金融リテラシーが重要になってきた近年において、金融系の資格を取得する人はドンドン増えています。
実際に、ここ10年間でファイナンシャルプランナーの受験者数は、着実に伸びてきています。以下の表から、2021年は10年前に比べて、受験者数が2倍以上になっていることがわかります。
試験実施年度 | 受験者数 |
---|---|
2024年 | 124,610 |
2023年 | 104,980 |
2022年 | 176,138 |
2021年 | 184,807 |
2020年 | 106,025 |
2019年 | 125,518 |
2018年 | 115,813 |
2017年 | 112,062 |
2016年 | 103,046 |
2015年 | 87,594 |
2014年 | 82,334 |
2013年 | 73,313 |
2012年 | 70,057 |
そんなファイナンシャルプランナーは以下のような、職業におすすめできるわけですが…
【FP資格取得をおすすめできる職業】
・保険会社や代理店の営業
ファイナンシャルプランナーを学ぶ際に、保険関連の内容が非常に広く深い。
・銀行員
今の銀行員は窓口での対応が少なくなり、保険や金融商品の営業に力を入れている。
・不動産関係の営業
不動産の売買や法律、税金をファイナンシャルプランナーでは学べる。顧客に具体的なライフプランを提案できる。
「実際に合格するにはどれくらい難しいのか…?」気になるところです。
そこで、このページでは
・合格率や勉強時間から考えるFP試験の難易度
・ほかの資格と比べて、どれくらい難しいのか
・【おまけ】FP試験の合格率を上げるためのテクニック
この3点に絞って情報をお伝えしていきます。
ちなみに、FP(ファイナンシャルプランナー)試験は、「日本FP協会」と「きんざい」2つの機関で受けられます。
上記のことを知らなかった人は、このページの内容には必ず目を通しましょう。(知らなかったばかりに、後で損する方もいるので…)
FPの3級は、2級以上を目指す場合80から150時間ほどの勉強時間が必要です。
2ヶ月から3ヶ月勉強期間が必要なので、今年2025年度の受験を目指している方は早めに対策を始めましょう。
まず初めに、すべての調査結果を簡単にまとめておきました。
【分析結果】FP3級の試験難易度はどれくらい?
「ファイナンシャルプランナー3級がどれくらい難しいのだろう?」
「そもそも独学で合格できる?」
そう思う方は非常に多いと思います。
そのため当記事では、ファイナンシャルプランナー3級の難易度を、
- 必要な勉強時間
- 合格率
- ほかの資格との比較
で分析します。
【必要な勉強時間】
必要な勉強時間は人によって変わりますが、50〜100時間ほどです。
【合格率】
ファイナンシャルプランナー3級の試験では、2種類の試験、学科試験と実技試験があります。以下が各試験の合格率です。
・学科試験:70~80%(過去3年間)
・実技試験:80~90%(過去3年間)
両方の試験での合格データが無いため、正確にはわかりませんが最低でも56%の確率で合格します。
【ほかの資格と比較した場合の難易度】
ファイナンシャルプランナー3級の試験はほかの試験よりも簡単です。理由は日商簿記3級や宅地建物取引士よりも勉強時間が短く、合格率が高いため。
具体的には日商簿記3級の合格率は20%〜50%で、ここ数年の合格率は40%前後です。合格するためには、勉強時間も80〜120時間必要です。
宅地建物取引士の合格率は平均15%とさらに難しいです。合格のために200〜300時間勉強しなければなりません。
以上からほかの資格に比べてファイナンシャルプランナー3級の試験は簡単です。
【結論】
結論から言ってしまうと、ファイナンシャルプランナー3級の試験は簡単です。
合格率が非常に高く、勉強時間が非常に短いです。またどちらかの試験が不合格でも、次の試験では合格した試験は免除になります。
そのため2回受ければ高い確率で資格を取得できます。
以上の要因から簡単な試験であるため、学生におすすめの資格です。
理由は学生の間は勉強時間があり、誰でも合格しやすい資格だからです。初めての金融資格としてもおすすめで、資格取得後に日商簿記3級やさらに難しい資格、FP2級やFP1級、税理士などへの足がかりになります。
FP3級の合格点まとめ
日本FP協会ときんざいどちらも合格点は6割です。以下に表でまとめました。
日本FP協会 | 出題方法 | 合格基準 |
---|---|---|
学科 | マークシート(60問) | 36/60 |
実技 | マークシート(20問) | 60/100 |
きんざい | 出題方法 | 合格基準 |
