プログラミングスクールで学ぶために必要な受講費用は決して安いとは言えません。中には数十万円する講座もあります。しかし、一概に高すぎるというのではなく、それに見合った優良なカリキュラムやサポートを提供してくれているのです。
この記事ではプログラミングスクールの費用相場を調査し、とくに人気の高いスクール3社を紹介しています。費用面を気にする上でどんなポイントを比較するべきか、選び方も解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
【結論】プログラミングスクールの費用の相場はどのくらい?
サービス名 | 一ヶ月あたりの税込価格 | 税込金額(受講期間) | 学習言語 |
---|---|---|---|
DMM WEB CAMP | 88,000円 | 169,800円~(4週間) | Java、PHP、C#、C、C++、Swift、Python、GO、Type Script、Java Script、Rudy、Kotlinなど |
RUNTEQ | 87,560円 | 437,800円(5ヵ月間) | HTML、CSS、Ruby、Rails、JavaScriptなど |
TechAcademy | 24,750円 | 99,900円~(12週間) | PHP/Laravel、Java、Python |
侍エンジニア | 94,600円 | 473,000円~(16週間) | Python、 WordPress、Ruby、React.js、PHP、Node.js、Vue.js、Java、Dart(Flutter)、C++、C#、Swift、Xamarin、Kotlin、Unityなど |
CodeCamp | 99,000円 | 198,000円~(2ヵ月間) | HTML5、CSS3、JavaScript、Bootstrap、PHP、Laravel、MySQL、Ruby、Ruby on Rails、Java |
CODEGYMMonthly | 24,970円 | 入会金20,000円+月謝24,970円~ | HTML5 / CSS3 / JavaScript / TypeScript / PHP / swift / Python / Django / CakePHP / Laravel / COBOL / VBA / シェル / C言語 / C# / C++など |
TECHSTADIUM | 45,000円 | 90,000円~(2ヵ月間) | Unity/C#,UE4・UE5/C++,VR,3DCGVFX,AI,XRなど |
TECHCAMP | 219,267円 | 657,800円~(10週間) | HTML/CSS、JavaScript、Ruby on Rails、GitHub |
Winスクール | 74,800円 | 224,400円~(3ヵ月間) | Java、Python、JavaScript、Ruby、PHP、C言語、C#、HTML5、CSS3など |
KENスクール | 13,934円 | 41,800円~(3ヵ月間) | Java、C++ 、Visual Basic、PHP、JavaScript/jQueryなど |
0円スクール | 0円 | 0円 | Java、SQL、Java、HTML、JavaScript、jQuery CSS、Bootstrap SQLなど |
GEEK JOB (スピード転職コース) | 0円 | 0円(1ヵ月間) | Java、Rudy、HTML、CSS、GitHub、eclipseなど |
GEEK JOB | 108,900円 | 217,800円~(2ヵ月間) | Java、Rudy、HTML、CSS、GitHub、eclipseなど |
COATHTECH | 88,000円 | 440,000円~(5ヵ月間) | CLI、HTML、CSS、JavaScript、Netlify、MySQL、PHP、Larave、Heroku、Laravel API、Vue.js、Nuxt.js、Firebase、Figma |
TECHBOOST | 54,780円 | 入学金126,500円+月額32,780円+月額教室利用22,000円~ | Cloud9、Linux、Git、HTML、CSS、AWS 、Ruby、PHP、Java、JavaScript |
TECHI.S. | 114,400円 | 343,200円~(3ヵ月間) | PHP、HTML、CSS、SQL、Git、JavaScript、Laravel |
DIVE INTO CODE | 161,950円 | 647,800 円(4ヵ月間) | HTML、CSS、JavaScript、Ruby、SQLなど |
【上記データから算出した平均費用は…】
1カ月あたり:76,466円(税抜)
1カ月あたりの費用で最も安かったのは「0円スクール」、最も高かったのは「TECHCAMP」でした。
プログラミングスクールが10万円を超えるレベルで高い理由とは?
