱点でも別の内容が理解できていないから、間違えているかもしれません。問題を間違えて落ち込んだり、たまたま正解して喜んだりせずに試験問題の傾向を理解しましょう。
何度も間違える問題や、毎回出題される問題にはメモをして得点源にできるようにします。
そのため合格するために、試験問題を繰り返し解きましょう。
③間違えた内容はしっかりと復習する
問題集や試験問題で間違えたところは必ず復習をしましょう。
弱点が見つかれば、参考書の解説や試験問題の解答で理解します。正解した問題を何度解いても、点数は上がりません。正解した問題よりも間違えた問題に時間を使いましょう。
また間違えた問題をリストアップしておけば、試験本番前の復習にも役に立つのでおすすめです。
自分に合った独学の教材を選ぶ方法
独学で合格するための方法は理解しても、独学で教材の選び方はわからないでしょう。選ぶ前の大前提として最新版を選ぶことは理解していると思います。
とくに3つの観点から独学の参考書を選びましょう。
- イラストの多い参考書を選ぶ
- 問題集と教科書は同じシリーズから選ぶ
- 自分の目標や目的に合った内容から選ぶ
イラストの多い参考書を選ぶ
1つ目の観点は、イラストの多い参考書かどうか確認しましょう。
絵や図解が多いほうが内容の理解がしやすいです。文章だけで理解できる人もいますが、視覚からの情報の方が理解しやすい人は多いでしょう。
グラフや表をたくさん使い、カラーで覚えやすいものは記憶にも定着しやすいです。またマンガでの解説やストーリー調で解説する参考書もおすすめです。
ストーリーやマンガだと、分野ごとにまとまった内容で記憶されるため、全体を瞬時に理解しやすいでしょう。
イラストや図解、マンガのような視覚から理解する参考書を選びましょう。
問題集と教科書は同じシリーズから選ぶ
アマゾンやファイナンシャルプランナーでの参考書を紹介するサイトを参考に、参考書を購入すると思います。参考書と問題集が別々で解説されていると、それぞれ違うシリーズが上位に上がることもあります。
購入するときは、同じシリーズで参考書や問題集を購入しましょう。理由は、それぞれシリーズが違うと、解説方法が違ったり、勉強内容の順序が違うからです。
同じシリーズで購入すれば、同じ著者や出版社が執筆したものを使うことになります。解説や問題の解答方法が統一されているため、間違った理解を防げます。
反対に違うシリーズを使ってしまうと、理解しにくかったり間違った方法で理解してしまうかもしれません。
そのため問題集と参考書は同じシリーズを使いましょう。
自分の目標や目的に合った内容から選ぶ
自分の目的や今後を見据えて、参考書を選びましょう。参考書によっては、合格するためだけに特化したものがあるからです。
今後ファイナンシャルプランナーとして独立を考えている方は、全体的に勉強が必要でしょう。逆に資格はほしいけど、資格を仕事には使わない人には試験対策用の参考書が望ましいでしょう。
ほかにもより難しい級を今後勉強するときは、同じシリーズで参考書を統一すると理解しなければならない内容が少なく済みます。
以上から自分の目標や目的に合った参考書を選びましょう。
独学におすすめの参考書・問題集シリーズや過去問4選
独学におすすめの参考書や試験問題集を紹介します。アマゾンや楽天、書店でも売っているので、手にとって読んでから購入を検討してみてください。
①みんなが欲しかった! シリーズ
みんなが欲しかった!シリーズは、以下の特徴があります。
- 図解が多くて、ポップなイラストが多め
- 大事なところをPDFでダウンロード可能
独学でファイナンシャルプランナーを勉強する時に、必ず見る参考書と言ってもおかしくないほどの有名本。理解しやすい言い回しや、ゆるいイラストで勉強内容にアレルギーを引き起こさない配慮があります。
試験前の復習に重要な部分だけまとめたPDFデータがあって、独学者全員におすすめの参考書です。
②【試験にでる内容だけ! 】スッキリわかるシリーズ
【試験にでる内容だけ! 】スッキリわかるシリーズは、試験に合格することだけに特化した参考書です。