---|---|---|
学科 | マークシート(60問) | 36/60 |
実技 | マークシート(15問) | 30/50 |
日本FP協会の方が問題数も多く、試験時間に注意しなければなりません。
FP3級の受験者データまとめ
ファイナンシャルプランナー3級は幅広い業種や年齢の方が受験して、合格しています。
とくに最近では、
- キャリアップや独立を検討している人
- 学生や主婦
が増加しています。
キャリアップや独立を考えている人
最近ではフリーランスや起業する人が増えました。フリーランスやスタートアップ企業は、税金や経費のことがわかっていない人が多いです。税金を自分で管理しなければならないため、節税目的で学んでいるかたが多いです。
学生や主婦
今後就活をする人や家計の見直しを自分でしたい主婦のかたの受験も増えています。住宅ローンの見直しや保険の加入など暮らしの部分から、金融関連の企業に就職するまで幅広い分野で利用可能。
最近では物価高騰の影響や金融商品、株や金、先物取引への投資など、金融知識への学習が注目されているので今後も受験者が増えると予想されています。
FP3級取得を取得するメリット
ファイナンシャルプランナー3級を取得すれば、暮らしにもビジネスにも役に立ちます。理由としては、年金や相続、就活で有利になるからです。
例えば、暮らしでは保険で受け取れる金額や納税額を低く抑える方法が学べます。必要以上に税金を収めたり、土地の所有で争ったりするリスクを避けられます。
ビジネスの面では、就職や転職に有利なファイナンシャルプランナー2級の取得が可能です。3級を学べば、2級の取得も簡単にできます。
そのため暮らしでもビジネスでもファイナンシャルプランナー3級はメリットがあります。
そもそもFP試験は「日本FP協会」と「きんざい」で受けられる?
ファイナンシャルプランナー試験には2種類あります。きんざいと日本FP協会が実施し、取得できる資格は同じです。しかし2つの違いがあり、5つ紹介します。
- 受験者数
- 試験問題
- 合格率
- 試験難易度
1.受験者数
両方の試験の受験者数は以下の通りです。
きんざい | 日本FP協会 | |
---|---|---|
2023年9月 | 18,314人 | 31,431人 |
2023年5月 | 17,297人 | 35,568人 |
2023年1月 | 21,923人 | 39,839人 |
日本FP協会の受験者数はきんざい受験者数の2倍です。(実技は試験が違うので学科のみ記載しています。)
2.試験問題
ファイナンシャルプランナー3級の試験では、学科試験は同一問題です。しかし実技試験は、違います。
日本FP協会の試験では「資産設計提案業務」、きんざいの試験では、「個人資産相談業務」「保険顧客資産相談業務」のうち一つを選択します。
日本FP協会の方がきんざいよりもまんべんなく出題され、きんざいは試験の選択によって偏りが存在。
3.合格率
きんざいと日本FP協会のファイナンシャルプランナー3級の試験合格率は以下のとおりです。
きんざい | 日本FP協会 | |
---|---|---|
2023年9月 | 37.19% | 74.78% |
2023年5月 | 54.13% | 88.25% |
2023年1月 | 56.00% | 85.25% |
表から見ると、日本FP協会の方が合格率が高いです。ただし試験内容は同じのため、差は本来できません。
日本FP協会ときんざいの試験を分析している、FP技能士3級・2級勉強会のWebページでは受験者層の違いを指摘。
合格率に大きな差を作る原因として、
- きんざいの試験にはやる気がない人が多い
- 独立を考えている人は日本FP協会の試験をうける
が挙げられています。
くわしく解説すると、きんざいの試験では、強制的に受験させられている人がいます。
きんざいの受験者には、金融機関に所属する社員が団体で受験しているケースが多いです。金融機関の人たちはやる気のある人も多いですが、中にはやる気のない人や勉強しない人が一定数存在します。
受験者にやる気が無いため、不合格になってしまいます。
ほかには将来独立を目指している方や自主的に資格取得を考えている人は、日本FP協会で受験する傾向が高いです。自主的に学習するため、合格する人が多くなります。
以上から日本FP協会のほうがきんざいよりも合格率が高いです。
4.試験難易度
試験の難易度は大きな差はありません。学科では共通の試験問題が出題されます。しかし少しだけきんざいのほうが難しいです。
実技の試験で比較すると以下の通りです。
きんざい | 日本FP協会 | |
---|---|---|