プログラミングスクールはなぜ10万円を超えるなど高額なのでしょうか?詳しい理由について、まとめました。
- 理由①未経験者でも受講できるよう基礎を踏まえたカリキュラムを設計している
- 理由②独自の学習メソッドや教材を作成しているケースが多い
- 理由③ポートフォリオ制作といった実践スキルを身につける課題を提供している
それぞれ解説していきます。
理由①未経験者でも受講できるよう基礎を踏まえたカリキュラムを設計している
カリキュラムはプログラミングスクールによって異なりますが、ほとんどがプログラミング未経験者でも理解できるよう丁寧に設計されています。言語の基礎となる部分から最終的には開発現場で必要とされるスキルが身につくまでを教えるスクールであれば、必然的に教えたいボリュームも増えていきます。
ボリュームが多くなるとどうしても受講料が上がってしまうため、結果として10万円を超えてしまう料金設計となっています。しかし数ヶ月かけて学習するカリキュラムが多いため、ひと月あたりで計算するとコスパ良く利用できると判断しやすいです。
理由②独自の学習メソッドや教材を作成しているケースが多い
プログラミング関連の教育本は市販でも多く販売されていますが、プログラミングスクールではオリジナルの教材ツールやテキストを提供してくれるケースがほとんどです。
いずれも独自の学習メソッドや実際に現場で用いられた課題を再設計して作成されています。これらを制作するのは運営会社や現役エンジニア講師陣であるため、オリジナルツールの提供があるだけ受講料も高くなっていると考えてみてください。
理由③ポートフォリオ制作といった実践スキルを身につける課題を提供している
カリキュラムの中には卒業試験としてポートフォリオ制作が求められるスクールもあります。最終的に1人で企画からリリース・運用までの流れを経験できるので、卒業後すぐにフリーランスや転職先のプロジェクトで活躍できるきっかけにもなります。
このポートフォリオ制作はもちろん講師陣によるフォローやサポートが万全に整えられているので、安心して初めての制作に取りかかれるのがメリットです。このように、単なるプログラミングの学習だけでなく、転職や案件獲得に繋がるまでサポートしてくれる分費用が上がってしまいます。
優良な人気プログラミングスクール【3社】を費用で比較してみた
優良と人気のプログラミングスクール「DMM WEB CAMP」、「RUNTEQ」、「TechAcademy」の3社について費用面を比較してみました。
最も費用がかからないスクールはTechAcademyですが、最安で提供されているコースは基礎中心の内容となるため、応用も取り入れたいとなると追加でコースを受講する必要があります。
DMM WEB CAMPは4週間で16万円台と高額ですが、4週単位での期間延長を+88,000円で受け付けています。RUNTEQは5ヵ月間の学習で40万円台と、2社とも一月あたり8万円台の受講料となります。決して安いと言える金額ではありませんが、受講できる言語数も多く、基礎から開発現場で求められる応用力まで身につけられるコスパがいいスクールです。
DMM WEB CAMPは費用相場を比較して安い?
※補足※
DMM WEB CAMPでは転職特化型コースと通常コースを分けて展開しており、目的に合わせた最適な料金設定でサービスを提供しています。基本的にオンラインツールを使った自己学習を行い、週2回のマンツーマンレッスンで現役エンジニア講師に質問をしたり、学習面での進捗フォローを行ってもらいます。24時間使えるチャット質問サービスや就職関連でのサポートも手厚いので人気が高いスクールです。
RUNTEQは費用相場を比較して安い?
※補足※
RUNTEQはWeb系開発企業が運営しており、これまでWeb系開発企業への内定率は98%と高い実績を持っています。初心者でも9ヵ月で基礎を押さえ、企画立ち上げから運用まで開発現場に即したポートフォリオ制作に取りかかれます。現役エンジニア講師による学習面でのサポートやキャリアトレーナーがサポートをしてくれるので、モチベーションを落とさず続けやすいです。
TechAcademyは費用相場を比較して安い?
※補足※
TechAcademyではプログラミング言語や目的に分けてコースを分類しているので、自分の目標だけに絞って学習しやすくコストもムダがないです。副業コースでは初回の案件を100%紹介、転職コースでは専属キャリアカウンセラーによる転職決定までのサポートがあるなど、各コースに求められるサービスが充分提供されています。学習面のサポートを現役エンジニア講師が全コースで行ってくれるので、初心者でも不安なく始めやすいです。
コスパ重視の方におすすめの!プログラミングスクールの選び方
料金相場よりも安くプログラミングスクールを選びたい場合は、以下のような点を意識してみてください。
【コスパ重視】プログラミングスクールの選び方!