最低限の内容で合格するために、試験に出ない内容や頻度が低い部分は勉強範囲から除外しています。演習問題もすべて過去問もしくは、過去問に似た問題で構成されています。
余計な問題や合格に不要な内容は徹底的に省いているため、ファイナンシャルプランナーとして仕事をする方には向いていません。
今後試験に合格することだけを考えている方は、一度検討してみてください。
③TAC直前予想模試
TAC直前予想模試は、予想問題が3回分掲載されており、本番同様の解答用紙や問題用紙で直前の演習に使えます。
TACが収集したデータをもとに作成されているため、高い確率で予想問題を的中させます。
法改正にも対応しており、計算問題を集めたドリルや「詰め込みノート」のような直前に活用できるコンテンツを収録。
TAC直前予想模試は、ファイナンシャルプランナー2級や1級を独学で受験を検討している方におすすめです。
④FP合格のトリセツシリーズ
FP合格のトリセツシリーズは、独学初心者向けに効率よく合格できるのをコンセプトに作られています。カラフルなイラストや初心者にもわかりやすい解説が特徴です。
マンガや表など視覚で理解をする工夫が多く使われており、本を読むのが苦手な人や文章だけでは理解がしにくい人におすすめ。
テキストでの勉強以外にも動画で学習が可能なため、学習方法が豊富なのも魅力の一つです。
独学でする時に注意すべきこと
独学のメリットや方法、おすすめのテキストを紹介しましたが、勉強するときには注意点もあります。
試験勉強を開始する前に必ず覚えておきましょう。
※1:試験勉強中に法改正もある事を頭に入れておく
試験勉強中にも金融関連の法律は変更されます。株式や不動産はもちろん、最近では仮想通貨の課税に関して、変更を検討しています。試験勉強中に変更することもあるため、試験の内容が変更されるかもしれません。
通信講座なら、変更された内容に関してはすぐに対応可能です。講師や企業が対策を考えて、最新の試験対策を練ります。
独学だと、法改正が行われても、自分で理解するのは至難の業でしょう。
※2:わからない内容でも質問できる環境を用意する
独学でファイナンシャルプランナーを取得するときは、必ずわからない問題について質問できる環境を作りましょう。誰か頼れる人がいなければ、長い時間を無駄にするかもしれないからです。
たとえばわからない問題を、1時間も2時間も考えるのは無駄でしょう。TwitterやYouTubeで、同じ問題や似た問題を解説しているかもしれません。
質問を知恵袋やTwitterに投稿すれば、誰かから詳しい解説をいただけるかもしれません。わからない問題を共有して、仲間を作ればストレスなく問題に挑めます。
つまりわからない問題を質問できる環境があれば、最短で合格に近づけます。
※3:試験までのスケジュールを必ず立てる
独学で試験に挑む方は、必ず試験までの勉強スケジュールを作りましょう。
独学だと、好きな時間に好きなだけ勉強が可能です。しかし勉強をおろそかにしてしまうと、試験に合格するのは難しいでしょう。
独学で不合格になってしまう人がいる理由は、計画を立てずになんとなく勉強しているからです。
試験前になって本気を出したり、勉強をほとんどせずに一夜漬けで試験をこなそうとしたりすると不合格になりやすいです。
そのため独学で試験勉強する方は、必ず勉強のスケジュールを考えましょう。
【考察結果まとめ】FP試験の独学は難しいのか?
今回は以下のポイントについて、それぞれ詳しく調査結果をまとめました。
【結論】そもそも独学でFP試験にチャレンジする事は正しいのか?
・ファイナンシャルプランナーの合格率には、独学のみの統計データは無い
・独学だと2級は150〜300時間、3級は80〜150時間の勉強が必要
・対策用の参考書は多く、独学で合格する方法を発信している人も多い
・独学だと費用はかなり抑えらるが、わからない問題は自分で調べて解決する必要がある
・モチベーション維持や効率性を考えると通信講座には勝てない
独学でのチャレンジはもちろん難しいですが、誰にでも可能性はあるので、ぜひ当サイトの情報も役立てながら、挑戦してみてください。