2023年9月 | 57.87% | 77.67% |
2023年5月 | 59.80% | 86.83% |
2023年1月 | 50.95% | 88.34% |
上記で挙げた理由の通り、合格率に大きな差がありますが実際は大きくないです。学科で平均30%の合格率の違いがあるため、それを除くと実技試験では10〜15%ほどの合格率の違いになるでしょう。
5.2025年度の試験日程
きんざいと日本FP協会の試験日程をまとめました。
どちらかを選ぶかで日程が異なるため、受験日を間違えないようにしましょう。
また、日本FP協会は詳細な日程がまだ発表されていないので、受験を考えている方は公式ホームページを随時確認してください。
きんざいの場合
試験日 | 受験申請日 | 合格発表 | |
3級 | ①2025年5月1日(木)~2025年5月24日(土) ②2025年6月1日(日)~2025年6月30日(月) ③2025年7月1日(火)~2025年7月31日(木) | ①2025年2月1日(土)0時~試験日3日前 ②2025年3月1日(土)0時~試験日3日前 ③2025年4月1日(火)0時~試験日3日前 | ①2025年6月16日(月) ②2025年7月15日(火) ③2025年8月18日(月) |
日本FP協会の場合
試験日 | 合格発表 | |
3級 | ①2025年4月1日~4月30日 ②2025年5月1日~5月24日 ③2025年6月1日~6月30日 | ①2025年5月19日(月) ②2025年6月16日(月) ③2025年7月15日(火) |
【結論】どちらのFP試験を受けるべき?
結論としては、日本FP協会の試験を受けるべきです。理由としては、
- 試験がきんざいと比べて簡単
- 受験者数が多い
からです。
試験の合格率は上記の通り、日本FP協会のほうが高く、問題も簡単です。とくに実技問題では、日本FP協会は浅く広く出題されるのに対し、きんざいは狭く深く問われます。
ほかにも受験者数がきんざいよりも多いため、参考書も日本FP協会寄りが多いです。参考書が日本FP協会向けに出版しているので、勉強のしやすさや対策もしやすいのでしょう。
そのため日本FP協会を受けるべきです。
FP三級の合格率について
FP3級の合格率は、学科と実技ともに常に7割以上です。ほかの国家資格と比べても、非常に高い数値です。
日本FP協会の合格率を分析
以下が日本FP協会の各試験の合格率です。
(毎年試験内容が少しずつ変わっているので、ここ最近10回分のデータを記載)
日本FP協会 | 学科合格率 | 実技合格率 |
---|---|---|
2023年9月 | 74.78% | 77.67% |
2023年5月 | 88.25% | 86.83% |
2023年1月 | 85.25% | 88.34% |
2022年5月 | 83.37% | 90.33% |
2022年1月 | 87.01% | 90.75% |
2021年9月 | 84.69% | 80.50% |
2021年5月 | 83.25% | 76.65% |
2021年1月 | 87.92% | 86.53% |
2020年9月 | 89.64% | 88.04% |
2020年5月(中止) | ー | ー |
直近10回ほどの合格率を分析すると、日本FP協会は実技も学科も高い確率で合格します。
きんざいの合格率を分析
以下がきんざいの各試験の合格率です。
(毎年試験内容が少しずつ変わっているので、ここ最近10回分のデータを記載)
きんざい | 学科合格率 | 実技合格率 |
---|---|---|
2023年9月 | 37.19% | 57.87% |
2023年5月 | 54.13% | 59.80% |
2023年1月 | 56.00% | 50.95% |
2022年5月 | 49.03% | 52.22% |
2022年1月 | 62.52% | 45.98% |
2021年9月 | 53.31% | 46.29% |
2021年5月 | 47.81% | 53.16% |
2021年1月 | 63.75% | 57.29% |
2020年9月 | 69.28% | 47.08% |
2020年5月(コロナで中止) | ー | ー |
きんざいの試験では、実技と学科両方とも合格率が5割を下回る回があります。
FP試験の内容から難易度を分析
ファイナンシャルプランナー3級の試験の内容を日本FP協会ときんざいで比較して、学習しなければならない部分をすべて解説します。
日本FP協会の試験内容
日本FP協会の学科と実技試験の出題範囲は以下の通りです。
【学科試験】