- 選び方1)費用の安さだけでなく、サービス内容と見合っているか確認する
- 選び方2)自分の目的が達成できる実績や保証があるかチェック
- 選び方3)気軽に始められるサポート体制などは整っているか
それぞれ解説していきます。
選び方1)費用の安さだけでなく、サービス内容と見合っているか確認する
単に費用が安いというだけでスクールを選んでしまっても、自分が学びたい内容や最終的なゴールまで達成できないかもしれません。たとえば基礎の部分だけに触れたカリキュラムで、言語は学べたけど実際にどうやって応用していくのか分からないまま…となることも考えられます。費用の安さだけで比較するのではなく、その費用で提供されるサービスが自分の求めているものか・費用と見合ったサービス内容であるかは確かめてみてください。
この記事で紹介した中ではRUNTEQが最もサービス内容と費用が見合っていると言えるプログラミングスクールです。受講料は決して安いとは言えませんが、そのカリキュラムには中間試験とポートフォリオ制作の卒業試験が含まれています。いずれも現役エンジニア講師に質問ができますし、転職に向けてのキャリアサポートも充実しているため文句なしのコスパがいいスクールと言えるでしょう。
選び方2)自分の目的が達成できる実績や保証があるかチェック
費用面だけでなく自分が達成したい目的に沿ったカリキュラムやサービスを提供しているかチェックしてみてください。IT企業へ転職したいという方であれば、転職実績が高かったり転職保証が付いているスクールのコースを選んでみるのがおすすめです。ただ言語を習得しても、はじめての転職活動がうまくいかずIT企業に就職できなかった…というケースも十分あります。スクールを受講したことが勿体ないとならないよう、利用したいサポートがあるスクールか確認が必要です。
この記事で紹介した中ではDMM WEB CAMPは転職特化型コースが用意されていて、通常コースよりも万全の体制で転職に関するサポートを行ってくれます。転職保証も付いてくるので、はじめてIT企業へ転職を目指しているという方にもおすすめです。ほかにも副業をサポートしてくれるサービスもあるなど、多岐の目的に対応したサービスを展開しています。
選び方3)気軽に始められるサポート体制などは整っているか
いきなり未経験の業界に足を踏み入れることは勇気のいる行動です。しかし、不安なくアクションを起こせるようサポートしてくれるスクールであれば、入学してから後悔することなく続けやすいです。たとえば無料のカウンセリングや体験会を事前に行えたり、入学後も学習面や転職活動におけるサポートを万全に行ってくれるスクールだと気軽に始めやすいでしょう。
この記事で紹介した中ではTechAcademyはコースによって特化するべきサポート内容を変えていて始めやすい環境があります。副業コースは1ヵ月以内に100%案件を紹介するという保証が付いているので、これからフリーランスを目指すという人も安心して始めやすいです。
【おまけの知恵】プログラミングスクールの費用を安くする方法
ちょっとした知恵として、最後にプログラミングスクールの費用を安くする方法をかんたんにまとめておきました。
費用を安くする知恵①給付金制度の活用
プログラミングスクールの費用をもっと安くする方法があります。その秘訣が給付金制度です。正式名称は「専門実践教育訓練給付金制度」というもので、経産省が認定した教育訓練講座のうち、厚生労働省が指定した講座はこの制度の対象になります。
対象の講座を受講し、一定の要件(受講開始までに通算2年以上雇用保険に加入している/在籍中または離職後1年以内)を満たした受講生は、教育訓練経費のうち50%または70%が還付されます。支給限度額はありますが、数十万円の受講料がかかるコースでも給付金制度を活用すればかなりの費用を抑えられるチャンスです。
費用を安くする知恵②オンライン限定コースを選ぶ
教室とオンラインどちらも提供しているスクールの場合、オンラインコースの方が費用が安くなるケースが多いです。理由は人件費(講師の交通費など)を減らせること、時間や場所を選ばずムダな費用を減らせるなど様々あります。オンライン限定にしたスクールであれば、教室を展開するスクールよりも比較的費用が安いのではないでしょうか。