【2024年最新】司法書士試験の難易度は?合格率・勉強時間・科目から難しさ分析  

司法書士は弁護士や社労士と同じぐらい合格するのが難しく、国内でも屈指の難関資格です。

しかし実際はどれほど難しいのかわからない人も多いと思います。

そこで、今回は以下のような内容について調査を実施しました。

【当ページをざっくりまとめると…】
・合格率から見る司法書士の難易度
・試験勉強時間から見る司法書士の難しさ
・年齢や学歴から見る司法書士に受かりやすい人
・司法書士をほかの資格と比較
・そもそも司法書士が難しいといわれている理由

今回は、上記の内容をそれぞれ詳しく解説していきます。(5分ほどでサックリ理解できるようまとめました。)

目次

司法書士の合格率から見る難易度

過去5年間の司法書士試験の合格率は以下の通りです。

年度受験者数合格者数合格率
2023年度13,372人695人5.19%
2022年度12,727人660人5.18%
2021年度11925人613人5.14%
2020年度11494人593人5.16%
2019年度13683人601人4.39%
引用:法務省

過去5年間で平均合格率は4〜5%のため、合格するのは非常に難しいといえます。

口述試験と筆記試験があり、口述試験で不合格になる人はほとんどいません。そのため上記の合格率は筆記試験の合格率ともいえます。

司法書士の勉強時間から見る難易度

司法書士に合格するために必要な勉強時間は以下の通りです。

科目必要勉強時間
民法720時間
不動産登記法513時間
不動産登記法(記述)375時間
商法(会社法)288時間
商業登記法258時間
商業登記法(記述)375時間
民事訴訟法162時間
民事執行法33時間
民事保全法33時間
司法書士法33時間
憲法96時間
刑法96時間
供託法96時間

とくに「民法」や「不動産登記法」、「不動産登記法(記述)」の3つに勉強時間を多く割かなければなりません。

司法書士試験の配点は以下の通りです。

試験科目(午前の部)出題数割合
憲法3問8.60%
民法20問57.10%
刑法3問8.60%
商法9問25.70%
試験科目(午後の部)出題数割合
民事訴訟法5問14.30%
民事執行法1問2.90%
民事保全法1問2.90%
司法書士法1問2.90%
供託法3問9%
不動産登記法16問45.70%
商業登記法8問22.80%

勉強必要時間がとくに長い科目は配点が高く、高得点を取るために勉強が必須です。

またすべての試験科目を対策するためには3,000時間の勉強が必要。

ほかの資格に比べても長時間必要なため、長い試験勉強に耐えなければなりません。

司法書士の年齢別合格率から見る難易度

司法試験の難易度を年齢別に分類した表は以下の通りです。

年齢割合
20代12.30%
30代34.80%
40代32.80%
50代14.90%
60代4.20%
引用:法務省

表から30から40代が最も割合が多いといえます。学生や若い人が有利ではなく、社会人でも合格が可能。

社会人と学生で試験勉強に有利不利はなく、どの年代でも使える資格といえるでしょう。

ほかの資格と比較した場合の難易度はどれくらい?

司法書士とほかの資格を比べたときの比較は以下の通りです。

資格名平均合格率(直近10年分)
司法書士5%
公認会計士10%
税理士18%
弁理士7%
引用:法務省公認会計士・監査審査会国税庁特許庁

司法書士試験はほかの難関資格と比較しても難しいといえます。

受験資格がない公認会計士でも10%の合格率があるため、司法書士はさらに難しいです。

受験回数も多く大手予備校のLECの調査では以下のデータがあります。

受験回数割合
1回9.7%
2回12.6%
3回15.5%
4回11.7%
5回以上50.5%
引用:LEC東京リーガルマインド

受験者の半分以上が5回以上受験しています。

1度で合格する人は10%のため、毎年1度の受験で合格する人は受験者全体の0.5%のみになります。(合格率を一律5%とする。)

司法書士の偏差値考えた場合難易度はどれくらい?

司法書士と国内でも屈指の難関資格を偏差値で比較したときの値は以下の通りです。

資格名偏差値
司法書士76
公認会計士77
税理士76
弁理士75
引用:資格のとり方

司法書士は国内でも最も難しい資格の一つと言えます。

ほかには国家公務員(総合職試験)しか司法書士以上に難しい資格はないです。

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