A ライフプランニングと資金計画 1.ファイナンシャル・プランニングと倫理 2.ファイナンシャル・プランニングと関連法規 3.ライフプランニングの考え方・手法 4.社会保険 5.公的年金 6.企業年金・個人年金等 7.年金と税金 8.ライフプラン策定上の資金計画 9.ローンとカード 10.ライフプランニングと資金計画の最新の動向 | B リスク管理 1.リスクマネジメント 2.保険制度全般 3.生命保険 4.損害保険 5.第三分野の保険 6.リスク管理と保険 7.リスク管理の最新の動向 |
C 金融資産運用 1.マーケット環境の理解 2.預貯金・金融類似商品等 3.投資信託 4.債券投資 5.株式投資 6.外貨建商品 7.保険商品 8.金融派生商品 9.ポートフォリオ運用 10.金融商品と税金 11.セーフティネット 12.関連法規 13.金融資産運用の最新の動向 | D タックスプランニング 1.わが国の税制 2.所得税の仕組み 3.各種所得の内容 4.損益通算 5.所得控除 6.税額控除 7.所得税の申告と納付 8.個人住民税 9.個人事業税 10.タックスプランニングの最新の動向 |
E 不動産 1.不動産の見方 2.不動産の取引 3.不動産に関する法令上の規制 4.不動産の取得・保有に係る税金 5.不動産の譲渡に係る税金 6.不動産の賃貸 7.不動産の有効活用 8.不動産の証券化 9.不動産の最新の動向 | F 相続・事業承継 1.贈与と法律 2.贈与と税金 3.相続と法律 4.相続と税金 5.相続財産の評価(不動産以外) 6.相続財産の評価(不動産) 7.不動産の相続対策 8.相続と保険の活用 9.相続・事業承継の最新の動向 |
【実技試験】
III 資産設計提案業務 1.関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング 2.ファイナンシャル・プランニングのプロセス 3.顧客のファイナンス状況の分析と評価 |
日本FP協会の試験ではまんべんなく出題されるため、全体的に学習しなければ合格できません。
きんざいの試験内容
きんざいの学科と実技試験の出題範囲は以下の通りです。
【学科試験】
A ライフプランニングと資金計画 1.ファイナンシャル・プランニングと倫理 2.ファイナンシャル・プランニングと関連法規 3.ライフプランニングの考え方・手法 4.社会保険 5.公的年金 6.企業年金・個人年金等 7.年金と税金 8.ライフプラン策定上の資金計画 9.ローンとカード 10.ライフプランニングと資金計画の最新の動向 | B リスク管理 1.リスクマネジメント 2.保険制度全般 3.生命保険 4.損害保険 5.第三分野の保険 6.リスク管理と保険 7.リスク管理の最新の動向 |
C 金融資産運用 1.マーケット環境の理解 2.預貯金・金融類似商品等 3.投資信託 4.債券投資 5.株式投資 6.外貨建商品 7.保険商品 8.金融派生商品 9.ポートフォリオ運用 10.金融商品と税金 11.セーフティネット 12.関連法規 13.金融資産運用の最新の動向 | D タックスプランニング 1.わが国の税制 2.所得税の仕組み 3.各種所得の内容 4.損益通算 5.所得控除 6.税額控除 7.所得税の申告と納付 8.個人住民税 9.個人事業税 10.タックスプランニングの最新の動向 |
E 不動産 1.不動産の見方 2.不動産の取引 3.不動産に関する法令上の規制 4.不動産の取得・保有に係る税金 5.不動産の譲渡に係る税金 6.不動産の賃貸 7.不動産の有効活用 8.不動産の証券化 9.不動産の最新の動向 | F 相続・事業承継 1.贈与と法律 2.贈与と税金 3.相続と法律 4.相続と税金 5.相続財産の評価(不動産以外) 6.相続財産の評価(不動産) 7.不動産の相続対策 8.相続と保険の活用 9.相続・事業承継の最新の動向 |
【実技試験】
Ⅰ 個人資産相談業務 1. 関連業法との関係及び職業 上の倫理を踏まえたファイナン シャル・プランニング 2. 個人顧客の問題点の把握 3. 問題の解決策の検討・分析 |
Ⅱ 保険顧客資産相談業務 1. 関連業法との関係及び職業 上の倫理を踏まえたファイナン シャル・プランニング 2. 保険顧客の問題点の把握 3. 問題の解決策の検討・分析 |
III 資産設計提案業務 1.関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング 2.ファイナンシャル・プランニングのプロセス 3.顧客のファイナンス状況の分析と評価 |
きんざいは日本FP協会と違い、実技試験では複数の選択肢があり、そのうち1つを選択して合格すればよいです。
FP3級の難しい分野は?
ファイナンシャルプランナー3級の試験で難しい部分は、
- 税金
- 不動産
- 相続
が挙げられます。
税金ジャンル
ファイナンシャルプランナー3級の試験の中で最も難しい科目は、「タックスプランニング」です。
ファイナンシャルプランナーは個人向けにプランを提案しなければなりません。会社員には年末調整で所属する企業が行うため、所得税や住民税などの計算がわからない人も多いでしょう。
タックスプランニングでは、所得税や住民税、ほかの控除などを考慮に入れて提案しなければなりません。馴染みが薄い分野なので難しいと思う方も非常に多いです。
攻略法としては、税金の項目を理解し、細かい振り分けや計算方法は後で勉強すると理解しやすいです。具体的には、10の所得区分と14種類の所得控除を理解しなければなりません。そのため税金の流れを先に理解しましょう。
<h3>不動産ジャンル
次に難しい分野は「不動産」です。理由は不動産の売買や不動産を所有している人が非常に少ないからです。
不動産の取引はもちろん、法令や税金を知らなければなりません。しかし不動産自体馴染みが薄いためイメージしにくいでしょう。
そのため不動産の分野を攻略するには以下の項目を重点的に勉強しましょう。
- 不動産の権利と取引
- 不動産に関わる税金
- 不動産関連の法令
不動産の取引項目では、登記と宅地建物取引業者の攻略が必要です。土地の差し押さえや権利の取得などを覚えましょう。
不動産の税金は、計算をせず項目だけ覚えましょう。譲渡による利益や控除金額など知識に注力すれば、計算の部分も理解しやすいです。
不動産の法令は、建築基準法と区分所有法から覚えるようにしましょう。そうすればほかの分野も理解しやすく、高得点も取りやすいです。
相続ジャンル
「相続」項目は民法の規定を最初に理解しましょう。
法定相続分や遺言など基本的な内容を理解してから、税法を学ぶのがコツです。民法を理解せずに税法を学習すると、知識があやふやになってしまい、理解に苦労します。
基礎である民法が理解できれば、税法も体系的に理解しやすいでしょう。
相続は誰もが行うものですが、日常的には遭遇しません。そのため相続の勉強は自分の身近な家族を想定して理解するとわかりやすいです。
FP3級の難しい分野まとめ
ファイナンシャルプランナーで学習者が難しいと感じる分野には、
- イメージしづらい、日常的に体験しない
- 民法と税法でややこしい
が挙げられます。
そのため最低でも理解しやすくするために、イメージして学習するのをおすすめします。
【まとめ】FP3級の難易度を調査してみた結果!
結論から言ってしまうと、ファイナンシャルプランナー3級の試験は簡単です
合格率が非常に高く、勉強時間が非常に短いです。またどちらかの試験が不合格でも、次の試験では合格した試験は免除になります。
そのため2回受ければ高い確率で資格を取得できます。以上の要因から簡単な試験であるため、学生におすすめの資格です。
理由は学生の間は勉強時間があり、誰でも合格しやすい資格だからです。初めての金融資格としてもおすすめで、資格取得後に日商簿記3級やさらに難しい資格、FP2級やFP1級、税理士などへの足がかりになります。
【必要な勉強時間】
必要な勉強時間は人によって変わりますが、50〜100時間ほどです。
【合格率】
ファイナンシャルプランナー3級の試験では、2種類の試験、学科試験と実技試験があります。以下が各試験の合格率です。
学科試験:70~80%(過去3年間)
実技試験:80~90%(過去3年間)
両方の試験での合格データが無いため、正確にはわかりませんが最低でも56%の確率で合格します。
【ほかの資格と比較した場合の難易度】
ファイナンシャルプランナー3級の試験はほかの試験よりも簡単です。理由は日商簿記3級や宅地建物取引士よりも勉強時間が短く、合格率が高いため。
具体的には日商簿記3級の合格率は20%〜50%で、ここ数年の合格率は40%前後です。合格するためには、勉強時間も80〜120時間必要です。
宅地建物取引士の合格率は平均15%とさらに難しいです。合格のために200〜300時間勉強しなければなりません。
以上からほかの資格に比べてファイナンシャルプランナー3級の試験は簡単です。